内分泌内科

肥満症の問題点

20/05/2018

肥満症の問題点

肥満症の問題点

肥満症の問題点

肥満の定義

肥満とは「脂肪組織が過剰に蓄積した状態」のことを言います。肥満か肥満でないかは、体脂肪の量で決まります。体脂肪量を測定する方法はいくつかありますが、正確に測定するためには専門の機器が必要です。一方で、簡単に肥満かどうかを判定する方法として、「BMI(Body Mass Index)」という指標が利用されています。BMIは身長と体重を使って肥満度を表す数値のことです。次の計算式で求めることができます。

BMI=体重(kg) ÷(身長(m) × 身長(m))

日本肥満学会では、BMI25以上の肥満をさらに、肥満1度〜肥満4度の4段階に分けています。同学会は2000年に「新しい肥満の判定と肥満症の診断基準」を発表し、世界で初めて「肥満症」という疾患単位を提唱したことで知られています。肥満症を診断する重要性は、減量により医学的メリットのある方を選別し、積極的に治療、管理を行うことにあります。日本ではBMI22が標準であり、25以上になると「肥満」と判定されます。

同学会は『肥満症診療ガイドライン 2016』において、「肥満症」と「高度肥満症」を明確に分けました。非常に画期的なことです。「高度肥満症」とは、4段階のうちの肥満3度と肥満4度を指します。つまりBMI35以上の人を高度肥満症と言います。その背景には、日本における肥満者数の増加と、肥満が重大な病気につながり死亡リスクを高めているという点がありました。

日本における高度肥満者のはっきりとした人数は発表されていませんが、厚生労働省の調査によると、平成22年の日本人の中でBMI30以上の人は全体の3.4%に上っていました。ここから推定すると、ざっと約400万人が高度肥満症の一歩手前の状態か、あるいは既に高度肥満症になっていると言えます。今後も肥満症と高度肥満症の人の割合は増加していくと推定されており、国を挙げての対策は続けられる見通しです。

高度肥満の危険性

ここがポイント!

  • BMIが25以上になると、死亡率が上がる
  • 高度肥満症は糖尿病、高血圧、心臓病、高尿酸血症、睡眠時無呼吸症候群などの病気を合併するリスクが上がる

BMI22の人が最も病気になり難く、また死亡率も低いため、BMIの標準値は22と定められています。BMI35以上である「高度肥満症」の人の明確な死亡率は発表されていません。しかし、BMI25以上になると死亡率が増加していることから、高度肥満症の人の死亡率が、基準値の人に比べて高いことは間違いないでしょう。

肥満症はさまざまな病気の原因となります。例えば、ガン、糖尿病、高血圧・心臓病、高尿酸血症、睡眠時無呼吸症候群、胆石症、脂質代謝異常、肝機能障害、うつ病などです。高度肥満症の人も、同様の病気になるリスクがあります。またBMIが高い分、そのリスクも高いと考えられます。

高度肥満症のさまざまな治療法

ここがポイント!

  • 高度肥満症に対しては、食事療法、薬物療法、手術などの治療が行われる
  • 食事療法では、食事内容や食事方法に関する栄養指導が行われる
  • 日本で使える肥満治療薬は「マジンドール」と「セチリスタット」
  • 手術には術式が複数あり、手術を受けるためにはさまざまな条件を満たす必要がある

高度肥満症の患者さんにに対して専門的な治療を行う医療機関が増えています。そのような専門診療科では、主に食事療法と薬物療法(薬での肥満治療)が行われます。また病院によっては手術を行うところもあります。

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