トレシーバ(デグルデク)

トレシーバ(インスリンデグルデク)とは

トレシーバ(一般名:デグルデク)は、作用時間が42時間以上持続する超長時間型インスリン製剤です。「ランタスを使っているけど、朝の血糖値がなかなか下がらない」「注射時間が生活リズムと合わない」——そんなお悩みを持つ方に検討いただくことの多い製剤です。最大の特長は「フラットで安定した作用」と「注射時間のフレキシビリティ」にあります。

特長

  • 作用時間:42時間以上——1回の注射で丸2日分の効果が持続
  • 投与頻度:1日1回(毎日同じ時間帯が理想ですが、前後しても効果が切れにくい)
  • 適応:1型・2型糖尿病の基礎インスリン治療
  • 低血糖リスク:従来のグラルギンと比較して、特に夜間の低血糖が少ないというデータがあります

なぜトレシーバは低血糖が少ないのか?

トレシーバの低血糖リスクが低い理由は、その作用プロファイルの安定性にあります。インスリンデグルデクは皮下でマルチヘキサマーという集合体を形成し、そこから徐々にインスリンが放出される仕組み。これにより血中濃度が非常にフラット(平ら)になり、作用の山(ピーク)が生じません。特に夜間〜早朝にかけての低血糖が少ないことが複数の臨床試験で示されています。

こんな方におすすめ

  • 朝の空腹時血糖が高い(いわゆる「暁現象」に悩んでいる)方
  • 仕事のシフトが不規則で、毎日同じ時間に注射できない方
  • 夜間の低血糖が心配な方
  • インスリン治療を始めるにあたり、なるべくシンプルなレジメンを希望する方

❓ よくある質問

打ち忘れた場合はどうすればいいですか?
トレシーバは作用が42時間以上続くため、気づいた時点で追加接種が可能です。例えば朝打ち忘れて夕方に気づいたら、その時点で注射してください。ただし次の注射まで8時間以上の間隔を空けることをおすすめします。あまりに頻繁に忘れるようであれば、先生に相談して対策を考えましょう。
ランタスXRとトレシーバ、どちらがいいですか?
両方とも優れた基礎インスリンですが、「作用の安定性」ではトレシーバ、「コスト」ではランタスXRまたはグラルギンBSが優位です。トレシーバは注射時間の融通が利きやすく、朝の血糖値が高い方に特に適しています。ランタスXRはランタスからの切り替えがスムーズで、コスト面ではトレシーバよりやや安い傾向があります。患者さんの生活スタイルや治療目標によって最適な選択は変わります。
トレシーバは週1回のアウィクリとどう違いますか?
アウィクリ(イコデク)は同じく超長時間型ですが、週1回投与という決定的な違いがあります。頻回の注射を避けたい方にはアウィクリが適しています。ただしアウィクリは比較的新しい薬のため、トレシーバのほうが長期的な使用実績が豊富です。どちらを選ぶかは患者さんの希望と病状に応じて判断します。

他のインスリン製剤

当院では、患者様のライフスタイルに合わせて以下のインスリン製剤もご案内しています:

朝の血糖が気になる方、まずはご相談ください

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しもやま内科
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📅 2026年4月25日に公開・2026年5月19日に最終更新 | 👨‍⚕️ 監修:しもやま内科 院長(甲状腺・糖尿病 専門医)

25/04/2026