糖尿病内科

シックデイ時の対応

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シックデイ時の対応

風邪などの感染症、胃腸炎などで具合が悪く、食事を十分に摂れない事態のことをシックデイといいます。糖尿病患者さん、特にインスリンを打っている患者さんには大事なときです。

シックデイに注意

シックデイに注意

シックデイの際には感染を合併していることが多く、ステロイドホルモン分泌が増加したり炎症性サイトカインが産生されることで血糖は高めで推移することが多いです。同時に脱水も来たし易くなっています。これらはいずれも糖尿病性ケトアシドーシスの引き金を弾くものです。

脱水を補正しつつ、高血糖も是正する必要があります。食べられないからといってインスリンを打たないという対応は誤りです。

シックデイルール

シックデイルール

シックデイルール

シックデイのときの対応をシックデイルールと呼んでいます。

脱水を防ぐため、水分を含む柔らかいものを食べるようにします。うどんやお粥がお勧めです。水分補給は十分にします。

血糖測定はできるだけこまめに行います。できれば尿中ケトン体もチェックしたいです。

食前のインスリン(追加インスリン;超速効型や速効型)は食後に変更します。食べた量によって減量します。

例)摂食量ゼロ→打たない

5割未満→指示の半量

5割以上→指示通り

基礎インスリンを中止してはいけない

シックデイ時のインスリン

シックデイ時のインスリン

基礎インスリン(持効型インスリン)は中止しません。基礎インスリンは摂食量に関係なく、生存のために必要なものですから必ず打ちましょう。

糖尿病の飲み薬も止めておいた方が無難

糖尿病の飲み薬には様々なタイプがあります。シックデイの場合、インスリン分泌を促す作用のないものは比較的安全です。ピオグリタゾンは中止しなくて良いでしょう。しかし、インスリン分泌を促すもの(SU剤、グリニド)、経口摂取が出来ないと効果が出ないもの(DPP-4阻害薬)、脱水を助長するもの(SGLT2阻害薬)、消化器症状を助長するもの(α-グルコシダーゼ阻害薬)、糖尿病性ケトアシドーシスを引き起こす可能性のあるもの(ビグアナイド)は中止しておいた方が良いでしょう。

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