高血圧の治療と検査|頸動脈エコー・心エコー対応|しもやま内科(船橋市)

高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行する「サイレントキラー」と呼ばれています。放置すると、心筋梗塞・脳卒中・腎機能障害など、命に関わる重大な合併症を引き起こす可能性があります。

しもやま内科では、頸動脈エコーや心エコーなどの検査機器を駆使し、動脈硬化や高血圧性心疾患の評価を実施。循環器専門医による診断と、それぞれの患者さまに合った治療方針のご提案を行っています。

高血圧の治療と検査|しもやま内科(船橋市)頸動脈エコー・心エコー対応

しもやま内科の高血圧治療の特徴

  • 頸動脈エコーによる動脈硬化評価を積極的に実施
  • 心エコー検査で高血圧性心疾患の早期発見に注力
  • 生活習慣の見直しとともに、必要に応じた薬物治療を実施
  • 合併症の予防を重視した長期的な視点での管理

当院で行える高血圧関連検査

  • 血圧測定(家庭血圧含む)
  • 血液検査(腎機能・脂質・電解質など)
  • 心電図・ホルター心電図
  • 胸部レントゲン
  • 心エコー検査
  • 頸動脈エコー検査

不整脈や動悸の評価に「ホルター心電図検査」が役立ちます。

▶ ホルター心電図検査の解説ページを見る

関連する高血圧トピック

高血圧で見逃してはいけない合併症リスト

  • 心肥大・心不全(高血圧性心疾患)
  • 脳出血・脳梗塞(脳血管障害)
  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 網膜症・視力障害
  • 動脈硬化による狭心症・心筋梗塞
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よくあるご質問(FAQ)

Q. 高血圧はなぜ治療が必要なのですか?
高血圧は動脈硬化を進行させ、脳卒中・心筋梗塞・腎不全などの重大な合併症を引き起こすリスクがあるため、早期の治療と管理が重要です。
Q. しもやま内科ではどのような検査が受けられますか?
当院では頸動脈エコー、心エコー、血液検査、心電図などを活用して、動脈硬化や心臓の状態を総合的に評価しています。
Q. 家庭血圧が高いだけでも受診した方が良いですか?
はい。家庭血圧は非常に重要な情報です。診察での血圧と合わせて、治療の必要性を判断します。
Q. 一度下がった血圧の薬はやめられますか?
症状やリスクによって異なります。医師の判断のもとで段階的に調整する必要があります。自己判断での中断は危険です。
Q. 頸動脈エコーはどんなときに行いますか?
高血圧や糖尿病、脂質異常症がある方では、動脈硬化の進行度を確認するために頸動脈エコーを行うことがあります。

高血圧の精密検査・治療のご相談は

☎ 047-467-5500 に電話する

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医高血圧や動脈硬化、心疾患の診療に長年携わり、地域密着の総合内科として患者さんに寄り添った医療を提供しています。

SPRING試験と高血圧治療

NEJMにSPRING試験の結果が発表され、血圧はlower is betterであるとする結果が出た。大規模前向き試験の結果であり、インパクトが大きい。PRINT試験では、120mmHg未満の厳格降圧が140 mmHg未満の通常降圧に比して、複合エンドポイント(非致死的心筋梗塞、心筋梗塞に至らない急性冠症候群、非致死的脳卒中、非致死的急性非代償性心不全、心血管疾患死)と総死亡を抑制した。さらに75歳以上の高齢者のサブ解析でも同様の結果が示されている。したがって、The lower the betterを示唆するものだと考えられる。しかしながら、以下の3点に注意することが必要だ。

血圧測定法:SPRINT試験では通常の大規模試験と異なり、医療関係者のいない部屋の中で十分な安静の後、自動血圧計での測定がなされている。この方法では、診察室での外来血圧より5?10mmHg近く低い数値になると言われている。むしろ、家庭血圧に近いものとイメージすべきだろう。したがって、JSH2014の家庭血圧の降圧目標とそう大きな隔たりはないかもしれない。

対象患者:SPRINT試験では、糖尿病と脳血管障害既往は除外されている(米国FDAが先導した先行試験があるため)。また、起立1分で低血圧をきたす者やNursing homeに入所している者も除外されている。

FDAが先導したためサイアザイド系利尿薬を中心にした処方になっている。また、有効性の多くが、血圧依存性の高い脳血管障害ではなく心不全の抑制によることなど、これまでの知見との相違もみられる。

