睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来|CPAP治療・在宅検査

日本に約940万人の潜在患者、適切な治療を受けているのはわずか8%——睡眠時無呼吸症候群(SAS)は糖尿病と同規模の”国民病”です。船橋市芝山のしもやま内科では、総合内科専門医・循環器専門医によるSAS診療を行っています。「いびきがひどい」「昼間に猛烈に眠い」——その症状を”年のせい”で済ませていませんか? 簡易検査から在宅PSG、CPAP治療まで保険診療で一貫対応。船橋駅・北習志野駅・飯山満駅・高根木戸駅の4駅からアクセス可能、無料駐車場7台完備。糖尿病・高血圧などの生活習慣病との関連も含めた総合診療が特長です。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に10秒以上の呼吸停止(無呼吸)や低呼吸が繰り返し起こる疾患です。無呼吸低呼吸指数(AHI)が1時間あたり5回以上でSASと診断されます。

国内の潜在患者は約940万人と推計されていますが、CPAPなどの適切な治療を受けているのは約73万人——全体のわずか8%に過ぎません。糖尿病(約1,000万人)とほぼ同規模の”国民病”でありながら、圧倒的大多数が未治療のまま放置されています。SASは単なる「いびき」ではなく、心筋梗塞・脳卒中・高血圧・糖尿病などの生活習慣病リスクを大幅に高めることが知られています。

SASは大きく3つに分類されます。閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)が最も多く、のどや気道が脂肪などで狭くなることで発症します。中枢性睡眠時無呼吸(CSA)は脳の呼吸指令が低下することで起こり、混合型はその両方の要素を持ちます。日本人の成人男性の約3〜5%、女性の約1〜2%がSASと推計されています。

特に30〜60代の働き盛り世代では、約7人に1人が中等症以上のSASと推計されています。肥満傾向のある男性に多いとされてきましたが、近年は痩せていても「あごが小さい」方(日本人に多い骨格的特徴)での発症も少なくありません。また閉経後の女性もホルモン変化によりリスクが急上昇します。

「自分では気づけない」——SASが見逃される理由

SASの最大の特徴は「自分では気づきにくい」ことです。無呼吸による脳の覚醒は記憶に残らないため、本人は「朝までぐっすり寝た」と思い込んでいます。脳は低酸素状態に頻繁にさらされて覚醒を繰り返しているにもかかわらず、本人には自覚がない——これがSASが見逃される最大の理由です。

受診のきっかけとして最も多いのは、①家族やパートナーからの指摘(「いびきがすごい」「呼吸が止まっている」)。次いで②日中の耐え難い眠気(運転中・会議中・食事中)。そして近年増えているのが③スマートウォッチなどのウェアラブル端末での異変検知です。

特に一人暮らしや別寝室の方は、家族の指摘を受けにくいため、自身の症状に気づくのが遅れがちです。朝の頭痛や慢性的な疲労感を「年のせい」と感じている方は、SASの可能性を一度ご検討ください。

SASの主な症状

夜間の症状

  • 大きないびき—「ゴーッ」という連続したいびきの後、突然止まり(無呼吸)、「プハッ」という大きないびきで再開するパターンが特徴です
  • 睡眠中の呼吸停止—家族から指摘されて初めて気づくことがほとんどです
  • 夜間頻尿—無呼吸による胸腔内陰圧が心臓に負荷をかけ、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)が分泌されることで尿量が増加します
  • 中途覚醒—無呼吸後の覚醒で睡眠が分断され、本人は「ずっと寝ていたつもり」でも脳は休めていません
  • 歯ぎしり・寝汗—交感神経の活性化によるものです

日中の症状

  • 日中の強い眠気—会議中、車の運転中、食事中などに耐え難い眠気に襲われます。SASのある方の交通事故リスクは、治療を受けていない場合に健常者の約2.4倍(治療なしで2〜7倍)と報告されています
  • 起床時の頭痛—夜間の低酸素と二酸化炭素の貯留によるものです
  • 倦怠感・疲労感—十分な睡眠時間を取っているのに疲れが取れない
  • 集中力・記憶力の低下—睡眠の質の低下が脳機能に影響します
  • イライラ・気分の変動—慢性的な睡眠不足によるものです

