甲状腺結節(しこり)|良性95%・エコー・FNA・TI-RADS|船橋市

📢 このページのポイント

  • 甲状腺結節の90〜95%は良性で、がんは少数です
  • 甲状腺専門医によるエコー検査と必要に応じた穿刺吸引細胞診(FNA)で良性・悪性を鑑別します
  • 1cm以下は基本経過観察、1〜4cmはFNAで判定、4cm以上で圧迫症状があれば手術を検討します
  • 悪性と診断されても、甲状腺がんは治療成績が良好ながんの一つです
  • しもやま内科では甲状腺専門医当日エコー検査を実施、迅速に結果をご説明します
  • 船橋市芝山に位置し、高根木戸駅・飯山満駅より徒歩15分、船橋駅からバスで約20分のアクセスです

甲状腺のしこり(結節・嚢胞)とは?

甲状腺のしこりには、主に結節(かたまり)嚢胞(液体がたまった袋)があります。健診や人間ドックで「甲状腺のしこり」「甲状腺結節」と言われたり、ご自分で首のしこり・腫れに気づくと、多くの方が「がんなのでは……」と強い不安を感じられます。

ただ、甲状腺のしこりは比較的よく見つかるもので、その多くは良性です。大切なのは、ひとりで悩み続けるのではなく、採血と甲状腺エコー(超音波)で今の状態をきちんと確認することです。

エコー検査を受けた人の約10〜20%に認められ、年齢とともに増加します。大半は良性のものですが、一部に悪性(甲状腺がん)の可能性があるため、適切な評価が重要です。

甲状腺結節の種類

1. 嚢胞性結節(液体の袋)

  • 液体が詰まった袋状のしこり
  • 最も多く、圧倒的に良性
  • 大きくなると圧迫感や違和感を生じることがある
  • 大きい場合は穿刺で液体を抜く治療も可能

2. 実質性結節(固い組織)

  • 甲状腺組織が固まったしこり
  • 良性の腺腫と、悪性のがんの鑑別が必要
  • エコー所見と大きさで悪性リスクを評価
  • 疑わしい場合は穿刺吸引細胞診(FNA)で確定診断

3. 混合性結節(液体と固形の混在)

  • 液体部分と固形部分が混在したしこり
  • 良性が多いが、実質部分の評価が必要
  • エコーで性状を詳細に評価
  • 固形部分に疑わしい所見があればFNAの対象

甲状腺結節の症状

多くの甲状腺結節は無症状で、健診や人間ドックのエコー検査で偶然見つかることが大半です。しかし、以下のような症状が現れることもあります:

  • 首の前側にふくらみや左右差がある
  • しこりが以前より大きくなってきた気がする
  • 飲み込みづらさ・圧迫感・声がれがある
  • 首のしこりに痛みがある、または発熱を伴う
  • 甲状腺ホルモンの過剰分泌により動悸・体重減少がある

これらの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

診断の流れ

1. 甲状腺エコー検査(超音波検査)

甲状腺診断の基本となる検査で、甲状腺結節の有無や性状を評価する上で最も重要な検査です。痛みがなく、被曝もないため、繰り返し実施でき、経過観察に最適です。当院では年間約480件(2025年度実績)の甲状腺エコーを実施しており、豊富な経験に基づいてエコー画像を詳細に評価します。

2. 血液検査

TSH・FT4・FT3(甲状腺機能)および甲状腺自己抗体(抗TPO抗体・抗Tg抗体)を測定します。甲状腺機能が正常かどうかを確認するとともに、橋本病などの合併の有無を調べます。

3. TI-RADS分類によるリスク評価

当院では国際的に標準とされるTI-RADS(Thyroid Imaging Reporting and Data System)を用いて、エコー所見を客観的にスコア化します。結節の形状・境界・内部エコー・輝度・石灰化の有無などを総合的に評価し、悪性リスクを分類します。

TI-RADS分類の目安

  • TR1(良性):悪性のリスクは2%未満。経過観察が基本です
  • TR2(経過観察):悪性リスクは2〜5%。年に1回のエコーで経過観察します
  • TR3(低リスク):悪性リスク5〜10%。2.5cm以上でFNAを考慮します
  • TR4(中間リスク):悪性リスク10〜20%。1.5cm以上でFNAを考慮します
  • TR5(高リスク):悪性リスク20%以上。1cm以上でFNAを考慮します

4. 穿刺吸引細胞診(FNA)

TI-RADS分類でFNA適応と判断された場合、船橋市立医療センター耳鼻咽喉科に依頼して穿刺吸引細胞診(FNAC)を実施します。細い針で結節内の細胞を採取し、良性か悪性かを病理検査で判定します。結果は約1〜2週間で判明します。

当院ではFNAの適応判断から結果説明まで一貫して対応し、必要に応じて外科紹介や治療方針の相談を行います。

観察か穿刺か — 判断の目安

すべての結節に穿刺検査が必要なわけではありません。以下の目安をもとに、結節の大きさやTI-RADS分類、患者さまのご希望を総合的に考慮して方針を決めます。

  • 1cm未満:基本的に経過観察。ただし高リスク所見があればFNAを考慮
  • 1〜4cm:TI-RADS分類に応じてFNA適応を判断
  • 4cm以上:良性でも手術が考慮されることがある
  • 圧迫症状あり:飲み込みにくさ・呼吸苦・声がれがあれば手術を検討
  • 急速な増大:短期間で急に大きくなる場合は悪性を疑い精査

