頭痛の種類と原因|緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛の見分け方と治療

頭痛は日本人の約4割が経験する身近な症状ですが、その原因は緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛と大きく3種類に分かれ、それぞれ治療法が異なります。中にはくも膜下出血などの緊急疾患が隠れていることもあるため、「ただの頭痛」と軽視せず、適切な対応を知ることが大切です。このページでは頭痛の種類ごとの特徴や見分け方、市販薬と処方薬の使い分け、危険なサインを見逃さないためのポイントを、船橋市のしもやま内科がわかりやすく解説します。

頭痛の主な種類

頭痛は国際頭痛分類により大きく一次性頭痛二次性頭痛に分けられます。

一次性頭痛(頭痛そのものが病気):

  • 緊張型頭痛(最も多い)
  • 片頭痛(約800万人が悩む)
  • 群発頭痛(激痛だが比較的まれ)
  • その他の三叉神経・自律神経性頭痛

二次性頭痛(他の病気が原因):

  • くも膜下出血
  • 髄膜炎
  • 脳腫瘍
  • 薬物乱用頭痛
  • 副鼻腔炎(蓄膿症)による頭痛

治療方針がまったく異なるため、自己判断せずに医療機関で診断を受けることが重要です。

緊張型頭痛の特徴と対策

緊張型頭痛は頭痛の中で最も多く、全頭痛の約70%を占めます。

  • 痛みの特徴:頭全体がギューッと締め付けられるような圧迫感・重苦しさ
  • 持続時間:30分〜数日間、長時間続くことが多い
  • 随伴症状:吐き気はまれ、光や音に過敏になることは少ない
  • 原因:首や肩の筋肉の緊張、ストレス、長時間のデスクワーク、眼精疲労

対策と治療

  • 市販の鎮痛薬(ロキソプロフェン・アセトアミノフェン)がよく効く
  • 首・肩のストレッチや適度な運動
  • 入浴やホットパックで筋肉を温める
  • 慢性的な場合は トリサイクリック系抗うつ薬筋弛緩薬 による予防療法

片頭痛の特徴と治療

片頭痛は約800万人の日本人が悩むと言われ、20〜40代の女性に多いのが特徴です。

  • 痛みの特徴:片側または両側がズキズキ・ガンガンと拍動する痛み
  • 持続時間:4〜72時間(放置すると長引く)
  • 随伴症状:吐き気・嘔吐(約60%)、光過敏・音過敏・匂い過敏
  • 悪化因子:動くと痛みが増す、月経周期、天候、寝すぎ・寝不足、チーズ・赤ワインなどの食品

治療

  • 発作時:トリプタン系薬剤(スマトリプタン・ゾルミトリプタンなど)が第一選択。市販のNSAIDsも補助的に使用可能
  • 予防:CGRP関連薬(最新の注射薬)、抗てんかん薬、β遮断薬、抗CGRP抗体
  • 安静:暗い静かな部屋で休む、冷たいタオルで頭を冷やす

群発頭痛

群発頭痛は「自殺頭痛」とも呼ばれるほどの激痛で、男性に多く見られます。

  • 痛みの特徴:片側の眼の奥や周囲をえぐるような激痛
  • 持続時間:15分〜3時間(短時間だが非常に強い)
  • 頻度:1日に1〜8回、数週間〜数ヶ月の群発期に集中
  • 随伴症状:涙・鼻汁・眼の充血・眼瞼下垂・鼻閉(すべて痛みと同じ側)
  • 行動:じっとしていられず歩き回る(片頭痛とは逆)

治療:高流量酸素吸入、トリプタン系薬剤の注射。予防にはベラパミルやリチウムが用いられます。群発頭痛の診断と治療は専門性が高いため、症状に心当たりがある方は早めに医療機関を受診してください。

