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ビグアナイド(メトホルミン)の副作用

投稿日:30/09/2018 更新日:

ビグアナイド(メトホルミン)の副作用

メトホルミンの副作用

メトホルミンの副作用

ビグアナイド系の代表であるメトホルミンの副作用といえば、乳酸アシドーシスが有名です。

(別のビグアナイドである)フェンホルミン使用者において乳酸アシドーシスの報告が相次ぎ、1970年代には多くの国でフェンホルミンの使用が中止されました。当時、乳酸アシドーシスはビグアナイド系薬剤に共通する副作用と考えられ、米国でメトホルミンが見直されて使用が再開される1995年までその復権を待たねばなりませんでした。

フェンホルミン使用中の糖尿病患者さんでの乳酸アシドーシスの発生頻度は10万患者年あたり40-60件とされました。メトホルミン投与による乳酸アシドーシス発生率は約20分の1であり、メトホルミンの添付文書には10万患者年あたりの発生頻度は約3件と記載されています。メトホルミン使用中に発生した乳酸アシドーシスのうち、メトホルミン使用がアシドーシスの原因と考えられる症例は半数以下であり、ショックや組織低酸素症など、乳酸アシドーシスのリクスを抱えた状態の場合が過半数を占めていました。こうした症例での死亡率が高くなっています。このような症例に使用することを避ければ、乳酸の発生頻度は極めて低いものです。

メトグルコ発売後に報告された我が国における乳酸アシドーシスの事例も、添付文書において慎重投与となっている事項に違反した例がほとんどです。このことから、日本糖尿病学会では2012年2月に具体的な注意事項をまとめてビグアナイド系薬剤の適正使用に関するレコメンデーションを発表しました。

メトホルミンのその他の副作用

比較的多いのは消化器系の副作用です。その頻度は下痢、悪心が5%以上、食欲不振、消化不良、嘔吐、腹痛が1-5%と報告されています。消化器系の副作用は治療開始後早期に発生することが多く、多くは6週以内です。過去のよう用量反応性を示した臨床試験(500-2000mg)では治療中断に至る症例は3-10%とされ、500mg以下ではほとんど起きていません。

正しく使用すれば安全に使えるのがメトホルミンです

このように、メトホルミンは正しく使用すれば乳酸アシドーシスのような重大な副作用は極めて稀です。メトホルミンを内服されていて、何かお困りの方は当院までご相談下さい。

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