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インスリンの副作用

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インスリンの副作用

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インスリンの副作用

インスリンの副作用といえば、最も多いのがインスリンの過剰投与による低血糖です。このページでは低血糖を防ぐための情報と、低血糖以外の副作用について記載します。

低血糖

運動・入浴

低血糖を起こしやすくなる条件ですが、まず運動と入浴が挙げられます。共通点は筋肉の血流が増える点にあります。インスリンは骨格筋に作用して、ブドウ糖を筋肉に取り込ませます。それによってブドウ糖が血液から筋肉に移行し、結果として血糖値が下がります。筋肉の血流が増えるとインスリンの効き目が良くなります。そのため、運動や入浴が低血糖の引き金になるのです。

運動前、入浴前には補食をする、あるいはインスリンの注射量を減らすといった対応が望ましいでしょう。

重篤な肝障害

肝硬変になると、インスリンによる肝臓へのブドウ糖の取り込みが不十分になります。その結果、食後高血糖になるわけですが、グリコーゲンとしてブドウ糖を貯蔵できないぶん、絶食時にはグリコーゲンを取り崩して血糖を上げることができなくなります。また、乳酸、アミノ酸などからブドウ糖を合成すること(=糖新生)もできなくなります。その結果、低血糖を起こしやすくなります。

飲酒

お酒を飲むとアルコールの分解に補酵素NADが浪費されてNADH/NAD比が上昇するため、糖新生ができなくなります。そのため低血糖になりやすくなります。また、アルコール過飲が常態化している方の場合、低栄養によってグリコーゲンが貯蔵されていない状態になっているので低血糖になりやすくなります。

膵臓のα細胞機能低下(=グルカゴン分泌低下)

慢性膵炎や膵切除後の患者さんはα細胞機能が低下し、血糖が下がる際のグルカゴン分泌が落ちているため、低血糖になりやすく、かつ遷延しやすくなります。

β遮断薬の使用

降圧剤のなかでもβ遮断薬は低血糖時の膵臓α細胞からのグルカゴン分泌を抑制し、交感神経系をブロックすることから警告症状が出難く(=低血糖を自覚し難く)し、かつ遷延化しやすくします。内因性交感神経刺激作用(ISA)を持つβ遮断薬はこれを起こし難いため、ISA刺激作用のあるβ遮断薬を選びましょう。(例)セリプロロール

低血糖以外の副作用

1型糖尿病の発症

詳しいメカニズムは明らかになっていませんが、インスリン自己注射開始後に1型糖尿病を発症した報告があります。インスリン自体が抗原となり、自己発応性のT細胞活性化が引き起こされた可能性があります。

インスリン長期使用による皮膚反応

インスリンを自己注射する際には、同じ場所に打ち続けないように指導しますが、それには理由があります。同じ場所に打ち続けると、その部位に硬い結節(硬結)ができます。insulin lipohypertrophy (インスリンリポハイパートロフィー)といいます。インスリンの効きがわるくなったり、血糖値が思うより下がったり、うまくいかないな、と思うときによくあります。場所を変えて注射するとまたよく効くようになります。

インスリンアレルギー

少なくとも一週間はインスリン治療を受けた経験のある人に起きやすいです。治療開始後6ヶ月以内に起きることが多いです。インスリン治療の中断・再開を繰り返す患者さんに多いです。他の薬にもアレルギーを示す人が多いです。その後インスリン抵抗性が高まったり、局所の脂肪萎縮症になることがあります。

※脂肪萎縮症:脂肪組織量の減少に伴いインスリン抵抗性をはじめ糖尿病や高中性脂肪血症, 脂肪肝などの代謝異常をきたすことが知られています。

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