危険な頭痛(くも膜下出血・髄膜炎)のサイン

以下のような頭痛は命に関わる緊急疾患の可能性があります。

🧨 このサインを見逃さないでください

  • 今まで経験したことのない突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛
  • 頭痛+発熱+首が硬い(項部硬直)→ 髄膜炎の疑い
  • 頭痛+意識障害・けいれん
  • 頭痛+片方の手足が動かない(片麻痺)・しびれ・言葉が出ない
  • 日に日に悪化する頭痛
  • がんの既往がある方の新しい頭痛

くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂で起こり、致死率は約30〜50%と非常に高い病気です。早期発見・早期治療が命を救います。

受診の目安(緊急度別)

🚨 すぐに119番を呼ぶ

突然の激しい頭痛+意識障害・けいれん・片麻痺・言語障害がある場合 → 脳卒中・くも膜下出血の可能性。119番へのご連絡をおすすめします。

⚠ 今日中に受診(すぐに)

今までにない強い頭痛、発熱を伴う頭痛、日に日に悪化する頭痛、視野異常を伴う頭痛 → 早急に医療機関を受診してください。当院でも対応可能です(047-467-5500)。

🟢 通常の予約で受診

慢性的な頭痛でお悩みの方、市販薬が効かなくなった方、予防的な治療を希望される方は、お気軽にしもやま内科(船橋市芝山)までご相談ください。

検査と診断

頭痛の診断では、まず問診が最も重要です。いつから・どのような痛みが・どのくらいの頻度で・どんな時に起こるかなどを詳しくお聞きします。必要に応じて以下の検査を行います。

  • 神経学的診察:眼底検査、瞳孔反応、腱反射、感覚・運動機能の確認
  • 血圧測定:高血圧による頭痛の有無を確認
  • 血液検査:炎症反応(髄膜炎の疑い)、電解質異常などをチェック
  • 頭部CT・MRI:くも膜下出血・脳腫瘍など二次性頭痛の疑いがある場合
  • 髄液検査:髄膜炎が疑われる場合

当院ではまず内科的な診察・問診を行い、必要に応じて脳神経外科や脳神経内科へ紹介いたします。

治療法(市販薬・処方薬・予防薬)

市販薬で対応できる頭痛

  • 緊張型頭痛:ロキソプロフェンNa、イブプロフェン、アセトアミノフェン
  • 軽度の片頭痛:アセトアミノフェン(胃に優しく比較的安全)
  • 注意:市販薬を月に10回以上使うと、薬物乱用頭痛のリスクが高まります

処方薬による治療

  • 片頭痛発作時:トリプタン系薬剤(エレトリプタン・リザトリプタン・ナラトリプタンなど)
  • 片頭痛予防:β遮断薬(プロプラノロール)、抗てんかん薬(バルプロ酸・トピラマート)、抗CGRP抗体(ガルカネズマブなど最新の注射薬)
  • 緊張型頭痛予防:アミトリプチリン(三環系抗うつ薬)

日常生活の対策

  • 頭痛日記をつける:いつ・どのような痛みが・何時間続いたかを記録すると、原因の特定や治療に役立ちます
  • 規則正しい生活:睡眠・食事・運動のリズムを整える
  • ストレス管理:適度な運動・趣味の時間・リラックス法の習得
  • 画面作業の工夫:1時間に1回は休憩・ブルーライトカット眼鏡・画面の明るさ調整
  • 水分補給:脱水も頭痛の原因になります
  • カフェイン:適量(1日1〜2杯)は鎮痛効果がありますが、過剰摂取や急な中断は頭痛の原因に

しもやま内科の診療

しもやま内科(船橋市芝山2-23-1)では、頭痛に関する診療を予約制で受け付けています。緊張型頭痛や片頭痛の薬物治療はもちろん、頭痛日記の活用方法や生活習慣の改善指導にも力を入れています。甲状腺・糖尿病・循環器の専門医も在籍しているため、持病がある方や他の病気との関連が疑われる場合でも安心してご相談いただけます。

頭痛でお悩みの方は、お気軽に 047-467-5500 までお問い合わせください。

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よくある質問(FAQ)

頭痛が続く場合、何科を受診すればいいですか?

