貧血とは
貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビン(Hb)が減少した状態を指します。ヘモグロビンは全身の組織に酸素を運ぶ役割を担っており、これが不足すると体が酸素不足になり、疲れやすさ・めまい・動悸などさまざまな症状が現れます。
貧血の診断基準として、WHO(世界保健機関)の定義では成人男性でHb 13.0g/dL未満、成人女性(非妊娠期)でHb 12.0g/dL未満とされています。日本人では厚生労働省「日本人の栄養基準」に基づき、同様の基準が広く用いられています。重症度の目安としては、Hb 11〜12g/dL程度を軽度貧血、8〜10g/dLを中等度貧血、8g/dL未満を高度貧血と分類することが一般的です。
日本人女性の約10〜15%に貧血が認められるとされ、特に若年〜壮年女性に多い疾患です。健康診断で「血色素量が低い」「貧血気味」と指摘された経験のある方は少なくないでしょう。男性に貧血が見られた場合、女性よりも器質的疾患(消化管出血など)の可能性に注意が必要です。
貧血は単独の疾患というよりも、何らかの原因があって結果として血液が薄くなっている状態です。そのため、貧血と診断されたら「なぜ貧血になっているのか」という原因を突き止めることが治療の第一歩となります。根本原因にアプローチせずに鉄剤だけを漫然と服用しても、改善が不十分だったり再発を繰り返したりすることになります。
貧血の種類
貧血には原因や赤血球の特徴によっていくつかの種類があります。原因によって治療法が全く異なるため、正確な分類が治療の成否を分けます。血液検査のMCV(平均赤血球容積)を手がかりに、小球性・正球性・大球性に大別します。
鉄欠乏性貧血(最も多い)
鉄欠乏性貧血は全体の約70〜80%を占める最も一般的な貧血で、小球性貧血に分類されます。体内の鉄が不足するとヘモグロビンが十分に作れなくなることで発症します。主な原因は失血(出血)と鉄摂取不足です。女性では月経過多による慢性的な出血が最多の原因であり、男性や閉経後女性では消化管出血(胃潰瘍・大腸がん・痔など)の精査が必須です。また、胃切除後の鉄吸収障害やヘリコバクター・ピロリ感染による鉄欠乏も見逃せません。
ビタミンB12欠乏性貧血(悪性貧血)
ビタミンB12は赤血球の産生に不可欠な栄養素です。ビタミンB12が不足すると、赤血球が通常より大きく作られる大球性貧血(MCV高値)となります。高齢者や胃切除後の方、自己免疫性胃炎(悪性貧血)を持つ方に多く見られます。ビタミンB12欠乏の特徴は、貧血に加えて手足のしびれ・認知機能低下・うつ症状などの神経症状を伴うことです。これらの神経症状は貧血が軽度でも現れることがあるため、早期発見が重要です。治療はビタミンB12の注射または高用量内服で行います。
葉酸欠乏性貧血
葉酸も赤血球の産生に必要な栄養素で、不足するとビタミンB12欠乏と同様に大球性貧血を起こします。妊娠中や授乳中(胎児の発育で葉酸需要が増加)、高アルコール摂取(葉酸代謝障害)、慢性炎症性腸疾患(吸収不良)、抗てんかん薬の長期服用などが原因となります。妊娠初期の葉酸不足は胎児の神経管閉鎖障害リスクを高めるため、妊娠前からの葉酸摂取が推奨されています。
溶血性貧血
赤血球が何らかの原因で早く壊される(溶血)ことで発症する貧血です。正球性貧血に分類されます。自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、遺伝性球状赤血球症、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)などが該当します。黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、脾腫(脾臓の腫れ)、濃い色の尿(ヘモグロビン尿)を伴うことが特徴です。原因に応じてステロイド療法、免疫抑制剤、脾臓摘出など治療法が異なります。
