「首に針を刺すって本当ですか?」「痛そうで怖いんですけど…」——甲状腺のしこりが見つかって細胞診(FNA)をすすめると、ほぼ全員の方がこう言います。当然ですよね。私だって「首に針」と聞いたら怖いと思います。今回は、実際に受けた方の生の声を交えながら、FNAのリアルをお伝えします。
先に結論:思ってるほど痛くないです
いきなりですが、過去にFNAを受けた患者さんに「どうでした?」と聞くと、返ってくる答えの9割はこれです:
「思ったより全然平気だった」
「採血のほうがよっぽど痛かった」
「え、もう終わったんですか?」
先月も50代の女性の方がいらっしゃいました。健診で甲状腺にしこりが見つかり、「ネットで調べたら針を刺すって書いてあって、それで怖くて病院に行くのを2ヶ月も先延ばしにしてました」と。終わったあとは「あ、こんなもんか…もっと早く来ればよかった」と笑っていました。
なんで針を刺すの?——そもそもFNAって何?
甲状腺にしこり(結節)が見つかったとき、それが「良性なのか悪性なのか」を調べるのがFNAです。エコーである程度の推測はできますが、確定診断には実際に細胞を取って顕微鏡で見るしかない。
で、その「細胞を取る」方法が、細い針をしこりに刺してチュッと吸い上げる——これだけなんです。「手術」とか「切る」みたいな大掛かりなものじゃなくて、採血と似たような感覚だと思ってください。
実際の流れ——「チクッ」以外はほとんど無感覚
- まずエコーで場所を確認。あおむけになって、どの位置にしこりがあるかエコーでチェックします。
- 麻酔の注射(ここだけチクッとします)。皮膚の表面に局部麻酔をします。これが一番「痛い」と言われるポイント。でも採血より細い針なので、チクッとしたらすぐ終わります。
- 穿刺・細胞採取。麻酔が効いてるので、針を刺してる感覚はほとんどありません。「グッと押されてるな」という圧迫感はありますが、痛みはほぼゼロ。2〜3回繰り返すこともありますが、それでもあっという間です。
- 止血。刺したところを10〜15分押さえます。これだけで終わり。待合室でお茶でも飲みながらお待ちください。
かかる時間は全部で15分くらい。穿刺そのものは1〜2分です。
検査後の注意——これだけ気をつけて
- 当日は激しい運動とお酒は控えめに
- 穿刺したところをゴシゴシ触らない
- 内出血(あざ)ができることがあるけど、1〜2週間で消えます。首のあざは気になるかもしれませんが、襟である程度隠れます
- 痛みが強い・腫れがひどい時だけご連絡ください。そういうことはほとんどないですが、念のため
❓ よくある質問
結果はいつわかりますか?
針が太いんじゃないかと心配です
仕事は休んだほうがいいですか?
良性だったら放置していいですか?
「しこりが見つかって不安」——その気持ち、よくわかります。まずは一度ご相談ください。
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