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SGLT2阻害薬の副作用

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SGLT2阻害薬の副作用

SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬について

SGLTとは、Sodium-glucose transporterの略で、ナトリウム・グルコース共役輸送体とも呼ばれています。腎臓にある糸球体というところで血液がろ過され尿の元が作られます。もちろんこの中には血液とほぼ同じ濃度のブドウ糖を含みます。

正常な人の場合、貴重なエネルギーであるブドウ糖を捨てることはしません。そのため近位尿細管というところでほとんどのブドウ糖が再吸収されます。そのブドウ糖再吸収の仕事をしているのがSGLT2受容体です。SGLT2阻害薬を使用することで、ブドウ糖を再吸収するSGLT2の働きを阻害します。そのためブドウ糖が体内に再度吸収されることなく尿と一緒に体外に排泄され、 結果として体内の血糖値が低下します。尿から1日70gのブドウ糖が排泄されるので、約300KCalの喪失になります。そのため、SGLT2阻害薬の追加によって2-3Kgの体重減少効果があります。また、内臓脂肪が減少するのでお腹周りが細くなります。

SGLT2阻害薬の副作用の実際

海外を含めた臨床試験では、尿路、陰部の感染症が特に女性に多く報告されました。日本人は入浴する習慣があるので、陰部が清潔な方が多く、海外より尿路感染症は少ない印象です。ただし、もともと膀胱炎など、尿路感染症になりやすい人に処方すると尿路感染症が増えます。処方前によく問診して、尿路感染症になりやすい人には処方しないようにしています。

浸透圧利尿による脱水、高尿酸血症、リン・カルシウム代謝異常が知られています。

ブドウ糖排泄の結果、カロリーを喪失する結果、ケトン体上昇が起こることが知られています。過度な糖質制限をしながらSGLT2阻害薬を内服すると、脂肪の分解が進みすぎてケトン体が急上昇し、糖尿病性ケトアシドーシスになるリスクが高まります。SGLT2阻害薬を内服中の患者さんは過度な糖質制限を避けて下さい。

発売後、注目されているのが薬疹(紅斑)です。一定の割合で紅斑が出ます。出る人は内服を開始したその日から出ます。最初の一週間くらい様子をみて、皮膚が痒くなったり発疹が出たら直ちに服用をやめるようお願いしています。その時期を乗り越えれば大方大丈夫な印象です。特定のSGLT2阻害薬で紅斑が出ても、他社の別の製品では出ない、などということも多く、どうしても処方したい場合は注意しながら処方変更しています。

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