その他の貧血
慢性疾患に伴う貧血(ACD):慢性炎症(関節リウマチ・炎症性腸疾患・悪性腫瘍など)や慢性腎臓病に伴って発症する貧血です。炎症性サイトカインが鉄の利用を阻害し、エリスロポエチンの反応性も低下することで起こります。原疾患の治療が基本となります。
腎性貧血:腎臓から分泌されるエリスロポエチン(EPO)の産生低下による貧血です。慢性腎臓病の進行に伴って出現し、ESA(赤血球造血刺激因子製剤)による治療が行われます。
再生不良性貧血:骨髄での造血幹細胞の障害により、赤血球だけでなく白血球・血小板も減少する重篤な疾患です。免疫抑制療法や骨髄移植が必要となる場合があります。
| 貧血の種類 | 主な原因 | 赤血球の特徴 | 主な治療 |
|---|---|---|---|
| 鉄欠乏性貧血 | 失血(月経・消化管出血)・鉄摂取不足 | 小球性(MCV低値) | 鉄剤内服・食事療法 |
| ビタミンB12欠乏性貧血 | 悪性貧血・胃切除・吸収不良 | 大球性(MCV高値) | ビタミンB12注射・内服 |
| 葉酸欠乏性貧血 | 摂取不足・妊娠・アルコール | 大球性(MCV高値) | 葉酸内服 |
| 溶血性貧血 | 自己免疫・遺伝性・薬剤性 | 正球性 | 原因に応じた治療 |
| 慢性疾患に伴う貧血 | 慢性炎症・腎不全・悪性腫瘍 | 正球性〜小球性 | 原疾患の治療 |
症状一覧
貧血の症状は、Hb値の低下が進んだり低下速度が速いほど強く現れる傾向があります。一方で、ゆっくり進行する貧血では体が徐々に適応するため、Hbが9g/dL程度まで低下していても自覚症状が乏しいことが少なくありません。このため、健診で偶然発見されるケースも多いのが実情です。
代表的な症状
- 疲れやすい・全身のだるさ(倦怠感) — 最も多い症状です。ちょっとした動作でも息が切れたり、横になりたくなる感じが続きます。酸素供給不足による筋力低下が原因です
- 立ちくらみ・めまい — 脳への酸素供給不足で起こります。朝起きた時や急に立ち上がった時に特に感じやすい
- 動悸・息切れ — 心臓が酸素不足を補うために拍出量を増やすため、安静時や軽い運動でも心臓がドキドキする
- 顔色が悪い(蒼白) — 皮膚や粘膜の血流減少とヘモグロビン低下により、まぶたの裏や爪の血色が悪くなる
- 頭痛・集中力の低下 — 脳の酸素不足によるもの。仕事や勉強で集中が続かない
- 冷え性・手足が冷たい — 末梢血流の調節障害による
- 睡眠障害 — レストレスレッグス症候群(むずむず脚)による入眠困難
鉄欠乏性貧血に特徴的な症状
鉄欠乏が進行すると、Hb低下だけでなく鉄依存性の酵素障害による組織症状が現れます。
- 爪がもろくなる・スプーン状爪(コイロニキア) — 鉄欠乏が長期間続いた場合に見られる特徴的な爪の変形
- 口角炎(口の両端が切れる) — ビタミンB群欠乏も関連
- 舌の炎症(舌炎)・味覚異常・嚥下痛 — 鉄欠乏性貧血の古典的三徴(舌炎・口角炎・嚥下障害)の一部
- 異食症(Pica) — 氷( Pagophagia)や土・粘土・紙などを無性に食べたくなる症状で、鉄欠乏に比較的特異的です。鉄剤投与で改善することが知られています
- むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群) — 鉄欠乏との関連が強く、フェリチン低値がリスク因子となる
これらの症状がある場合、Hb値が軽度低下の段階でも鉄不足が進行している可能性があります。
原因とリスク因子
貧血の原因は大きく「出血(鉄の喪失)」「鉄摂取不足」「鉄吸収障害」「造血障害」「溶血」の5つに分類できます。中でも鉄欠乏性貧血が大半を占めるため、以下では鉄欠乏を中心に解説します。
出血(失血)によるもの
- 月経過多(子宮筋腫・子宮内膜症・機能性子宮出血・子宮腺筋症)— 女性の鉄欠乏性貧血の最多原因。正常月経でも1周期あたり20〜40mLの出血ですが、過多月経では80mL以上に達し、これだけで1ヶ月に16〜30mgもの鉄を喪失します
