インスリン治療の基礎と方法|基礎インスリン・追加インスリン・ポンプ療法の始め方|しもやま内科

🔊 このページの要点

「インスリン治療は最後の手段ではなく、血糖を安全に下げ合併症を防ぐための大切な選択肢です。基礎インスリンは1日1回の注射で空腹時血糖を安定させ、追加インスリンは食前に注射して食後血糖を抑えます。インスリン治療を始めるタイミングは、HbA1cが高く経口薬で目標に達しない場合、またはインスリン分泌能が著しく低下した場合です。注射針は4mmと極めて細く、痛みはほとんど感じません。低血糖に注意しながら、少量から開始し徐々に調整していくのが標準的な進め方です。

⚠️ 低血糖の緊急サイン[冷汗・動悸・意識もうろう]が出たら

すぐにブドウ糖(または砂糖・ジュース)を摂取してください

意識がない・飲み込めない場合は、周囲の人がすぐに救急車(119番)を呼び、ブドウ糖注射液などがない限り口からは何も与えないでください。

📞 しもやま内科:047-467-5500(診療時間内)

インスリン治療が必要になるのはどんなとき?

「先生、インスリンって打ち始めたら一生やめられないんでしょうか?」

先日、HbA1cが10.2%あった50代の男性患者がそう聞いてきました。確かに、「インスリン=最後の手段」というイメージをお持ちの方は多いです。でも、実際はそうではありません。

インスリン治療は、血糖を安全に下げて合併症を防ぐための大切な選択肢です。糖毒性が解消されれば、内服薬に戻せることもありますし、最近では週1回のアウィクリ(インスリンイコデク)など、注射の負担も大幅に減っています。

しもやま内科では、インスリンに対する不安を一つずつ解消しながら、患者さんに合った治療法を一緒に選んでいます。

インスリン治療が不可欠な患者さんには、躊躇なくインスリン治療をおすすめする必要があります。詳細は「インスリン療法が必要な患者さんにインスリン製剤を投与しないとどうなる?」もあわせてご覧ください。

大まかに分類すると、次の2つの場合はインスリン注射が必要になります。

  • インスリンを分泌する力が極端に落ちている場合
    → 1型糖尿病や膵臓を切除した例、2型糖尿病でも経過が長くて膵臓が疲弊している場合
  • インスリンの働きが極端に落ちている場合
    → 感染症の合併や手術のときなど、一時的にインスリン抵抗性が強くなる状況

この2つのタイプでは、インスリンを注射しないと血糖コントロールが良くならず、重大な結果を招くおそれがあります。1型糖尿病のように膵臓のβ細胞が不可逆的に破壊されてしまう場合は、残念ながら永続的にインスリン注射が必要になります。

一方で、2型糖尿病で生活習慣の乱れなどにより一時的に高血糖になっているけれども、膵臓のβ細胞がまだ残っている場合は、糖毒性を解除してインスリン抵抗性が改善できれば、いずれインスリンの離脱が可能になることもあります。

インスリン治療開始の判断アルゴリズム

「インスリン治療を始めるタイミング」を、患者さんの状態から判断するフローチャートです。以下のいずれかに該当する場合は、インスリン治療を検討します。

判断アルゴリズム

  1. ステップ1:症状確認 — 口渇・多飲・多尿・体重減少あり → 高度高血糖の可能性
  2. ステップ2:HbA1c確認
    • HbA1c ≧ 10.0% または空腹時血糖 ≧ 250 mg/dL → インスリン導入を強く推奨
    • HbA1c 7.0〜9.9% で経口薬2剤以上で目標未達 → インスリン追加を検討
  3. ステップ3:ケトーシスの有無 — 尿ケトン体陽性または血中ケトン体上昇 → 緊急インスリン導入
  4. ステップ4:Cペプチド測定
    • 空腹時Cペプチド < 0.6 ng/mL → インスリン分泌枯渇(インスリン必須)
    • 空腹時Cペプチド 0.6〜1.5 ng/mL → 分泌不全(経口薬併用でインスリン導入検討)
    • 空腹時Cペプチド > 1.5 ng/mL → インスリン抵抗性主体(経口薬強化優先、状況によりインスリン)
  5. ステップ5:状況確認 — 妊娠・手術・感染症・肝腎障害で経口薬禁忌 → インスリン導入