SASを放置した場合のリスク

SASは全身に影響を及ぼす疾患です。放置した場合のリスクを示す主なデータは以下の通りです。治療によりこれらのリスクを低減できることが、国内外の研究で示されています。

  • 高血圧リスク:約2.9倍。SAS患者の約50〜70%に高血圧を合併。特に薬が効きにくい「治療抵抗性高血圧」では約70〜80%にSASが潜んでいます。朝の血圧上昇(モーニングサージ)の原因にもなります。
  • 心臓突然死:約2.6倍。SASによる間歇的低酸素が心臓に負荷をかけます。
  • 脳卒中(男性):約2.9倍。SASは心血管イベントの独立したリスク因子です。
  • 糖尿病:2型糖尿病患者の約30〜40%にSASが合併。睡眠の質低下がインスリン抵抗性を悪化させ、血糖コントロールを困難にします。
  • 不整脈(心房細動):SASによる低酸素が心房細動のトリガーとなり、夜間に発作が起こりやすくなります。
  • うつ症状・認知機能低下:慢性的な睡眠不足と低酸素が脳機能に影響を与えます。
  • 経済損失:睡眠障害による日本の経済損失は年間約3.4兆円と推計されています。

上記のリスクについて詳しくはSASと糖尿病・高血圧の関係のページSASと高血圧のページをご覧ください。

2026年6月の診療報酬改定——SAS治療のハードルが下がりました

2026年6月の診療報酬改定により、CPAP治療の保険適用基準が緩和されました。これまで簡易検査(在宅)ではAHI 40以上が必要でしたが、AHI 30以上に引き下げられました。精密検査(PSG)ではAHI 20以上からAHI 15以上に緩和です。

この改定により、より中等症の段階から治療を開始しやすくなっています。「以前は基準に満たなかった」「以前は入院検査が必要と言われた」という方も、現在の基準では保険適用でCPAP治療を受けられる可能性があります。

SASの検査

当院では、ご自宅で行える検査をご用意しています。入院の必要はなく、普段の睡眠環境で検査を受けていただけます。検査機器は郵送で自宅に届くため、来院は問診時と結果説明時の計2回で完了します。

  1. 問診・診察:症状の確認(いびき・眠気・既往歴)、BMI測定、咽頭観察、血圧測定を行います。ご家族から聞いたいびきや呼吸停止の状況をメモしておいていただくと診断の参考になります。
  2. 簡易PG検査:指先のパルスオキシメーターと胸ベルト・鼻センサーを装着し、自宅で1泊の睡眠データを記録します。呼吸・酸素飽和度・心拍を測定し、SASのスクリーニングを行います(3割負担で約2,700円)。
  3. 在宅PSG検査(精密検査):簡易検査でSASが疑われた場合や合併症がある場合に、脳波を含む精密検査(在宅PSG)を実施します。脳波・眼球運動・筋電図・心電図・呼吸・酸素飽和度を総合的に測定し、確定診断を行います(3割負担で約6,540円)。

検査結果は約1週間後に説明し、AHI(無呼吸低呼吸指数)に基づいて重症度を評価します。AHI 5〜15が軽症、15〜30が中等症、30以上が重症です。

SASの治療

CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)

中等症以上のSASに対する標準治療です。睡眠中に鼻マスクから一定の圧力で空気を送り込み、気道を物理的に開いた状態に保ちます。高い効果が認められており、治療開始後、多くの方が数日〜2週間で朝のすっきり感や日中の眠気の改善を実感されます。

CPAP治療は健康保険が適用されます。3割負担の場合、月々の自己負担は約4,500〜5,500円程度です(診察料・機器レンタル料込み)。当院ではFisher & Paykel製のSleepStyleを中心に、静音性・加湿性能に優れた機器を採用しています。最新機器は小型・静音化が進み、カバンに入れて持ち運べるサイズです。

装着初期の違和感は1〜2週間で慣れることがほとんどです。適切に使えば高い効果が認められており、日中のすっきり感を取り戻せます。

口腔内装置(マウスピース/OAT)

