「熱が出たんですけど、これってインフルですか?それとも普通の風邪?」——発熱で外来に来る方、もちろん多いです。でも「熱=感染症」とは限らないんですね。今回は発熱の原因と、「これはちょっと違うかも」というケースについてお話しします。
発熱の仕組み
体温が37.5度以上を「発熱」と定義することが多いです。そもそも発熱は、体の中で何か異変が起きたときに「免疫を活性化しよう」という体の防御反応。だから熱が出ること自体は悪いことじゃないんですが、もちろん原因を突き止める必要はあります。
- 感染症(最も多い)——風邪・インフルエンザ・扁桃腺炎・尿路感染・肺炎など
- 炎症——関節リウマチ・血管炎などの自己免疫疾患
- 甲状腺の病気——バセドウ病(甲状腺クリーゼ)で高熱が出ることがあります
- 薬剤熱——薬の副作用で熱が出ることがあります
- 悪性腫瘍——がんに伴う発熱(腫瘍熱)
とはいえ、外来で見る発熱の9割以上は感染症です。とくに今の時期はインフルエンザやコロナが流行っていますからね。
こんな熱は要注意
- 38.5度以上の高熱が3日以上続く——普通の風邪ではない可能性
- 熱と一緒に「息苦しい」「胸が痛い」——肺炎や心筋炎の可能性
- 熱と一緒に「首が硬い・頭がすごく痛い」——髄膜炎の可能性
- 高齢者の「なんとなく元気がない」+微熱——高齢者は肺炎でも熱が上がらないことがある
- 原因不明の発熱が1週間以上続く——精査が必要です
発熱時の基本対応——無理に下げすぎないのがコツ。38.5度以上でつらいなら解熱剤を使ってもいいですが、熱は免疫が頑張ってる証拠でもあります。水分補給をこまめに、無理せず休むのが一番。
❓ よくある質問
解熱剤はいつ飲めばいい?
「熱が高いけど、ぐっすり眠れてる」なら無理に飲まなくてOK。「熱で痛くて眠れない」「仕事に集中できない」という場合は、解熱剤を使うメリットがあります。目安は38.5度以上でつらいとき。
病院に行くタイミングは?
熱が出てすぐより、「半日〜1日経っても下がらない」タイミングが受診の目安です。ただし「熱+息苦しい」「熱+意識がボンヤリ」はすぐに受診を。