混合型インスリン(プレミックス)とは
「先生、インスリンを1日何回も打つのが大変なんです。もっと簡単な方法はありませんか?」——先日、70代の女性患者さんがそう相談されました。仕事中に注射を打てない、外出先で注射するのが恥ずかしい——そんな悩み、よく聞きます。
混合型インスリン(プレミックス)は、速効型(または超速効型)と中効型が混ざったインスリン製剤です。1回の注射で食後血糖と基礎血糖の両方をカバーできるので、注射回数を減らせます。
特徴
- 注射回数:1日2回が基本(朝・夕)
- 注射タイミング:食前30分前
- メリット:1回の注射で2つの効果
- 適応:忙しい方、注射回数を減らしたい方
先日の患者さんは「朝と夕方だけなら続けられそうです」と言って、混合型インスリンに切り替えました。1か月後には「血糖も安定して、注射が楽になりました」と嬉しそうでした。
主な製剤一覧
| 一般名 | 商品名 | 構成の目安 |
|---|---|---|
| ヒトインスリン混合 | ヒューマリン 3/7、ノボリン 30R | 速効型:中間型 = 30:70 |
| リスプロ混合 | ヒューマログミックス 25 / 50 | 超速効型:中間型 = 25:75 または 50:50 |
| アスパルト混合 | ノボラピッド 30 / 50 / 70 ミックス | 超速効型:中間型 = 30:70 ~ 70:30 |
| アスパルト / デグルデク | ライゾデグ配合注 | 超速効型:持効型 = 30:70 |
配合比率の選び方
混合型インスリンは、配合比率によって使い分けます:
- 25/75、30/70:基礎血糖が高い方(朝方の血糖高値)
- 50/50:食後血糖が高い方
- 70/30:食後血糖が特に高い方
「どの比率が合うか」は、血糖の推移を見ながら医師と相談して決めます。先日の患者さんは朝の空腹時血糖が高かったので、30/70の比率から始めました。
使用上の注意点
- 自分で混合する必要がない(既に配合済み)
- 食事時間が不規則な方は注意が必要
- 血糖コントロールが不安定な場合は分離注射を検討
他のインスリン製剤
当院では、患者様のライフスタイルに合わせて以下のインスリン製剤もご案内しています:
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