したがって、SPRINT試験の結果をそのまま我が国の外来診療に持ち込む前に解決すべき問題点があるだろう。日本高血圧学会ではSPRINT試験の結果を検証するための大規模登録試験を計画している。次回以降のガイドライン策定の重要なポイントになるだろう。一般的な降圧目標が達成された場合、めまい・ふらつき・立ちくらみなどの脳虚血症状、腎機能障害・電解質異常、冠動脈狭窄が隠れている患者での心筋虚血症状・心電図異常などに気を配りながらゆっくりと、また季節間の変動にも考慮しながら、それぞれの患者さん毎に、「安全に下げられる範囲で、可能な限り低値を目指す」ことの妥当性が示された。高齢者の心不全予防も大切だ。

高齢者の積極的降圧療法に根拠、HYVET試験

今年の欧州高血圧学会/国際高血圧学会では、80歳以上の高齢者への積極的降圧治療が死亡リスクを低下させることなどを示した、大規模臨床試験「HYVET」が話題になった。

「HYVET」は80歳以上の高齢者を対象にしたランダム化比較試験。

利尿剤+ACE阻害剤による積極的治療(150/80 mmHgを目標に降圧剤を投与)を実施したグループに致死的・非致死的な脳卒中リスクの減少傾向がみられ、加えて脳卒中による死亡リスク、全死因死亡のリスクが有意に低下することも示した。

後期高齢者に対する降圧治療にはこれまでエビデンスがほとんどなく、「降圧目標をどうするか」「そもそも治療すべきなのか」などが議論になっていた。今後は、HYVETに匹敵するエビデンスが得られない限り、「80歳以上の高血圧患者にも積極的な薬物療法」が世界のスタンダードになりそうだ。

後期高齢者ではマイルドな降圧が求められるので、若い世代ほど下げないにしても、高齢者に対する降圧療法に積極的根拠を与えたHYVET試験の意義は大きい。

この試験はベースに利尿剤を、追加でACE阻害薬のペリンドプリルを上乗せする形で行われている。つまり、(若年者に比べて脱水になりやすい高齢者に対しても)利尿剤とACE阻害剤の併用療法が高齢者に対しても安全であることが証明されたのだ。降圧利尿剤はかつて降圧剤として広く用いられていたが、20年ほど前から使用されなくなってきた。その理由のひとつは糖代謝の悪化への懸念からである。しかし、近年の信頼できるエビデンスによれば、降圧利尿剤はその優れた降圧効果によって、糖代謝の悪化を補って余りある脳心血管合併症予防効果が示されている。最近のARB+利尿剤合剤ブームで降圧利尿剤見直しの機運が高まっているが、もっと評価されて良い薬剤である。

「中枢神経作用型」のACE阻害薬は「非作用型」のACE阻害薬に比べて認知症のリスクを下げるという。

ACE阻害薬のうち、血液脳関門を通過して中枢神経に作用するタイプが他の降圧薬と比べて認知症のリスクを下げるという研究結果が発表された。

Angiotensin-converting enzyme inhibitors and cognitive decline in older adults with hypertension: results from the Cardiovascular Health Study.
Arch Intern Med. 2009 Jul 13;169(13):1195-202.

アルツハイマー型認知症に関係する脳の炎症を抑える作用によると見られ,中枢神経に作用しないタイプのACE阻害薬では,逆にリスクを高める結果となっている。中枢神経作用型のACE阻害薬でMMSEスコアの年あたりの低下が65%少ない。

中枢神経作用型に分類されるACE阻害薬は,カプトプリル, fosinopril, リシノプリル , ラミプリル, トランドプリル, ぺリンドプリルである。わが国で処方可能なもののうちカプトプリルのように作用時間が短く使い難い物を除くと、

リシノプリル,ペリンドプリル

が存在する。高齢の高血圧患者さんで認知機能低下のリスクが高い方の降圧にこれらを使用することは有意義である可能性が高い。特にペリンドプリル(コバシル)はHYVET試験で、高齢者の降圧療法において脳卒中リスクや死亡リスクを下げることが明らかになっている。

糖尿病合併高血圧症に対するβ遮断薬の使用

β遮断薬の使用は、低血糖症状を現れにくくするので注意が必要です。膵臓α細胞からのグルカゴン分泌を抑制し、交感神経系をブロックすることから警告症状が出難く(=低血糖を自覚し難く)し、かつ遷延化しやすくするからです。

どんなβ遮断薬を使えばよいの?

ニプラジロール(血管拡張性のβ遮断薬)はインスリン抵抗性を改善する。

Effect of the vasodilatory beta-blocker, nipradilol, and Ca-antagonist, barnidipine, on insulin sensitivity in patients with essential hypertension.
Clin Exp Hypertens. 1998 Oct;20(7):751-61.

セリプロロール (インスリン感受性の改善効果)

Insulin sensitivity in a long-term crossover trial with celiprolol and other antihypertensive agents.
J Cardiovasc Pharmacol. 1998 Jan;31(1):140-5.