🔊 このページの要点
長年の喫煙歴があり、息切れ・咳・痰が続く方はCOPDの可能性。内科では問診・聴診に加え
スパイロメトリー(FEV₁/FVC<0.70)で評価し、LAMA/LABA中心の治療と
増悪予防(ワクチン・リハ・禁煙)を行います。

1. こんな症状は相談を
- 階段での息切れ、歩行時に休みたくなる
- 咳や痰が長期に持続(とくに朝方の痰)
- 冬季や感染後に悪化を繰り返す
- 喫煙歴が長い、または受動喫煙環境
2. しもやま内科での評価・検査
- 問診・診察:症状の経過、喫煙歴、増悪の既往、併存症
- スパイロメトリー:FEV₁/FVCの測定(0.70未満で気流制限を示唆)
- 必要に応じて胸部X線や採血、心不全等の鑑別
- 長引く咳が主症状の方は長引く咳(鑑別フロー)もご参照ください
3. 治療の基本方針
- 長時間作用気管支拡張薬(LAMA / LABA)を軸に段階的に調整
- 増悪が多い場合などはICS併用を検討(適応に応じて)
- 呼吸リハビリテーション・運動療法、体重・栄養管理
- 禁煙支援:再発予防と進行抑制に最重要
4. 増悪を防ぐ:毎日の予防策
- ワクチン:インフルエンザ・肺炎球菌の接種を推奨
- 手洗い・うがい・マスク:感染予防で増悪抑制
- 寒冷刺激や大気汚染の強い日は外出計画を調整
5. 受診・再診の目安
- 息切れや咳・痰がいつもより強い、階段が辛くなった
- 痰の量や性状(膿性化)の変化、発熱を伴う
- 吸入薬を使っても改善が乏しい/歩くと苦しい
💬 よくあるご質問(FAQ)
運動はして良いですか?
推奨されます。無理のない範囲で継続し、息切れが強い日は強度を下げましょう。
吸入薬は一生必要ですか?
病状とコントロール状況で見直します。自己中断は悪化の原因になるためご相談ください。
ワクチンは受けた方が良い?
増悪予防に有用です。インフルエンザと肺炎球菌の接種を推奨します。
🔗 関連ページ
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長/日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本老年医学会 老年病専門医・指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医
しもやま内科 院長/日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本老年医学会 老年病専門医・指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医
息切れ・咳や痰が続く方へ。 状況に合わせて最適な検査と治療をご提案します。