軽症〜中等症のSASでCPAPが適応できない場合に検討します。下顎を前方に固定するマウスピースで気道を広げます。歯科と連携して作成します。

生活習慣の改善

減量はSASの症状を改善する有効な方法です。体重の5〜10%減少でAHIが約15〜35%改善するとの報告があります。また、仰向け寝(仰臥位)を避け横向きに寝る「体位療法」、就寝前の飲酒を控えることも症状の軽減につながります。詳しくは肥満と睡眠時無呼吸の関係のページをご覧ください。

CPAP治療の実際

CPAP(シーパップ/持続陽圧呼吸療法)は、SASの第一選択治療として広く用いられています。初めて使用される方のために、実際の流れをご説明します。

費用

すべて保険診療で対応しています。3割負担の場合、月々約4,500〜5,500円程度です(診察料・機器レンタル料込み)。詳しくは費用の解説ページをご覧ください。

継続のポイント

CPAP治療の効果を最大限に得るには、毎晩の使用が大切です。当院では月1回のフォローアップで使用データ(使用時間・AHI残存・リーク量)を確認し、圧設定の調整やマスク交換をサポートします。多くの患者さんが「朝の目覚めが大きく変わった」と実感されています。

トラブル対処

「マスクが合わない」「圧が気になる」「鼻が乾燥する」など、CPAPに関するお困りごとは当院までご相談ください。マスクの種類変更や設定調整で改善することも多いです。CPAPのトラブルでお困りの方はCPAPやめたい方へのページもご参照ください。

当院の特徴と強み

しもやま内科では、院長が複数の専門医資格を有していることが特徴です。

  • 複数の専門医資格による総合診療:日本内科学会 総合内科専門医、日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医、日本循環器学会 循環器専門医を兼ね備えています。さらに日本甲状腺学会 甲状腺専門医、日本老年医学会 老年科専門医・指導医の資格も有しています。
  • 心血管リスク管理:循環器専門医の視点から、SASに伴う高血圧・不整脈・心疾患リスクを評価・管理します。心筋梗塞や脳卒中の予防を含めた長期的な健康管理が可能です。
  • SASと生活習慣病の一貫管理:SASと糖尿病・高血圧などの関連を一人の医師が総合的に評価・管理できます。別々の診療科を回る必要がなく、治療方針に一貫性があります。
  • 在宅検査完結:簡易PGから在宅PSGまで自宅で受けられ、検査からCPAP導入まで当院で一貫対応します。
  • CPAPフォロー体制:導入後も定期的に使用データを確認し、マスク調整や設定変更を適宜行います。

■ 対面診療にこだわる理由

当院ではオンライン診療によるSAS外来は行っておりません。CPAP治療はマスクの適合確認・圧調整・合併症の評価を対面で丁寧に行うことが、治療の継続率と安全性に直結すると考えるからです。初診から検査のご案内、治療開始、継続管理まで、すべて対面で一貫対応します。「便利さ」だけでなく「確実さ」を最優先しています。

アクセス

しもやま内科は船橋市芝山にあり、4駅からアクセスいただけます。所在地:〒274-0816 千葉県船橋市芝山4-33-5。電話:047-467-5500。無料駐車場7台完備。

駅名 路線 所要時間 手段
高根木戸駅 新京成電鉄 徒歩約15分 徒歩が便利。お車で約3〜5分
飯山満駅 東葉高速鉄道 徒歩約15分 徒歩が便利。お車で約3〜5分
北習志野駅 東葉高速鉄道・京成電鉄 バス約10〜12分+徒歩2分 5番乗り場「大慶山」下車。お車で約5〜7分
船橋駅 JR総武線・東武野田線 バス約20分+徒歩2分 北口3番乗り場「大慶山」下車。お車で約10〜15分

各駅からの詳細なアクセス方法は以下をご覧ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 睡眠時無呼吸症候群の検査は痛いですか?

