「先生、胸がドキドキして気になるんですが、これって不整脈ですか?」
40代の女性患者さんが、そう相談に来られました。仕事中に突然胸がドキドキして、息苦しくなることが月に2〜3回あるそうです。「カフェインを控えたら少し良くなったんですが、まだ時々起きるんです」と言っていました。
不整脈は、若い方から高齢の方まで幅広く起こる病気です。ここでは、診察室でよく聞かれる質問と、私が実際に説明している内容をまとめました。
不整脈について
Q. 不整脈は危険な病気?
「不整脈=危険」ではありません。不整脈には、一時的なもの(期外収縮など)から、治療が必要なもの(心房細動など)まで、さまざまな種類があります。先日の患者さんで、30代の男性が「心電図で不整脈があると言われた」と来院されましたが、検査したら良性の期外収縮でした。「コーヒーを少し減らして、十分な睡眠を取ってください」とアドバイスしたら、数週間で改善しました。
ただ、心房細動のような不整脈は、放置すると脳梗塞のリスクが高まるため、きちんと管理が必要です。どのタイプの不整脈かを判断するのが大切です。
Q. 当日に検査できますか?
はい、当院では来院当日に心電図検査を行えます。胸がドキドキしている時に心電図を取ると、不整脈のタイプが特定しやすいです。「今、ちょうどドキドキしてるんです」と言われたら、すぐに心電図を取ります。
ただし、来院時に症状が出ていない場合は、24時間心電図(ホルター心電図)や、1〜2週間の循環器型イベントレコーダー検査を行います。症状の出るタイミングを逃さずに記録できるので、診断の精度が高まります。
Q. ペースメーカーが必要なのはどんな時?
ペースメーカーが必要になるのは、心臓の電気伝導系に障害があって、心拍が極端に遅くなる場合です。先日の患者さんで、80代の男性がいらっしゃいました。朝起きると気分が悪く、時々意識が飛びそうになるそうです。心電図で「完全房室ブロック」と診断し、ペースメーカーの植え込みをご提案しました。
「ペースメーカーって大変そう」と思われる方もいますが、現代のペースメーカーは小型で、日常生活にほとんど制限はありません。手術も局所麻酔で1〜2時間程度です。
Q. 不整脈の予防には何がいい?
まずはカフェインとアルコールの控えめ、十分な睡眠、適度な運動が基本です。先日の患者さんで、50代の男性が「毎日5杯以上コーヒーを飲んでいる」と言っていました。「じゃあ、まずは2杯まで減らしてみましょう」と提案したら、1か月後に不整脈の発作が明らかに減りました。
また、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)が不整脈の原因になることもあります。当院では甲状腺の検査も同時に行うことが多いです。
胸のドキドキでお悩みの方へ
「胸がドキドキする」「息苦しくなる」——症状が一時的でも、一度検査を受けることをおすすめします。当院では心電図と血液検査で、不整脈の原因を調べることができます。
電話予約:047-467-5500
診療時間:月・火・木・金 9:00〜12:00、14:45〜17:30/土曜 9:00〜12:00(水日祝休診)