※これは一般的な目安です。実際の治療判断は患者さんの状態を総合的に評価して行います。

インスリンがどの程度分泌されているのか、インスリン抵抗性がどのくらい強いのか、そのバランスは患者さん一人ひとりで異なります。しもやま内科では採血や尿検査、CGM(持続血糖測定)などで現状をしっかり評価し、インスリンの必要性や他の治療選択肢について丁寧に説明し、患者さんと一緒に納得感のある治療方針を決めていきます。

インスリン製剤の種類と作用時間

インスリンは作用の発現時間・持続時間によって分類されます。それぞれ特徴が異なるため、治療目的に応じて使い分けます。

分類 作用開始 ピーク 持続時間 代表的な製剤 主な用途
超速効型 10〜20分 1〜2時間 3〜5時間 ノボラピッド(アスパルト)、ヒューマログ(リスプロ)、フィアスプ(超速効型アスパルト) 食直前注射・追加インスリン
速効型 30分 2〜4時間 6〜8時間 ヒトインスリンR(ノボリンR) 食前30分注射、点滴用
中間型 1〜3時間 4〜10時間 18〜24時間 N(ノボリンN) 基礎インスリン(持効型に移行中)
持効型 1〜2時間 フラット(ピークなし) 24〜42時間 ランタス(グラルギン)、トレシーバ(デグルデク)、ランタスXR(グラルギンU-300) 1日1回・基礎インスリン
混合型 10〜20分 混合比による 18〜24時間 ノボラピッド30ミックス・50ミックス、ヒューマログミックス25・50、ライゾデグ(デグルデク配合) 1日1〜2回注射・注射回数減
超持効型(週1回) 緩徐 フラット 約7日 アウィクリ(イコデク) 週1回・基礎インスリン代替

各種インスリン製剤の詳細な特徴や違いについては、インスリン製剤一覧ページもご覧ください。

基礎インスリンと追加インスリンの考え方

インスリンの分泌は、食事と食事の間の「基礎分泌」と、食事を摂ったあとの「追加分泌」の2段階で構成されています。インスリン治療ではこの2つを注射で模倣します。

基礎インスリン(持効型)

  • 1日1回注射。空腹時血糖を安定させる。
  • 食事と関係なく、体が常に必要とする少量のインスリン。
  • 代表例:トレシーバ、ランタス、ランタスXR

追加インスリン(超速効型)

  • 各食直前に注射。食後血糖の上昇を抑える。
  • 食事の炭水化物量に応じて用量を調整。
  • 代表例:ノボラピッド、ヒューマログ

インスリン治療の始め方(基礎インスリン導入ガイド)

初めてインスリン治療を始める場合、まず基礎インスリン(持効型)を1日1回から開始するのが標準的です。以下が基本的な進め方です。

基礎インスリン導入のステップ

  1. 初期用量:体重1kgあたり0.1〜0.2単位/日から開始。例:体重60kgの患者さん=6〜12単位/日
  2. 注射時間:毎日同じ時間に注射(朝か就寝前のいずれか固定)
  3. 穿刺部位:お腹・太ももなど(毎回ローテーション)
  4. モニタリング:起床時空腹時血糖(朝食前)を毎日測定
  5. 低血糖対策:症状と対処法を事前に説明。必要時は補食を準備
  6. フォローアップ:1〜2週間後に外来で経過確認し、用量調整

基礎インスリンだけでは食後高血糖が改善しない場合は、追加インスリン(超速効型)を各食前や高血糖時に追加する強化インスリン療法(MDI)へステップアップします。

🔗 関連リンク:インスリン治療の不安を解消するページ

インスリンのタイトレーション(用量調整)ガイド

インスリン治療は「入れて終わり」ではなく、血糖値を見ながら少しずつ用量を調整(タイトレーション)していくことが重要です。自己判断の増量は低血糖リスクを高めるため、医師の指示に従って調整します。

空腹時血糖値 判断 調整方法(目安)
目標範囲内(例:80〜130 mg/dL) 良くコントロールされている 継続(変更なし)
130〜180 mg/dL(高め) やや高め 基礎インスリンを2〜4単位増量(3日以上継続して高めの場合)
180 mg/dL以上(高い) 高すぎる 基礎インスリンを4〜6単位増量。または医師に相談
70〜80 mg/dL(やや低い) やや低め 基礎インスリンを2〜4単位減量
70 mg/dL未満(低血糖) 低血糖 直ちに医師に相談。基礎インスリンを10〜20%減量