良性・悪性の見分け方

甲状腺結節の良性・悪性は、エコー所見・血液検査・穿刺細胞診の結果を総合的に判断します。

良性を示唆する所見

  • 境界明瞭で整
  • 内部が均一で、海綿状(スポンジ状)の構造
  • 嚢胞成分(液体)が主体
  • TI-RADS:TR3以下
  • 経過中に大きさが変わらない、または縮小

悪性を示唆する所見

  • 境界不明瞭で不整
  • 内部エコーが低輝度(非常に黒く見える)
  • 微細な石灰化(砂粒状の点状高エコー)
  • 縦横比が1以上(縦長の形)
  • リンパ節腫大を伴う
  • TI-RADS:TR4以上
  • 短期間での急速な増大

ただし、これらの所見はあくまで確率の話であり、確定診断には穿刺吸引細胞診(FNA)が必要です。甲状腺がんと診断されても、多くは治療成績の良いがん種であり、適切な治療で経過は良好です。

当院の強み — 甲状腺専門医による高精度診療

しもやま内科の院長である下山立志は、日本甲状腺学会 甲状腺専門医・日本糖尿病学会 糖尿病専門医・日本循環器学会 循環器専門医の三つの専門医資格を有しています。甲状腺疾患の診療に特に注力し、年間約480件(2025年度実績)の甲状腺エコーを実施しています。

当院の特長は以下の通りです:

  • 甲状腺専門医による正確な診断と丁寧な説明
  • 当日エコー検査、当日結果説明
  • TI-RADS分類を用いた客観的なリスク評価
  • 船橋市立医療センター耳鼻咽喉科と連携した穿刺吸引細胞診
  • 良性・悪性を問わない長期的な経過観察と管理
  • 総合内科医としての立場から、全身的な健康管理も含めた総合的な診療

アクセス

当院は千葉県船橋市芝山4-33-5に位置しています。無料駐車場7台完備(予約不要)。

高根木戸駅から(京成電鉄松戸線)

徒歩約15分(約1.2km)。駅を出て西方向に進み、芝山方面へ直進してください。

飯山満駅から(東葉高速鉄道線)

徒歩約15分(約1.2km)。駅を出て南西方向へ進み、芝山方面へ。

船橋駅から(JR総武線・東武野田線)

船橋駅北口より「北習志野駅行き」バスで約20分、「大慶山」停車場下車徒歩2分。

診療時間:月・火・木・金 9:00〜12:00/14:45〜17:30、土 9:00〜12:00(水・日・祝休診)
電話:047-467-5500(予約制)

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 甲状腺結節とは何ですか?

甲状腺にできるしこりのことで、嚢胞(液体の袋)と結節(かたまり)があります。エコー検査を受けた人の約10〜20%に見つかり、その90〜95%は良性です。健康診断で偶然発見されることが多く、大半は無症状です。

Q2. 甲状腺エコー検査は痛いですか?

いいえ、痛くありません。首にジェルを塗ってプローブを当てるだけの検査です。約10〜15分で終了し、被曝もありません。当院では当日結果をご説明します。

Q3. 結節が見つかりましたが、がんでしょうか?

甲状腺結節の90〜95%は良性です。当院ではエコー所見にTI-RADS分類を用いて客観的に悪性リスクを評価します。リスクに応じて経過観察か穿刺細胞診(FNA)かの方針を決めます。不安な点は丁寧に説明いたします。

Q4. 穿刺吸引細胞診(FNA)はどこで行いますか?

当院でFNAの適応を判断し、船橋市立医療センター耳鼻咽喉科に依頼して実施します。結果は約1〜2週間で判明し、結果説明からその後の治療方針まで当院で一貫して対応します。

Q5. どのくらいの頻度で通院すればいいですか?

良性結節で経過観察の場合は6〜12ヶ月に1回のエコー検査が基本です。FNAを実施した場合は結果に応じて通院頻度を決めます。新しい症状が出た場合は、予定を待たずにご相談ください。

Q6. 4cm以上の結節は必ず手術ですか?

必ずしも手術が必要とは限りません。圧迫症状(飲み込みにくさ・呼吸苦など)がある場合や、悪性が疑われる場合に手術を検討します。良性でも経過観察が可能なケースは少なくありません。甲状腺専門医が個別に判断します。

Q7. TI-RADS分類とは何ですか?

甲状腺エコー所見を客観的にスコア化する国際的な分類システムです。結節の形や境界・内部の性状・石灰化の有無などを評価し、TR1(良性)からTR5(高リスク)までの5段階で悪性リスクを分類します。当院では全例に適用しています。

Q8. 甲状腺結節は遺伝しますか?

家族歴がある場合、発症リスクがやや高まることが知られています。ただし、必ず発症するわけではありません。家族に甲状腺疾患がある方は、定期的なエコー検査を受けることをおすすめします。

Q9. 甲状腺がんと診断されたらどうなりますか?

甲状腺がんの多くは進行がゆっくりで治療成績が良好ながんです。手術が必要と判断された場合は、適切な医療機関へ紹介します。手術後もホルモン補充療法と定期的な経過観察で、多くの方が通常の日常生活を送られています。

Q10. 初診で何を持っていけばいいですか?

マイナンバーカード、過去の検査結果(特に甲状腺エコー画像や血液検査)、お薬手帳をお持ちいただくと、よりスムーズに診療できます。紹介状があればご持参ください。

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医

根拠文献:日本甲状腺学会「甲状腺結節診療ガイドライン2019」、American Thyroid Association「Management of Thyroid Nodules」

最終更新日:2026年8月28日(JST)

※ 本ページは一般的な解説です。甲状腺結節の診断や治療方針は、必ず医師の診察と検査結果に基づいて決定されます。気になる症状がある場合は医療機関を受診してください。


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最終更新日:2026-08-28

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

23/06/2025