むくみ(浮腫)の原因・受診の目安と自分でできる対策|専門医が解説|しもやま内科

「最近、夕方になると足がパンパンにむくむんです」——これ、本当によく聞かれる悩みのひとつです。立ち仕事の方、デスクワークで座りっぱなしの方、そして女性に特に多い。ほとんどの場合は心配いりませんが、「たかがむくみ」と軽く見ないほうがいいケースもあります。今回はその見分け方をお伝えします。

しもやま内科による「むくみ(浮腫)の原因と受診の目安」を解説する、清潔で現代的な医療イラストのアイキャッチ画像(1200x628)。左側には、むくんだ足首に指が食い込んでいる様子が描かれ、右側には日本の見出し「むくみ(浮腫)の原因と受診の目安」が大きく表示されている。その下には、医師への早期受診が必要な重大な兆候を説明する3つのアイコンパネルが並ぶ。1. 片側の足だけ、2. 心臓の問題と息切れ、3. 急な体重増加。全体は白と緑を基調とした信頼感のある配色で、下部には小さなクリニックのロゴ「しもやま内科」が配置されている。

むくみの仕組み——超シンプルに言うと

むくみ(浮腫)は、血管の外に余分な水分が溜まった状態です。重力の影響で足に溜まりやすいので、「夕方になると靴がきつい」という方は軽いむくみがあると言っていいでしょう。

たいていのむくみは、以下のような原因で起こります:

  • 立ちっぱなし・座りっぱなし——重力で血液が足に滞る。一番多いパターン。
  • 塩分の取り過ぎ——塩分を摂ると体が水分をため込もうとします。
  • 女性ホルモンの影響——生理前・妊娠中・更年期はむくみやすくなります。
  • 薬の副作用——血圧の薬や痛み止め(NSAIDs)の影響でむくむことがあります。
  • 暑さ——夏は血管が広がってむくみやすくなります。

「これは要チェック」というサイン

以下のようなむくみの場合は、一度きちんと調べたほうがいいです:

  • 片方の足だけがむくむ——深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の可能性。
  • 押した跡がなかなか戻らない——「ズボンや靴下の跡が夕方まで消えない」レベルだと要注意。
  • 体重が急に増えた(数日で2〜3kg)——心不全・腎不全・ネフローゼの可能性があります。
  • 息切れ・横になると苦しい——心不全のサインかもしれません。
  • 顔全体がむくむ——甲状腺の病気(橋本病)や腎臓の病気の可能性。

こんなときは早めに受診を——片足だけむくむ・息切れを伴う・急に体重が増えた。この3つに当てはまる方は、数日以内に医療機関を受診してください。

自分でできるむくみ対策

  • 足を上げる——寝るときに足の下にクッションを入れるだけで違います。
  • 適度に歩く・ふくらはぎを動かす——「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉ポンプを活用。
  • 塩分を控えめに——ラーメンのスープを残すだけでも効果あります。
  • 締め付けのない服装——ガードルや靴下の締め付けがむくみを悪化させることが。

❓ よくある質問

むくみに効く食べ物はありますか?
カリウムが多い食品(バナナ・きゅうり・トマト・スイカ・アボカド)は塩分を排出しやすくするので、むくみ対策におすすめです。あとは利尿作用のある緑茶やコーヒーも、取り過ぎなければ効果的です。
市販の利尿剤(むくみどめ)を使ってもいい?
漢方薬を含め、自己判断での利尿剤使用はおすすめしません。原因によっては逆効果になることも。まずは医師に相談して、むくみの原因を特定してから対策を考えましょう。

「最近むくみがひどくて」——それ、放っておかないでください。

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最終更新日:2026-05-31

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

26/10/2025