- 消化管出血(胃潰瘍・十二指腸潰瘍・大腸ポリープ・大腸がん・痔・アスピリンやNSAIDsの長期内服)— 男性や閉経後女性の鉄欠乏では消化管出血の精査が必須
- その他(血尿・手術後の出血・献血頻回・スポーツ貧血(長距離ランナーなどでの溶血+消化管出血))
鉄摂取不足によるもの
- 偏った食生活(ベジタリアン・ビーガン・極端なダイエット)
- 成長期の子ども(急激な体重増加に鉄需要が追いつかない。特に思春期女子は月経開始+成長スパートで鉄需要がピークに)
- 妊娠・授乳期(妊娠中は約1,000mgの鉄が胎児・胎盤・循環血増加に消費される)
- 高齢者(食事量低下・咀嚼機能低下による摂取不足)
- スポーツ選手(汗による鉄喪失+溶血+筋組織修復による鉄需要増加)
鉄吸収障害によるもの
- 胃切除後(胃酸分泌低下により3価鉄→2価鉄への還元が不十分になり鉄吸収が低下)
- ヘリコバクター・ピロリ感染(胃粘膜障害により鉄吸収を阻害)
- 炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)
- セリアック病(小麦グルテンによる自己免疫性腸障害)
- プロトンポンプ阻害薬(PPI)長期服用(胃酸抑制により鉄吸収を低下させる)
その他のリスク因子
- 慢性腎臓病(エリスロポエチン産生低下による腎性貧血)
- 慢性炎症性疾患(関節リウマチ・炎症性腸疾患などによる慢性疾患に伴う貧血)
- 甲状腺疾患(橋本病による自己免疫性胃炎・ビタミンB12吸収障害、バセドウ病による代謝亢進で鉄需要増加)
- 抗凝固薬(ワルファリン・DOAC)・抗血小板薬(アスピリン・クロピドグレル)の内服
- アルコール多飲(葉酸不足・消化管出血のリスク増加・骨髄への直接毒性)
検査・診断
貧血の診断は、まず血液検査を行いHb値を確認することから始まります。同時に赤血球の大きさ(MCV)を調べることで、貧血のタイプを大まかに分類します。さらに原因を特定するための検査を段階的に追加します。
基本的な血液検査(スクリーニング)
- 血算(CBC):Hb値・MCV(平均赤血球容積)・MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)・RDW(赤血球分布幅)を評価。MCVが80fl未満なら小球性貧血(鉄欠乏が第一候補)、100fl以上なら大球性貧血(B12・葉酸欠乏が第一候補)
- 血清鉄(Fe):血液中の鉄濃度。低値なら鉄不足を示唆
- フェリチン(ferritin):体内の鉄貯蔵量を反映する最も鋭敏な指標。Hb低下より先に低下するため、早期発見に有用。基準値未満(20〜30ng/mL未満)で鉄不足と判断
- 不飽和鉄結合能(UIBC)・総鉄結合能(TIBC):鉄欠乏ではUIBC・TIBCが上昇する。慢性疾患に伴う貧血では逆に低下するため、両者の鑑別に有用
- ビタミンB12・葉酸:大球性貧血(MCV高値)の場合に測定
- 網赤血球数(Ret):骨髄の造血反応を評価。溶血性貧血では高値、再生不良性貧血では低値
追加検査(原因精査)
- 便潜血検査(免疫法):消化管出血のスクリーニング。年に1回は受けることが推奨される
- 上部消化管内視鏡(胃カメラ):胃潰瘍・胃がん・萎縮性胃炎の有無を確認。特に鉄欠乏の原因不明の場合
- 下部消化管内視鏡(大腸カメラ):大腸ポリープ・大腸がんの有無
- 腹部エコー:消化管・脾腫・腎臓の評価
- 甲状腺機能検査(TSH・FT4・TPO抗体・Tg抗体):橋本病・バセドウ病の合併評価。甲状腺疾患と貧血は高頻度で合併する
- 婦人科検査(月経過多が疑われる場合):経腟エコー・子宮鏡検査で子宮筋腫・内膜症の精査
- 骨髄検査(骨髄穿刺・生検):再生不良性貧血・骨髄異形成症候群(MDS)などが疑われる場合
