📘 要点
- 動悸は心臓の拍動を強く、速く自覚する症状です
- 原因は不整脈、甲状腺機能亢進症、貧血、ストレスなど幅広いです
- 胸痛・失神・呼吸困難・冷や汗を伴う動悸は緊急性が高いです
- 検査は心電図、24時間ホルター心電図、心エコー、血液検査です
- 脈拍150以上が続くときは、緊急性の高い不整脈の可能性があります
- 動悸とともに胸の痛みや意識が遠のく感じがあるときは、早めにご相談ください
「最近、理由もなく心臓がドキドキする」「階段を上っただけなのに脈が飛ぶ感じがする」「寝ようとすると動悸が気になって眠れない」――このような症状でお困りではありませんか。動悸は日常的によく見られる症状ですが、その背景には心臓の病気、甲状腺の異常、貧血、ストレスなど実に様々な原因が潜んでいます。本ページでは、動悸の原因・危険な見分け方・検査方法・対処法について、循環器専門医の観点から詳しく解説します。
動悸とは?
動悸(どうき)とは、自分の心臓の拍動を自覚しやすい状態を指します。通常、心臓の拍動は無意識のうちに営まれていますが、何らかの理由で心拍が速くなったり強くなったり、リズムが乱れたりすると、「ドキドキする」「脈が飛ぶ」「胸がどんと鳴る」といった感覚として自覚されます。
動悸自体は病気の名前ではなく、あくまで症状(自覚症状)です。健康な方でも、緊張した場面や運動後、過剰なカフェイン摂取などで一時的に動悸を感じることは珍しくありません。しかし、安静にしていても動悸が続く、頻繁に起こる、あるいは他の症状を伴う場合には、何らかの疾患が隠れている可能性があります。
動悸の主な原因
1. 不整脈(心臓のリズム異常)
不整脈とは、心臓の電気信号の異常により拍動のリズムが乱れる状態です。動悸を引き起こす代表的な不整脈には期外収縮(良性)、心房細動(脳梗塞リスクあり)、発作性上室性頻拍、心室頻拍(危険)があります。
2. 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
甲状腺ホルモンの過剰分泌により心拍数が増加します。手指の震え・発汗・体重減少を伴うことが特徴です。しもやま内科には甲状腺専門医が在籍しています。
3. 貧血
ヘモグロビン減少により酸素運搬能力が低下し、心臓が代償性に多く拍動することで動悸として感じます。
4. ストレス・不安・自律神経の乱れ
ストレスで交感神経が優位になると心拍数が上がります。満員電車の中で突然ドキドキする、夜ベッドに入ると心臓の音が気になるといった状況は自律神経由来であることが多いです。
5. 更年期障害
女性ホルモンの低下により自律神経が乱れ、動悸・ほてり・発汗が出現します。心臓に異常がなければ漢方薬で症状緩和できることもあります。
危険な動悸の見分け方
以下の症状を伴う動悸は緊急性が高い可能性があります:強い胸の痛み・意識消失・呼吸困難・冷や汗・脈拍150以上・不規則な脈。これらの症状が一つでもあれば、119番へのご連絡もご検討ください。
検査方法
心電図(12誘導)・ホルター心電図(24時間)・心臓超音波検査(心エコー)・血液検査(甲状腺機能・貧血・電解質・BNP)を行います。しもやま内科では心電図と同日の採血が可能です。
治療法と対処法
期外収縮は多くが治療不要、心房細動は抗凝固療法+レートコントロール、甲状腺亢進症は抗甲状腺薬、貧血は鉄剤補充、ストレス性は生活習慣の見直しが中心です。
よくある質問(FAQ)
動悸が続く原因として最も多いのは?
最も多いのはストレス・疲労・睡眠不足による自律神経の乱れです。次いでカフェイン・アルコールの影響、期外収縮などの良性不整脈です。
動悸と不整脈の違いは?
動悸は症状の名前で、不整脈は病気の名前です。不整脈があると動悸として感じることが多いですが、動悸の原因は不整脈だけではありません。
ストレスで動悸は起こる?
はい、非常によくあります。自律神経のバランスが崩れ交感神経が優位になると心拍数が上がります。
動悸が出たら何科を受診すればいい?
まずは循環器内科です。しもやま内科では循環器専門医と甲状腺専門医が同じ院内で診療しています。
危険な動悸の見分け方は?
強い胸の痛み・意識消失・呼吸困難・冷や汗を伴う動悸は危険です。これらの症状がある場合は緊急での受診をご検討ください。
ホルター心電図とはどんな検査?
小型の記録器を24時間装着し、普段の生活をしながら心電図を記録する検査です。
動悸で救急車を呼ぶべきタイミングは?
動悸と同時に胸の強い痛み・意識が遠くなる・冷や汗・脈が異常に速い症状がある場合は119番へのご連絡もご検討ください。
カフェインはやめたほうがいい?
動悸が気になる場合、コーヒー・エナジードリンクの過剰摂取は控えましょう。
動悸と更年期の関係は?
更年期には女性ホルモンの低下により自律神経が乱れやすくなり、動悸が出現します。
脈が飛ぶ(脈が抜ける)感じがするのは病気?
多くは期外収縮という良性の不整脈です。頻度が多い場合やめまい・息切れがある場合は精密検査をご検討ください。
貧血でも動悸はする?
はい、貧血は動悸の重要な原因の一つです。疲れやすい・顔色が悪い・立ちくらみを伴う動悸は貧血の可能性があります。
動悸の対処法は?
原因によって異なります。まずは精密検査で原因を特定し、適切な治療を行います。
主な参考資料:日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」(2025年8月29日発行、ライフサイエンス出版)/日本内分泌学会・日本糖尿病学会・日本循環器学会・日本甲状腺学会・日本高血圧学会等の診療ガイドラインおよび厚生労働省の公表資料
作成・更新:2026-08-28|本ページは一般的な医学情報の提供を目的としたものです。診断・治療については受診のうえご相談ください。
監修医師からのメッセージ
監修:下山立志(しもやま内科 院長/日本循環器学会認定 循環器専門医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医)
しもやま内科では、循環器専門医と甲状腺専門医が連携し、動悸の原因を多角的に評価します。
診療実績(2025年度):心電図検査 約3,200件/ホルター心電図 約240件/心臓超音波検査 約600件
動悸とともに以下の症状がある場合は、119番へのご連絡もご検討ください。
・強い胸の痛み・圧迫感がある
・意識を失いそうになる・失神した
・息苦しくて横になっていられない
・冷や汗が出てぐったりしている
上記以外の動悸でお困りの方はしもやま内科(047-467-5500)までご予約ください。
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月・火・木・金 9:00〜12:00 / 14:45〜17:30 土 9:00〜12:00
診療時間外の緊急時は、119番へのご連絡をおすすめします。
最終更新日:2026-08-28
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。