※上記は一般的な目安です。実際の調整は主治医の指示に従ってください。低血糖が疑われる場合は、すぐに医師に連絡しましょう。

ペン形インスリン製剤を使った治療法

プレフィルド式とカートリッジ式インスリン製剤
プレフィルド式とカートリッジ式インスリン製剤

インスリンはプレフィルド式(使い捨てのペンにインスリンが充填されたもの)と、詰め替え用のカートリッジ式があります。日本国内ではプレフィルド式が主流ですが、カートリッジ式は詰め替えの手間がある代わりに価格が安く、使用量が多い方では毎月の医療費節約につながることがあります。

強化インスリン療法(MDI)

強化インスリン療法(MDI:Multiple Daily Injection)では、超速効型インスリンと持効型インスリンを組み合わせて使用します。

  • 超速効型インスリン:各食直前に1日3回注射(追加分泌の代わり)
  • 持効型インスリン:1日1回皮下注射(基礎分泌の代わり)
強化インスリン療法の模式図
自然なインスリン分泌を模倣する強化インスリン療法

混合型インスリン製剤による治療

超速効型インスリン(ノボラピッドなど)をもとに、超速効型と中間型の比率を3:7・5:5・7:3にした30ミックス・50ミックス・70ミックスなどがあります。最新では、超速効型インスリンアスパルトと持効型インスリンデグルデクを3:7で混合したライゾデグ注があります。

  • 1日1回使用:自分で注射が難しい方や、忙しくて回数を増やしにくい方に
  • 1日2〜3回使用:強化インスリン療法ほどの手間をかけずにある程度良好なコントロールを目指す場合

1型糖尿病の方ではうまくいかないことも多く、主な対象は2型糖尿病の患者さんです。

インスリンポンプ療法(CSII)

腹部に柔らかいカニューレを装着し、ポンプに装填したインスリンを継続的に注入する治療法がインスリンポンプ療法(CSII)です。

  • ペン形では難しい、時間帯ごとの細かなベーサル調整が可能
  • ポンプのボタン操作だけで追加インスリン(ボーラス)を注入できる

強化インスリン療法でも血糖値が安定しない方、ライフスタイルに変化が多い方、妊娠中・妊娠希望の方、小児、より厳格な血糖コントロールが必要な方に向いています。

インスリンポンプ療法(CSII・SAP)の仕組みや対象となる方、MiniMed 780G・メディセーフウィズなど機種ごとの特徴について詳しく知りたい方はこちら:

👉 インスリンポンプ療法(CSII・SAP)|MiniMed 780G・メディセーフウィズ対応

インスリンの正しい打ち方・注射のコツ

インスリン注射を安全かつ効果的に行うために、以下のポイントを守りましょう。

注射の基本手順

  1. 準備:手を洗い、インスリンペンと新しい針を準備。
  2. インスリンを混ぜる:混合型の場合は転倒混和(ゆっくり転がす)。
  3. 穿刺部位の消毒:アルコール綿で消毒し、完全に乾かす。
  4. 皮膚をつまむ:親指と人差し指で脂肪層をつまみ上げる。
  5. 垂直に穿刺:原則として真上から垂直に刺す(4mm針の場合は角度不要)。
  6. 注入:ピストンをゆっくり最後まで押し切る。
  7. 留置:針を刺したまま5〜10秒数えてから抜く(液漏れ防止)。
  8. 廃棄:針は専用の容器に廃棄。毎回新しい針を使用。
  9. 揉まない:注射部位は揉まずに軽く押さえるだけ。

注射部位のローテーション方法

同じ場所に連続して注射すると、皮下硬結(リポハイパートロフィー)ができてインスリンの吸収が不安定になります。以下のように計画的にローテーションしましょう。

  • お腹:へそから5cm以上離して、左右交互に。時計回りやジグザグにずらす。
  • 太もも:外側前面。左右交互に。
  • 上腕後面:外側。自分でつまめる場所。
  • 基礎インスリンは毎日同じ部位で(吸収速度のばらつきを防ぐ)。

インスリン治療でよくあるミスとトラブル対策

よくあるミス リスク 対策
針の再使用 感染・痛み・針先変形による注入不良・吸収不安定 毎回新しい針に交換する
同一箇所への連続注射 皮下硬結(リポハイパートロフィー)による吸収不安定 計画的にローテーション
注射前の混ぜ忘れ(混合型) 効き目のばらつき 転倒混和を忘れずに
食事を抜いてもインスリンを打つ 低血糖 食事量に合わせて追加インスリンを調整
自己判断の中止・減量 高血糖・ケトアシドーシス 必ず医師の指示に従う
インスリンの保存不良(冷凍・直射日光・高温) 効力低下 冷蔵庫(2〜8℃)保存、使用中は室温(30℃以下・直射日光避ける)
バイアルとペンの取り違え 単位間違い・効き目が異なる 製剤名・濃度を毎回確認する習慣