当院では血液検査から始め、必要に応じて便潜血検査や甲状腺機能検査を組み合わせ、貧血の原因を総合的に評価します。甲状腺専門医が在籍しているため、甲状腺疾患合併の評価も同時に行える点が強みです。
治療法
貧血の治療は、原因となっている疾患への対応と不足している栄養素の補充の両軸で進めます。鉄欠乏性貧血が最も多いため、以下では鉄欠乏性貧血の治療を中心に解説します。
鉄剤による治療(第一選択)
鉄欠乏性貧血の第一選択は経口鉄剤です。日本で主に使用される経口鉄剤には以下のものがあります。
- クエン酸第一鉄ナトリウム(商品名:フェロミア®など)— 胃腸障害が比較的少なく、高齢者にも使いやすい
- 硫酸鉄(フェロ・グラデュメット®など)— 徐放性製剤で胃粘膜刺激を軽減。吸収が安定している
- 含糖酸化鉄(フィサン®など)— 液剤タイプで小児や内服困難な方に適する
治療開始後2〜4週間でHb値の改善を確認し(通常1〜2g/dL程度上昇)、Hbが正常化した後も体内の鉄貯蔵量(フェリチン)が目標値(50〜100ng/mL)に達するまで3〜6ヶ月間の継続服用が必要です。早期に中止すると3〜6ヶ月以内に再発する可能性が高いため、医師の指示に従い服用を継続してください。
経口鉄剤が無効な場合・重症例
以下のような場合は経口鉄剤では十分な効果が得られないことがあり、静注鉄剤(鉄の点滴)が考慮されます。
- 高度貧血(Hb 7〜8g/dL未満)で早急な改善が必要な場合
- 経口鉄剤の副作用(胃痛・吐き気)が強く内服を継続できない場合
- 経口鉄剤を3ヶ月以上服用してもHbが改善しない場合(吸収障害などが疑われる)
- 炎症性腸疾患など消化管の鉄吸収が著しく障害されている場合
- 慢性腎臓病による貧血でESA併用が必要な場合
静注鉄剤は当院では実施しておりませんが、必要な場合は連携医療機関をご紹介します。
鉄剤服用の注意点
- 食後すぐに服用:空腹時服用は胃腸障害が出やすい。食後30分以内に服用することで副作用を軽減できる
- 胃痛・吐き気:食後服用でも症状が強い場合は医師に相談。製剤変更(徐放性製剤や鉄含有量の少ない製剤)で改善することがある
- 便秘:鉄剤の最も多い副作用。水分を多めに摂り、食物繊維を意識して摂取する。改善しない場合は緩下剤の併用も検討
- 便が黒くなる:鉄が腸内で酸化されて生じる現象で心配不要。ただし、腹痛を伴う黒色便(タール便)は消化管出血の可能性もあるので要注意
- 牛乳・炭酸飲料・カルシウム含有食品と一緒に飲まない:カルシウムが鉄の吸収を競合的に阻害する
- 緑茶・コーヒー・紅茶は服用後1時間以上あけて:タンニンが鉄と結合して吸収を阻害する
- ビタミンCと一緒に摂ると吸収率UP:オレンジジュース・レモン水・ビタミンCサプリと一緒に服用すると鉄の吸収率が有意に高まる
- 小児が誤飲しないよう厳重に保管:鉄剤の過剰摂取は急性鉄中毒を起こす恐れがある。特に小児用の鉄含有サプリに注意
- 抗生物質(テトラサイクリン系・ニューキノロン系)との同時服用を避ける:鉄がこれらの薬の吸収を阻害するため、2〜3時間ずらして服用
食事療法
薬物療法と併せて、鉄分を含む食品を積極的に摂取することも重要です。ただし食事だけでは必要な鉄量(鉄欠乏性貧血では1日100〜200mgの鉄補充が必要)をカバーできないため、食事療法はあくまでも薬物療法の補助と位置付けられます。
ヘム鉄(吸収率15〜25%)— 動物性食品
- レバー(豚レバー100gあたり鉄分13mg含有。鶏レバー9mg、牛レバー4mg)— 最も鉄分豊富な食材
- 赤身の肉(牛肉もも肉・ラム肉)
- カツオ・マグロの赤身(100gあたり鉄分約2mg)
- ハマグリ・アサリ・シジミ(アサリ100gあたり鉄分約3.5mg)
- カキ(牡蠣・養殖100gあたり鉄分約2.5mg)
- しじみ(100gあたり鉄分約8mg)
非ヘム鉄(吸収率2〜5%)— 植物性食品
- ほうれん草(100gあたり鉄分約2mg)、小松菜・春菊
