「心臓の音がカタカタすると言われたんですが、これって严重ですか?」
70代の男性患者さんが、そう尋ねてきました。近くのクリニックで「心臓に雑音がある」と言われたそうで、「手術が必要なんじゃないか」と不安になっていたそうです。実は心臓弁膜症の話は、診察室でよく聞かれるテーマの一つです。
ここでは、心臓弁膜症についてよく寄せられる質問と、私が実際に診察室で説明している内容をまとめました。
心臓弁膜症について
Q. 心臓の雑音=弁膜症ですか?
必ずしもそうではありません。心臓に雑音があっても、正常な「生理性雑音」のこともあります。先日の患者さんで、20代の女性が「健康診断で雑音があると言われた」と来院されましたが、エコー検査したら全く問題ありませんでした。「放っておいて大丈夫です」と説明して、安心して帰っていただきました。
ただ、雑音が「病的」な場合は、エコー検査で弁の開き具合や逆流の程度を確認します。症状がない場合は経過観察で、症状がある場合は薬物療法や手術を検討します。
Q. 手術が必要なのはどんな時?
「手術」という言葉を聞くと、誰でも不安になりますよね。実際には、心臓弁膜症の多くは、経過観察や薬物療法で管理できます。手術が必要になるのは、弁の狭窄や逆流が進んで、心臓の負担が大きくなった場合です。
先日の患者さんで、80代の女性がいらっしゃいました。狭心症の検査をしたところ、同時に弁膜症も見つかりました。「このまま経過観察でいきましょう」と説明したら、「手術しなくていいんですね」と安心されていました。年齢や全身状態も考慮して、無理のない治療方針を一緒に決めていきます。
Q. 弁膜症の症状ってどんなもの?
初期は自覚症状がないことが多いです。進行すると、息切れ(階段を上がるときなど)、動悸、むくみ、疲れやすさなどが現れます。先日の患者さんで、60代の男性が「最近、階段を上がると息切れがひどい」と来院され、エコーで重度の弁膜症が判明したことがありました。
「少し前から階段がきつくなったな」と感じる方は、一度検査を受けることをおすすめします。
Q. 経過観察中は何に気をつければいい?
経過観察中の方は、定期的にエコー検査と心電図を行い、弁の状態をモニタリングします。日常生活では、激しい運動は避け、感染症(風邪や歯周病など)には特に注意が必要です。歯医者さんに行くときは、予防的に抗生物質を処方することもあります。
「歯医者に行くのに薬が必要なんですか?」と驚かれる方もいますが、歯周病菌が血液に入って心臓の弁に付着するリスクがあるため、予防的な処方を行います。
心臓のことで不安なことがあれば
「雑音があると言われた」「息切れが気になる」——どんな小さな症状でも、ぜひ一度ご相談ください。当院では心電図とエコー検査で、心臓の状態を詳しく確認できます。
電話予約:047-467-5500
診療時間:月・火・木・金 9:00〜12:00、14:45〜17:30/土曜 9:00〜12:00(水日祝休診)