チルゼパチド(マンジャロ)―2型糖尿病治療における新たな選択肢
チルゼパチドは、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)と
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の両受容体に作用する、世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。
日本では2023年4月に2型糖尿病治療薬「マンジャロ®皮下注」として承認され、保険診療で使用可能となりました。
週1回の注射で、血糖値と体重の両方に効果
- 週1回の皮下注射で効果を発揮する長時間作用型。
- 血糖コントロールの改善:SURPASS-J-MONO試験で、HbA1cが7.0%未満に達した割合が94%以上。
- 体重減少効果も報告されており、肥満を伴う2型糖尿病の方に適しています。
用法・用量
通常、成人には週1回2.5mgから開始し、4週間ごとに2.5mgずつ増量します。
状態に応じて調整し、最大で週1回15mgまで投与可能です。
保険適用と副作用
- 対象疾患:2型糖尿病の治療として保険適用。
- 主な副作用:悪心、嘔吐、下痢、食欲低下などの消化器症状がみられることがあります。
- 副作用が持続する場合は、医師にご相談ください。
まとめ|新たな選択肢として注目されるチルゼパチド
チルゼパチド(マンジャロ)は、血糖値のコントロールと体重管理を同時にサポートできる2型糖尿病治療薬です。
週1回の投与という利便性もあり、従来の治療で十分な効果が得られなかった方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
よくある質問(FAQ)
- Q. チルゼパチド(マンジャロ)はどんな薬ですか?
- A. GIPおよびGLP-1というホルモンに働きかけ、血糖値と体重を同時に改善する週1回注射の2型糖尿病治療薬です。インクレチン関連薬の一種です。
- Q. どんな方がチルゼパチドを使えますか?
- A. 保険診療では、2型糖尿病の治療に使用されます。特に肥満を伴う方や、既存のGLP-1受容体作動薬で十分な効果が得られていない方に検討されます。
- Q. 副作用にはどのようなものがありますか?
- A. 吐き気、下痢、食欲低下などの消化器症状が主に見られます。通常は一時的ですが、長く続く場合は医師にご相談ください。
- Q. 毎週通院が必要ですか?
- A. チルゼパチドは週1回の自己注射で使用する薬です。使用方法の説明を受けた後は、ご自宅で自己注射することが可能です。
しもやま内科(船橋市)では、チルゼパチド(マンジャロ)を含む最新の2型糖尿病治療に対応しています。
千葉県船橋市で糖尿病の専門的治療をご希望の方は、ぜひ当院までご相談ください。