頭痛の種類によって適した診療科は異なりますが、一次性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)の診断・治療は内科や頭痛外来で対応可能です。まずはかかりつけの内科で相談することをおすすめします。突然の激しい頭痛や神経症状を伴う場合は脳神経外科や救急搬送が必要な場合もあります。

片頭痛と緊張型頭痛の違いは?

片頭痛は「ズキンズキン」と拍動する痛みが特徴で、吐き気や光・音過敏を伴います。一方、緊張型頭痛は「ギューッと締め付けられる」ような痛みで、肩こりを伴うことが多いです。片頭痛は動くと悪化し、安静で改善する傾向があります。治療薬も異なるため、正確な診断が重要です。

頭痛薬は毎日飲んでも大丈夫ですか?

頭痛薬を週2回以上、または月10日以上服用している場合、「薬物乱用頭痛」を引き起こす可能性があります。頭痛が慢性化する原因となるため、頻回な服薬は避け、予防療法の検討をおすすめします。市販薬に頼らず、医療機関で相談することが大切です。

片頭痛の予防に効果的な生活習慣は?

規則正しい睡眠・食事・水分補給が基本です。片頭痛の誘因として、寝不足・寝すぎ・空腹・ストレス・気圧変化・特定の食品(チーズ・赤ワイン・チョコレートなど)が知られています。これらの誘因を把握し、避けることが予防につながります。適度な運動も有効です。

「危ない頭痛」のサインは?

以下のような頭痛は要注意です:今までにない突然の激しい頭痛(雷鳴頭痛)、頭痛と共に発熱や項部硬直(首の硬さ)がある、片方の手足の麻痺やしびれ・言語障害を伴う、進行性に悪化する頭痛、がんの既往がある方の新しい頭痛。このような場合は早急な医療機関の受診をおすすめします。

女性は片頭痛が多いと聞きますが、なぜですか?

片頭痛は女性に約3〜4倍多く、エストロゲンなどの女性ホルモンの変動が関与しています。月経前後に片頭痛が起こりやすい(月経関連片頭痛)のもホルモンバランスの変化が原因です。妊娠中は改善する方も多いですが、妊娠を希望される場合は服用中の薬について医師にご相談ください。

片頭痛の診断はどのように行いますか?

問診が最も重要です。頭痛の頻度・持続時間・性状・場所・随伴症状(吐き気・光過敏など)・誘因・家族歴などを詳しく伺います。必要に応じて頭部CTやMRIで他の病気(脳腫瘍・くも膜下出血など)を除外します。ただし大部分は問診のみで診断可能です。

気象(天気)が頭痛に影響するのはなぜ?

気圧の変化(特に低気圧の接近)が血管の拡張・収縮に影響し、片頭痛を誘発することが知られています。「気象病」とも呼ばれ、片頭痛持ちの方に多く見られます。天気が悪くなる前に予防薬を服用する方法や、耳栓・イヤープラグでの気圧変化緩和が試みられています。

頭痛と肩こりの関係は?

肩こり(後頸部・僧帽筋の緊張)は緊張型頭痛の主な原因です。デスクワーク・スマートフォンの長時間使用・不良姿勢が肩こりを悪化させ、それが頭痛につながります。ストレッチ・適度な運動・姿勢改善が有効です。緊張型頭痛には筋弛緩薬や漢方薬が使用されることもあります。

片頭痛の治療薬にはどんな種類がありますか?

急性期治療薬としてトリプタン系薬剤(スマトリプタン・ゾルミトリプタンなど)が広く使われています。近年は新しく「ジタン系」「グーパント」系の薬剤も登場しています。予防療法にはアミトリプチリン・プロプラノロール・カルシウム拮抗薬(ロメリジン)などがあります。頻回に頭痛がある方は予防療法の検討をおすすめします。

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受診をご検討の方、お気軽にご相談ください

月・火・木・金 9:00〜12:00 / 14:45〜17:30 土 9:00〜12:00

047-467-5500

診療時間外・緊急時は、119番へのご連絡もご検討ください

最終更新日:2026-08-28

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

03/09/2025