首の血管のエコー検査。名前は聞いたことあるけど「実際どんなことをするの?」「何がわかるの?」という方に向けて、頸動脈エコーの詳しい中身をお伝えします。すでに検査をすすめられた方も、「いざやるとなると不安だな」という方も、ぜひ事前にイメージを掴んでください。
なぜ首の血管を見るの?
頸動脈は、心臓から脳に血液を送る幹線道路です。この血管の状態を見ると、以下のことがわかります:
- 動脈硬化の有無・程度——血管の壁の厚さ(IMT)を測ることで、動脈硬化がどのくらい進んでいるかが数値でわかります。
- プラーク(血管の中のコブ)の有無——プラークがある場合、その大きさや性質(軟らかい・硬い)によって脳梗塞のリスクが変わります。
- 血管の狭窄(狭さ)——プラークが大きくなって血管を狭くしている場合、血流が足りているかの評価が必要です。
「自覚症状がないから大丈夫」と思っていても、動脈硬化は静かに進行します。脳梗塞はある日突然やってくるので、早期発見・早期対策が何より大事です。
頸動脈エコーで測る主な指標
専門的に言うとこんな感じです。難しい話に見えますが、結果はモニターを見ながら1つずつ説明しますのでご安心を。
| 指標 | 意味 | 基準値 |
|---|---|---|
| IMT(内膜中膜複合体厚) | 血管壁の厚さ。厚いほど動脈硬化が進行 | 1.0mm未満が正常 1.1mm以上で肥厚 |
| プラークの有無 | 血管内の隆起病変。性質でリスク評価 | なしが理想 |
| 狭窄率 | 血管がどの程度狭くなっているか | 50%未満なら経過観察が多い |
こんな方、特にご検討ください
- 喫煙習慣がある
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症で治療中
- 健診で「頸動脈エコーを」と言われた
- 家族に脳卒中・心筋梗塞の方がいる
- 「なんとなくめまいや頭重感がある」という方も——念のためのチェックとして
❓ よくある質問
検査時間はどれくらい?
10〜15分程度です。甲状腺や心臓のエコーと同じような感覚で受けていただけます。
結果が悪かったらすぐに大きな病院に行かないといけない?
まずは当院で治療を始められることが多いです。生活習慣の改善・薬物療法で経過を見ます。狭窄が高度な場合や、脳梗塞の症状がある場合は、脳神経外科や高度医療機関への紹介も迅速に行います。
定期的に受けたほうがいいですか?
動脈硬化はゆっくり進行します。年に1回程度のペースで経過を見るのが一般的です。治療を始めた場合も、効果を確認するために定期的にチェックすることをおすすめします。