下の血圧(拡張期血圧)が高いのは危険?|心血管リスクと下げ方を循環器専門医が解説|しもやま内科(船橋市)

「下の血圧だけが高いんです」——このようなご相談を多く受けます。実は、下の血圧が高い状態は、特に40代〜50代の方で心血管リスクが上がることがわかっています。脳卒中や心筋梗塞のリスクを上げますが、適切な対策で下げることができます。循環器専門医が、具体的な下げ方と受診の目安を解説します。
拡張期血圧(下の血圧)が高いことの心血管リスクを解説する循環器専門医のアイキャッチ画像。血圧計と心臓のイラストと共に、船橋市しもやま内科の専門診療を示しています。

🔍 あなたの血圧、大丈夫ですか?

以下の項目に当てはまる方は注意が必要です:

□ 健診で「下の血圧が高い」と言われた

□ 40代・50代で血圧が気になり始めた

□ 上の血圧は正常だが、下だけが高い

□ 夜間や朝の血圧が高い気がする

1つでも当てはまる方は、循環器専門医にご相談ください。

📞 047-467-5500

しもやま内科(船橋市)

収縮期血圧と拡張期血圧の違い

血圧には「上の血圧(収縮期血圧)」と「下の血圧(拡張期血圧)」があります。

  • 収縮期血圧(上の血圧):心臓が縮んで血液を送り出すときの圧力
  • 拡張期血圧(下の血圧):心臓が広がって休んでいるときの圧力
収縮期血圧と拡張期血圧の違いを示すイラスト
心臓の動きと血管への圧力変化。拡張期(下の血圧)は心臓が休んでいるときの圧力です

下の血圧が高いとどんなリスクがありますか?

拡張期血圧が高い状態が続くと、以下のリスクが高まります:

  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血)
  • 心筋梗塞
  • 心不全
  • 腎臓病
拡張期血圧が高いと血管に負担がかかる様子
拡張期血圧が高いと、血管が常に高い圧力にさらされ、動脈硬化が進みます

📊 大規模研究が示すリスク

複数の大規模研究により、以下のことが明らかになっています:

  • 拡張期血圧が90mmHg以上:心筋梗塞・脳卒中リスクが有意に上昇
  • 拡張期血圧が10mmHg上がるごとに、死亡リスクが約30〜40%増加
  • 40代〜50代では特に拡張期血圧が重要な予後因子

拡張期血圧を下げる具体的な方法

治療は生活習慣の改善薬物療法の両面からアプローチします。まずは生活習慣の見直しが基本です。

🔄 生活習慣の改善(すぐに始められること)

1. 減塩:1日6g未満

  • 醤油大さじ1杯 ≈ 2.5g
  • 味噌汁1杯 ≈ 2g
  • ラーメン1杯 ≈ 5-6g
  • 加工食品(ハム、ソーセージ、漬物)を控える

2. 体重管理

  • BMI 25以上の方は減量が有効
  • まず3kg減から目標を設定
  • 体重が1kg減ると、血圧は約1mmHg低下

3. 運動習慣

  • 週150分(1日30分×週5日)の有酸素運動
  • ウォーキング、水泳、サイクリングがおすすめ
  • 「ややきつい」と感じる程度が目安
生活習慣改善の具体例(減塩・運動・体重管理)
減塩・運動・体重管理を組み合わせることで、効果的に血圧を下げられます

4. その他の重要なポイント

  • 禁煙:喫煙は血管を収縮させ血圧を上げます
  • 節酒:過度な飲酒は血圧を上げます(日本酒1合、ビール中瓶1本程度まで)
  • 睡眠改善:7-8時間の質の良い睡眠を
  • ストレス管理:交感神経の過緊張を避ける

✅ 今日からできる血圧対策チェックリスト

  • 醤油・味噌の使用量を半分にする
  • 加工食品を避ける
  • 1日30分ウォーキングする
  • エレベーターではなく階段を使う
  • 夜更かしを避け、7時間睡眠を目指す
  • お酒は適量を守る

💊 薬物療法

生活改善で不十分な場合、以下の薬物療法を併用します:

  • ACE阻害薬:血管を拡張(例:エナラプリル(商品名:レニベース))
  • ARB:ACE阻害薬と同等の効果(例:ロサルタン(商品名:ニューロタン))
  • Ca拮抗薬:血管平滑筋の収縮抑制(拡張期にも効果)
  • 利尿薬:余分な水分を排出
  • β遮断薬:心拍数・心収縮力を抑制

注意点:拡張期血圧が低すぎる(60mmHg未満)と心脳血流が低下するため、治療方針は年齢・合併症・全身状態で調整します。

💡 生活習慣改善で下がる?専門医に相談する目安

以下の場合は、自己判断せず専門医にご相談ください:

✓ 3ヶ月生活改善を続けても下がらない

✓ 拡張期血圧が100mmHg以上

✓ 他の疾患(糖尿病、脂質異常症など)を併発

✓ 薬の調整が必要そう

夜間・早朝高血圧が続く方は睡眠時無呼吸(SAS)も確認を

夜間〜早朝に血圧が高い、いびきを指摘される、日中眠いという場合、睡眠時無呼吸(SAS)が背景にあることがあります。

SASがあると、夜間に酸素が低下し、交感神経が刺激されて血圧が上がります。適切なCPAP(JPAP)治療で血圧が改善するケースがあります。

💤 SASセルフチェック

以下の項目に当てはまりますか?

□ 大きないびきをかく

□ 睡眠中に呼吸が止まると言われた

□ 日中強い眠気がある

□ 朝の血圧が高い

□ 夜間頻尿がある

1つでも当てはまる方は、SAS検査をお勧めします

→ SASセルフチェック・自宅検査の詳細はこちら

→ CPAP(JPAP)治療のご案内

よくある質問

下の血圧が高いと、どんなリスクがありますか?

拡張期血圧が高いと脳卒中・心筋梗塞のリスクが上昇します。特に40代〜50代では重要な予後因子です。

まず何をすべきですか?

減塩・運動・体重管理・禁煙など生活改善が第一です。3ヶ月続けても下がらない場合は薬物療法の検討が必要です。

薬で下げられますか?

はい。生活改善で不十分な場合に薬物療法を併用します。ACE阻害薬、ARB、Ca拮抗薬、利尿薬など、個々の患者さんに合わせて選択します。

拡張期だけ高い場合も治療は必要?

はい。単独の拡張期高血圧でも心血管リスクがあります。特に若年者では動脈硬化の前兆のこともあるため、専門医への相談をお勧めします。

どんな検査をしますか?

血液検査・心電図・腎機能評価などを行います。必要に応じ、睡眠時無呼吸(SAS)の評価も実施します。

🏥 下の血圧が高くて不安な方は、しもやま内科にご相談ください

循環器専門医が、あなたの血圧管理をトータルサポートします。

生活習慣改善のアドバイスから、薬物療法、睡眠時無呼吸の検査・治療まで一貫して対応可能です。

📞 047-467-5500

しもやま内科(船橋市)

京成電鉄松戸線「高根木戸駅」・東葉高速鉄道線「飯山満駅」から各々徒歩15分

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長

日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
日本糖尿病学会 専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医

糖尿病、甲状腺疾患、循環器疾患、老年期疾患の診療経験多数。地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

19/04/2025