船橋市|小児・思春期バセドウ病|症状・治療と学校生活|専門医

船橋市|小児・思春期バセドウ病|症状・治療と学校生活|専門医

「先生、うちの子が最近急に痩せて、夜中も眠れないみたいなんです。学校の成績も落ちてきて……」——先日、中学2年生の女の子のお母さんが、目に涙を浮かべながらそう話されました。実は、この子はバセドウ病(Basedow病)でした。

小児や思春期にバセドウ病が発症すると、大人とは違う特徴が出ることがあります。成長期の身長や骨の発育にも影響する可能性があるため、早めの発見と適切な治療が大切です。

小児バセドウ病の特徴

小児・思春期のバセドウ病は、以下のような症状が現れやすいです:

  • 体重減少:食べているのにどんどん痩せていく
  • 動悸・息切れ:階段を上るだけでドキドキする
  • 手の震え:細かい作業がしにくくなる
  • 不眠・イライラ:夜中に何度も目が覚める、気分が不安定
  • 成績低下・集中力低下:学校の授業がついていけなくなる
  • 眼球突出(目が出っ張る):大人より目立ちやすい

先日の中学2年生の女の子も、「最初は勉強が忙しいからだと思ってたんです」とお母さんは言っていました。でも、体重が3か月で5kgも減っていたのを見て、やっと受診に来てくださいました。

治療の基本と注意点

1. 抗甲状腺薬(内服薬)

まずはメルカゾールやチアマゾールなどの内服薬で、甲状腺ホルモンの分泌を抑えます。子どもの場合は、薬の量を慎重に調整する必要があります。成長期なので、ホルモンを下げすぎるのも問題です。

「毎朝、食後に飲むんだよね」——先日の女の子は、スマホのアラームを使って服用を管理し始めました。自分で管理できるようになるのが理想ですが、小さい子は保護者の協力が必要です。

2. 学校生活との両立

バセドウ病の子どもは、運動で心拍数が上がりやすいので、体育の先生や部活の顧問に伝えておくといいです。「今日は少し動悸がするので、マラソンは歩いてもいいですか?」——こうやって子ども自身がコミュニケーションできるよう、担任の先生と事前に相談しておきましょう。

3. 定期検査の重要性

薬の副作用で、白血球が減少する「無顆粒球症」という重い副作用が稀に起こることがあります。発熱やのどの痛みが出たら、すぐに受診してください。通常は、1〜2か月に1回の血液検査で経過を確認します。

❓ よくある質問

小児バセドウ病は完治する?
抗甲状腺薬で治療すれば、多くの場合は症状が改善します。ただし、再発することもあるため、治療終了後も定期的な経過観察が必要です。先日の女の子も、薬を飲み始めて2か月で症状がかなり良くなりました。
治療中に予防接種は受けられる?
基本的に受けられます。ただし、免疫状態によってタイミングを調整する必要がある場合もあります。担当医に相談してください。
思春期のバセドウ病は大人と違う?
はい。思春期は成長ホルモンや性ホルモンの影響で、甲状腺ホルモンのバランスが変動しやすいです。また、目の症状(眼球突出)が大人より目立ちやすい傾向があります。身長や骨年齢への影響も注目されます。
学校に病気のことを伝えるべき?
伝えることをおすすめします。担任の先生と保健の先生に、病名と薬の服用状況を伝えておくと安心です。運動の制限や、熱中症対策についても相談しておくといいです。

「子どもの急な体重減少、動悸、成績低下」——バセドウ病の可能性があります。早めの受診を。

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📅 2025年10月19日に公開・2026年5月19日に最終更新 | 👨‍⚕️ 監修:しもやま内科 院長(甲状腺・糖尿病 専門医)

19/10/2025