簡易検査は自宅でできる指先センサーと胸バンドだけの簡単な検査で、痛みはありません。精密検査(在宅PSG)も痛くはなく、頭や体に小さなセンサーを付けるだけです。どちらもご自宅で就寝中に行うため、負担は少ないです。

Q. CPAP治療は一生続けなければいけないのですか?

多くの場合、継続が必要です。ただし、生活習慣の改善(特に体重減少)により症状が改善し、CPAPを卒業できる方もいらっしゃいます。当院では定期的に評価しながら調整を行います。

Q. いびきが大きいだけで睡眠時無呼吸症候群ですか?

いびきが大きい方でも睡眠時無呼吸がないケースもあります。逆に、いびきが目立たなくても無呼吸が重症の場合もあります。正確な診断には検査が必要です。いびきに加えて日中の眠気や起床時の頭痛がある場合は、一度検査をご検討ください。

Q. 糖尿病や高血圧と関係がありますか?

非常に深い関係があります。睡眠時無呼吸を放置すると交感神経が活性化して血圧が上昇し(リスク約2.9倍)、インスリン抵抗性が高まって糖尿病が悪化しやすくなります。当院ではSASとこれらの生活習慣病を総合的に管理しています。

Q. マウスピース治療はできますか?

軽症〜中等症の方にはマウスピース療法も有効です。歯科と連携して適応を判断します。CPAPが合わない場合の選択肢の一つとしてご相談ください。

Q. 検査は入院が必要ですか?

簡易検査はもちろん、精密検査(在宅PSG)も自宅で実施可能です。入院の必要はなく、ご自宅で快適に検査を受けていただけます。普段の睡眠環境で検査できるため、より正確なデータが得られます。

Q. SASの検査や治療に費用はどれくらいかかりますか?

すべて保険診療で対応しています。3割負担の場合、簡易検査で約2,700円、在宅PSGで約6,540円です。CPAP治療の継続費用は月々約4,500〜5,500円程度です。

Q. 女性でもSASになりますか?症状が違うと聞きましたが。

女性のSASは男性より少ないですが、閉経後はリスクが上昇します。女性の場合、「いびき」よりも「不眠」「疲労」「朝の頭痛」「うつ症状」が主症状になりやすいため、見逃されがちです。更年期や甲状腺疾患とも関連します。

Q. CPAPが合わない場合の代替治療はありますか?

軽症〜中等症であれば口腔内装置(マウスピース)や生活習慣の改善(減量、横向き寝、禁酒)が選択肢になります。CPAPの不快感についてはマスクの種類変更や設定調整で改善することも多いため、まずはご相談ください。

Q. まずは自分でセルフチェックをしたいのですが、ありますか?

当院では匿名で約2分でできるセルフチェックをご用意しています。メールアドレスや氏名などの個人情報は収集しません。診断ではなく受診・検査の目安としてご活用ください。SASセルフチェックのページをご覧ください。

Q. オンライン診療には対応していますか?

当院ではオンライン診療によるSAS外来は行っておりません。SASの検査・治療はマスクの適合確認や圧調整を対面で丁寧に行う必要があるためです。初診から継続管理まで、すべて対面で対応しています。

受診に関するご案内

SASが疑われる症状がある方は、お電話(047-467-5500)でご予約の上、お気軽にご来院ください。初診の方も受け付けております。マイナンバーカードをお持ちください。

診療時間:月・火・木・金 9:00〜12:00、14:45〜17:30/土曜 9:00〜12:00(水日祝休診)

以下の症状がある場合は、119番(救急車)へのご連絡をおすすめします。

  • 強い胸の痛み・圧迫感がある
  • 激しい息苦しさで横になっていられない
  • 意識を失いそうになる

〒274-0816 千葉県船橋市芝山4-33-5
電話:047-467-5500
無料駐車場:7台完備

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このページの監修・出典

監修・執筆:しもやま内科 院長(日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医/日本老年医学会 老年科専門医・指導医)

主な参考資料:

  • 日本睡眠学会「睡眠障害の診断・治療ガイドライン」(睡眠時無呼吸の判定基準)
  • 厚生労働省 診療報酬点数表・診療報酬改定通知(在宅持続陽圧呼吸療法関係)
  • 厚生労働省 睡眠時無呼吸症候群に関する情報
  • 日本呼吸器学会・日本循環器学会・日本糖尿病学会・日本甲状腺学会の診療ガイドライン

作成・更新:2026年9月13日|このページは一般的な医学情報の提供を目的としたもので、診断・治療方針は診察に基づいて判断します。

受診をご検討の方、お気軽にご相談ください

月・火・木・金 9:00〜12:00 / 14:45〜17:30 土 9:00〜12:00

047-467-5500

診療時間外の緊急時は、119番へのご連絡を

最終更新日:2026-09-13

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

02/10/2025