「夜中にトイレで何度も目が覚めて、睡眠の質がガタ落ちです」——夜間頻尿( nocturia)でお悩みの方、かなり多いです。単純に「おしっこが近い」だけじゃなくて、睡眠不足による日中のパフォーマンス低下や、転倒リスクにもつながるので、放置しないほうがいい症状のひとつです。
夜間頻尿の定義
「夜間(就寝後〜起床前)に、1回以上トイレのために起きること」を夜間頻尿と呼びます。1回くらいならまだしも、2回・3回となると、睡眠の質は明らかに下がります。
なぜ夜中にトイレに行きたくなるのか?
① 体内の水分調整の問題(最も多い)
足のむくみが原因で、日中に溜まった水分を寝てから排出しようとするパターン。心臓や血管の働きが弱っていると起こりやすい。
② 膀胱に少ししか尿が溜まらなくなった
前立腺肥大(男性)や過活動膀胱によるもの。「急に尿意をもよおして我慢できない」という方はこちらのタイプ。
③ 寝る前の水分の取り方
寝る直前にお茶やコーヒーを飲む習慣があるなら、まずそれを変えてみるだけで改善することも。
④ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
意外かもしれませんが、SASの方は夜間に心房性ナトリウム利尿ペプチドという物質が出て、夜間頻尿になりやすいです。つまり「夜中にトイレに行く回数が多い」は、SASのサインかもしれません。
⑤ 糖尿病
血糖値が高いと尿の量が増えるので、夜間頻尿の原因になります。
❓ よくある質問
飲酒すると夜中にトイレに行きたくなるのはなぜ?
アルコールには利尿作用があります。さらにアルコールは抗利尿ホルモンの分泌を抑えるので、夜通し尿が作られやすくなります。寝酒は夜間頻尿の原因になるので、気になる方は控えめに。
何科に行けばいい?
原因によって変わります。前立腺なら泌尿器科、SASが疑われたら睡眠外来や内科、糖尿病なら内科や糖尿病内科。当院ではまず問診と検査で大まかな原因を特定し、必要な専門科につなぎます。