糖尿病内科

糖尿病教室

投稿日:03/04/2019 更新日:

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糖尿病教室 下山内科クリニック

糖尿病教室

糖尿病と言われた患者さんへ

糖尿病と言われて戸惑っていませんか?

何も症状がないけれど、本当に治療が必要なのか?

飲み薬、インスリンを始めたら一生やめられないのか?

心配しないでください。正しく理解し、正しく対処すれば、糖尿病は怖い病気ではありません。

糖尿病教室では、糖尿病はどんな病気か、どんなことが起きるのか、どうすれば上手に対処できるのか、わかりやすく解説します。

糖尿病とはどんな病気か

糖尿病とはどんな病気か

糖尿病とはどんな病気か

糖尿病はどんな状態?尿の病気?

糖尿病とはインスリンの分泌や働きが低下することで、ブドウを正常に代謝できなくなる疾患です。その結果、血液中のブドウ糖(血糖)が増え、高血糖の状態が続きます。

尿という文字がついていますが、尿の異常ではありません。血中の余分な糖が尿中に漏れ出ている状態を表現しています。

ブドウ糖が正常に燃やせないのが糖尿病

ブドウ糖代謝が正常にできないと、エネルギーを必要する細胞にブドウ糖がうまく運ばれません。そのため血糖値が高い状態が続くのです。膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、血液中のブドウ糖を細胞の中に取り入れる役割を果たしていますが、このインスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりすると、ブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなってしまいます。

糖尿病が進行すると体の細胞にエネルギーであるブドウ糖が十分に補給されず、喉がかわいたり、多尿、頻尿、倦怠感、体重減少、できものができる、傷が治りにくいなどの症状が現れます。また、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害などの合併症にも注意が必要です。糖尿病はその結果、全身に合併症をがもたらされます。血液中のブドウ糖の濃度が高くなった状態を高血糖と呼びます。インスリンは膵臓で作りだされて血糖を正常範囲に保つ役割をしますが、インスリンの作用不足により、血糖が高くなってしまいます。

※糖尿病は発症時には、ほとんど自覚症状がありません。

糖尿病の分類

糖尿病の分類

糖尿病の分類

糖尿病は大きく4つのタイプに分類できます。主要な二つが1型,2型糖尿病ですが、その他の糖尿病、妊娠糖尿病もあります。

1型糖尿病(約3%)

インスリンを作る膵臓の細胞(β細胞)が自己免疫のために破壊されてしまう病気です。膵臓からのインスリン分泌が極端に落ちてしまうため、血糖値が高くなります。生きていくために、注射でインスリンを補う治療が必須となります。この状態をインスリン依存状態といいます。

2型糖尿病(約95%)

インスリンが不足、またはその働きが悪くなる病気です。いわゆる「生活習慣病」の糖尿病のことです。2型糖尿病となる原因は、遺伝的な影響に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境的な影響があるといわれています。生活療法(食事療法と運動療法)が基本になります。すべての2型糖尿病患者さんに生活習慣の問題があるわけではありませんが、血糖値を望ましい範囲にコントロールするためには、食事や運動習慣の見直しがとても重要です。飲み薬や注射なども必要に応じて利用します。

その他の糖尿病

糖尿病以外の病気や、治療薬の影響で血糖値が上昇するものがその他の糖尿病です。肝性糖尿病、膵性糖尿病、遺伝子異常によるもの、など

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めてわかった、まだ糖尿病には至っていない血糖の上昇をいいます。もともと糖尿病であることがわかっていて、その方が妊娠した場合は「糖尿病合併妊娠」として分けています。多くの場合、高い血糖値は出産の後にもどりますが、妊娠糖尿病を経験した方は将来糖尿病になりやすいと言われています。

1型糖尿病と2型糖尿病は違う

1型糖尿病(インスリン欠乏による糖尿病です)

1型糖尿病の病態

1型糖尿病の病態

全体の3-5%です。生活習慣病ではありません。原因ははっきりしていませんが、環境要因、ウイルス感染などが影響していると考えられています。

何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊され、膵臓がインスリンをほとんど、またはまったく作ることができません。

よって、インスリンを注射しなければなりません。このような状態を「インスリン依存状態」といいます。そのため、以前は「インスリン依存型糖尿病」とも呼ばれていました。

インスリンの不足によって、正常にブドウ糖を燃やすことができなくなります。代わりに脂肪を燃やすことになり、脂肪の燃えカスであるケトン体(毒性があります)がたまり、食欲がなくなる、だるくなるなどの症状が出ます。ひどい口渇、多尿、急激な体重減少などが起きます。

生活習慣病ではなく、「インスリンが出なくなる病気」です。治療の基本はインスリンを必要なだけ補っていくことです。「食べてはいけない」「ガマン」というイメージは誤解です。

2型糖尿病 (インスリン分泌不全とインスリン抵抗性による糖尿病です)

2型糖尿病の病態

2型糖尿病の病態

以前は「インスリン非依存型糖尿病」と呼ばれていました。両親からの遺伝で、インスリンがもともと出にくい体質(両親にはっきり糖尿病の方がいなくても糖尿病遺伝子は隠れていることがあります)を持つ条件と、運動不足や脂肪の過剰な摂取などの生活習慣の結果、インスリンの働きが悪くなる条件が組み合わさって発症します。

初期のうちはインスリン分泌力は保たれており、インスリンが効きにくいだけのインスリン抵抗性が主体ですが、高血糖が長い間続くと、糖毒性によってインスリン分泌低下が加わってきます。

膵臓からのインスリンの出る量が十分ではない(インスリン分泌不全)か、作られたインスリンが十分作用しない(インスリン抵抗性)の両者が絡み合って進行します。日本の糖尿病患者さんの約95%以上の方は2型糖尿病です。若い人でも発症する場合もありますが、40歳を過ぎてから発症する場合がほとんどです。2型糖尿病は適切な食事指導と運動、糖尿病薬の内服・注射やインスリンで治療します。砂糖など甘いものの取り過ぎばかりが原因ともいえませんので、糖尿病にかかったのは、決して本人のせいだけではないのです。

インスリン分泌が保たれている早いうちに治療を開始して、インスリン分泌が落ちてしまわないようにすることが重要です。

早期に治療を開始したほうが、内服薬やインスリン治療を必要としないで済む可能性が高いです。

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