インスリンの副作用と注意点(低血糖対策)

低血糖を起こしやすい状況

運動・入浴

運動や入浴など、筋肉の血流が増える状況ではインスリンの効き目が良くなり、血糖が下がりやすくなります。運動前や入浴前には補食をとる、あるいはインスリンの注射量を減らすといった対応が望ましい場合があります。

重篤な肝障害

肝硬変ではインスリン抵抗性が高まる一方で、グリコーゲンの貯蔵が乏しいため絶食時に低血糖を起こしやすくなります。

飲酒

アルコール摂取は糖新生を抑えるため、低血糖になりやすくなります。慢性的な過度の飲酒によりグリコーゲンが枯渇している場合も注意が必要です。

膵臓のα細胞機能低下・β遮断薬使用

慢性膵炎後やβ遮断薬使用中は低血糖に気付きにくく、回復もしにくくなります。

低血糖時の対処法

🎯 低血糖症状が出たら(15グラムの糖質ルール)

ステップ1:血糖値が70 mg/dL未満、または冷や汗・動悸などの症状を感じたら、すぐに糖分を摂取。
ステップ2:ブドウ糖5g(ブドウ糖タブレット1〜3個)または砂糖10g(ティースプーン2杯程度)またはジュース150mLを摂取。
ステップ3:15分後に再測定。改善していなければ再度糖分摂取。
ステップ4:自己処理できない・意識障害がある場合は周囲の人に救急車要請を依頼。

※意識がない場合は口から何も与えず、救急車を呼んでください。

低血糖以外の主な副作用

  • リポハイパートロフィー(皮下硬結):注射部位ローテーションで予防可能。
  • インスリンアレルギー:非常にまれ。治療中断・再開歴がある方でやや多い。
  • 体重増加:インスリンの同化作用による。食事療法と運動でコントロール。

経口インスリン(飲み薬のインスリン)はどうなった?

「注射ではなく飲み薬のインスリンはないのですか?」というご質問をよくいただきます。過去にはノボノルディスク社が経口インスリンi338という薬剤の開発を進めていましたが、期待されたほどの効果が得られなかったことなどから、最終的には開発中止となりました。

現時点では、インスリンは皮下注射(ペン型注射やインスリンポンプ)による投与が標準的な方法です。しもやま内科では、ペン型製剤の使い分けやインスリンポンプ(CSII・SAP)、持続血糖測定(CGM)を組み合わせた治療をご提案しています。

よくある質問(FAQ)

インスリン治療とは?

インスリン治療とは、血糖値を下げるホルモン「インスリン」を注射やポンプで体内に補充する治療法です。血糖を安全に下げて糖尿病合併症を防ぐための重要な選択肢で、1型糖尿病では必須、2型糖尿病でも経口薬で目標に届かない場合や膵臓機能が著しく低下した場合に用います。

インスリン治療はいつから始める?

インスリン治療を始めるタイミングは以下の場合です。(1) HbA1cが高く経口薬で目標に達しない場合、(2) 著しい高血糖(空腹時血糖250 mg/dL以上など)やケトーシスがある場合、(3) 経口薬が使えない状況(肝障害・腎障害・妊娠・手術時)、(4) インスリン分泌能が著しく低下している場合(Cペプチド低値)。早めに始めることで糖毒性を解除し、結果的にインスリン離脱が可能になることもあります。

基礎インスリンと追加インスリンの違いは?

基礎インスリンは持効型インスリンで、1日1回注射し空腹時血糖を安定させる働きがあります(食事と関係なく常に必要なインスリン)。追加インスリンは超速効型インスリンで、各食直前に注射し食後の血糖上昇を抑えます。両者を組み合わせる強化インスリン療法(MDI)で、より自然なインスリン分泌パターンを再現できます。

インスリン治療の方法は?

主な方法は4つあります。(1) 基礎インスリン療法:1日1回の持効型インスリン注射。(2) 強化インスリン療法(MDI):基礎+追加インスリンの組み合わせ(計1日4回注射が基本)。(3) 混合型インスリン療法:混合インスリンを1日1〜2回注射。(4) インスリンポンプ療法(CSII):ポンプから持続的にインスリンを注入。患者さんの生活スタイルや血糖パターンに合わせて選択します。

インスリンの打ち方は?