- ひじき(乾燥100gあたり鉄分約6mg、ただし吸収率は低い)
- 大豆・納豆・豆腐などの大豆製品(木綿豆腐100gあたり鉄分約1.3mg)
- ゴマ(すりごま大さじ1で鉄分約1mg)
- 切り干し大根(乾燥100gあたり鉄分約6.3mg)
- アーモンド・カシューナッツなどのナッツ類
非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が2〜3倍に向上します。レモン汁をかける、果物(キウイ・イチゴ・柑橘類)と一緒に食べる、ピーマンやブロッコリーを組み合わせるなどの工夫が効果的です。また、肉や魚などのヘム鉄と一緒に食べると非ヘム鉄の吸収も促進されるため、例えば「ほうれん草のおひたし+かつお節」のような組み合わせが理想的です。
予防
貧血は適切な対策で予防可能な疾患です。特にリスクの高い方(月経のある女性・妊娠期・高齢者・スポーツ選手)は、以下のポイントを日常に取り入れましょう。
- バランスの良い食事:鉄分+ビタミンC+たんぱく質を意識した献立。1日3食規則正しく
- 定期的な血液検査:年に1回の健診でHb値をチェック。特に月経のある女性はフェリチンも測定すると「隠れ鉄欠乏」の早期発見に役立つ
- 月経量が多い方:産婦人科での相談も検討。月経過多が続くと慢性的な鉄不足から貧血に至る
- NSAIDs(ロキソニン・ボルタレン・アスピリンなど)の長期服用に注意:胃粘膜障害から消化管出血を起こす可能性がある。定期的な便潜血検査が推奨される
- 妊娠を計画している方:妊娠前から鉄分を意識した食事と貧血の有無を確認しておく。妊娠中の鉄必要量は非妊娠時の約2倍に増加
- ダイエット中の方:極端な食事制限は貧血のリスクを高める。鉄分を含む食品を適切に摂取しながらバランスの良い食事を心がける
- スポーツ選手:長距離走・バレーボール・バスケなどは溶血や発汗による鉄喪失が大きい。定期的なフェリチン測定が推奨される
- 高齢者:加齢に伴う食事量低下・胃酸分泌低下による鉄吸収能低下に注意。年に1回は血液検査を
しもやま内科の診療
しもやま内科では、貧血の診断・治療を内科診療の一環として包括的に提供しています。
- 血液検査:血算・血清鉄・フェリチン・ビタミンB12・葉酸などを含む精査。当日採血で結果説明が可能です
- 原因精査:便潜血検査・甲状腺機能検査・ピロリ菌検査などを組み合わせ、貧血の背景にある疾患を総合的に評価
- 鉄剤・ビタミン剤の処方:副作用の有無に応じた適切な薬剤選択と用量調整
- 専門連携:消化管出血が疑われる場合は消化器内科、月経過多が疑われる場合は産婦人科、高度貧血で点滴鉄剤が必要な場合は連携医療機関をご紹介
- 甲状腺疾患合併貧血:当院は甲状腺専門医が在籍しており、甲状腺機能評価と貧血治療を併行して行えます。橋本病によるビタミンB12欠乏の評価も可能
疲れやすい・めまいが続く・健診で貧血を指摘されたなど、お気軽にご相談ください。予約なしでも血液検査が可能です。
こんな症状がある場合はすぐに受診を
以下の症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 安静時に動悸や息切れがある(Hbが高度に低下している可能性)
- めまいや立ちくらみで日常生活に支障がある(転倒リスク)
- 意識がもうろうとする・失神しそうになる
- 顔色が極端に悪く、家族からも指摘される
- 黒色便(タール便)が出る(消化管出血の可能性)
- 体重減少や発熱を伴う(悪性疾患の可能性)
危険️ 息切れが急に強くなった、胸の痛みがある、意識を失いかけた場合はすぐに119番へ連絡してください。
診療に関するお問い合わせ・ご予約は電話 047-467-5500(船橋市芝山のしもやま内科)まで。
最終更新日:2026-08-26
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。