内科

好酸球性副鼻腔炎

好酸球性副鼻腔炎 とは

鼻の副鼻腔に慢性的な炎症が起こる病気で、白血球のうち特に好酸球の割合が高いのが特徴です。一般的な副鼻腔炎とは異なり、成人発症、篩骨洞病変が主体であり、呼吸障害を主体とし、両側の多発性の鼻茸を認めます。副鼻腔炎にとどまらず、中耳炎になりやすいです(好酸球性中耳炎と言われます)。適切な治療を行わないと難聴が進行し、超高度難聴(聾)になることもあります。

病理

末梢血において好酸球増多を認めます。鼻粘膜、鼻茸では好酸球浸潤を認めます。
一般的な慢性副鼻腔炎の鼻汁が粘液性、膿性なのに対し、好酸球性副鼻腔炎のそれはニカワ状、粘稠と言われます。気管支喘息、アスピリンアレルギー、薬物アレルギーの合併が多いです。

治療

好中球性副鼻腔炎はマクロライド内服が有効であるのに対し、ステロイド内服以外に有効な方法がありません。手術は有効ですが、半数で再発します。

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