インスリンは皮下注射です。主に使う部位はお腹(へそから5cm以上離す)、太もも外側、上腕後面。針は4mmの極細針を使い、皮膚をつまんで垂直に刺します。毎回同じ場所に打たずローテーションすることが重要です。注射後は数秒留置してから抜き、揉まないでください。

インスリン治療の副作用は?

最も重要な副作用は低血糖です。原因はインスリンの過剰投与、食事抜き、運動過多、飲酒など。冷や汗・動悸・意識障害などの症状が出たらすぐブドウ糖や糖分を摂取してください。他に注射部位の皮下硬結(リポハイパートロフィー)、インスリンアレルギー(非常にまれ)、体重増加があります。

インスリン治療はいつまで続ける?

1型糖尿病や膵臓β細胞が不可逆的に破壊されている場合は生涯必要です。一方、2型糖尿病で糖毒性や一時的なインスリン抵抗性亢進が原因の場合は、血糖コントロール改善や体重減少によりインスリンを離脱・減量できる可能性があります。自己判断で中止すると危険です。

インスリン治療と食事の関係は?

インスリン治療中は食事の量とタイミングが血糖値に直結します。炭水化物量に応じて追加インスリン量を調整するカーボカウントが有用です。食事を抜くと低血糖リスク、食べ過ぎると高血糖リスクが高まります。医師や栄養士と相談して、自分の食生活に合ったインスリン調整方法を身につけましょう。

インスリン治療と運動の関係は?

運動はインスリンの効き目を強め、低血糖リスクを高めます。運動前は血糖値を確認し、必要に応じて補食をとるかインスリン量を減らします。運動後数時間経ってから低血糖が起こることもあるため(遅発性低血糖)、運動後の血糖モニタリングも重要です。

インスリンの種類と作用時間の違いは?

主なインスリンは作用時間で分類されます。(1) 超速効型(開始10〜20分、持続3〜5時間):食直前注射。(2) 速効型(開始30分、持続6〜8時間):食前30分注射。(3) 中間型(開始1〜3時間、持続18〜24時間)。(4) 持効型(開始1〜2時間、持続24〜42時間):1日1回。(5) 混合型:上記の組み合わせ。(6) 超持効型(週1回):アウィクリ。

インスリン治療をやめるとどうなる?

インスリン治療を自己判断で中止すると、高血糖の悪化から命に関わるケトアシドーシス(DKA)や高血糖高浸透圧症候群を引き起こす可能性があります。特に1型糖尿病ではインスリンがゼロになると数時間〜数日でDKAに至ります。減量・中止は必ず医師の指導のもとで行ってください。

インスリンの自己注射のコツは?

(1) 注射部位は毎回ローテーション(お腹左右→太もも→上腕と計画的にずらす)。(2) 針は毎回新しいものを使う。(3) 冷たいインスリンは室温に戻してから注射(痛み軽減)。(4) アルコール消毒後は完全に乾いてから注射。(5) 注射後は針を留置してから抜く(液漏れ防止)。(6) 基礎インスリンは毎日同じ時間に打つのが基本。不安なときは医師や看護師に相談してください。

船橋市でインスリン治療について相談したい方へ

しもやま内科は、東葉高速線「飯山満駅」徒歩圏内にある内科・糖尿病内科・甲状腺内科のクリニックです。船橋市を中心に、習志野市・八千代市・鎌ケ谷市など近隣エリアから、1型・2型糖尿病の患者さんが通院されています。

  • 日本糖尿病学会専門医によるインスリン治療の相談・導入・フォロー
  • ペン形インスリン・混合型インスリン・インスリンポンプ(CSII)の使い分け
  • フリースタイルリブレやDexcom G7などCGMを用いた血糖コントロールの最適化
  • インスリン治療の不安解消と注射指導(医師・看護師が丁寧に対応)

「インスリン治療と言われて不安」「できればインスリンを減らしたい・やめたい」「ポンプ療法の適応があるか知りたい」といったご相談も、お気軽にお寄せください。

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※Web予約は行っておりません。お手数ですが診療時間内にお電話ください。

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
日本糖尿病学会 専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医

糖尿病、甲状腺疾患、循環器疾患、老年期疾患などの診療に長年携わり、地域のかかりつけ医として多数の診療実績があります。インスリン治療については、導入時の丁寧な説明と注射指導、CGM・ポンプ療法を含めた患者さん一人ひとりに合わせた治療提案を重視しています。

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最終更新日:2026-08-23

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下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

12/10/2018