糖尿病は血液中の血糖値が上昇し、尿に糖が出る病気です。
糖尿病とはなにか?と詳しくお知りになりたい方は
糖尿病教室 をご参照ください。
糖尿病の多くは遺伝的素因だけでなく、普段の生活習慣により発症します。はじめは無症状のため、放置してしまい、重篤な合併症を引き起こします。糖尿病にはいくつか種類があります。
- 1型糖尿病
- 2型糖尿病
- 遺伝子異常や他の病気が原因となるもの
- 妊娠糖尿病
日本人の95%は2型糖尿病と言われており、2型糖尿病は食事や運動などの生活習慣が大きく関係している場合が多いです。
糖尿病の検査
糖尿病の検査は以下3つの状態の血糖値を測定します。
- いつもの血糖値
- 朝、空腹状態の血糖値
- ブドウ糖を摂取した後の血糖値
いずれかに異常な血糖値が出たら、別の日に再検査。再検査でも異常が出た場合、糖尿病と診断されます。検査は日本糖尿病学会の診断基準に則って検査を致します。健康診断で血糖値が高いと診断されたら、すぐにご相談下さい。
糖尿病の治療法
糖尿病の治療方法は主に3つが3本柱となります。
- 糖尿病のタイプ(1型や2型)にかかわらず糖尿病治療の基本となる食事療法
- 食事療法とともに糖尿病治療の基本となる運動療法
- 薬物療法(経口血糖降下薬とインスリン注射、インクレチン注射)
糖尿病のほとんどを占める2型の方は、長年の食生活が原因となっています。そのため、まずは食事指導、運動療法等が糖尿病治療の基本となります。
徹底した食事指導を行います
糖尿病をコントロールするには、何よりも正しい食事療法が大切です。糖尿病の食事療法というと、「大変そう」というイメージを持たれることが多いのですが、食事療法は、何も特別な食材が必要になるわけではありません。患者さんひとり一人の生活スタイルに合わせた食事療法が大切です。
ご自身の食事に対する意識を高めましょう
食事療法のスタートは食事に対する意識を持つことです。ひとり暮らしの方などは、外食や市販のお弁当などに頼ってしまうことが多いと思います。そうした食習慣をまずは見直し、1日のうちの1食からでも自炊をしてみるなど、自分で作ることによって食事に対する関心を高めることが、食事療法への第一歩です。
3食バランスよく
間食をやめ、3食バランスよい食事をしましょう。食事療法というと、「カロリー制限をしなければいけない」と考えがちですが、カロリーを極端に減らすことだけが糖尿病の食事療法ではありません。正しい食事療法のためには、必要なカロリーと栄養素をバランスよく摂ることが大切です。
ご家族の食事療法への協力が大切
糖尿病患者さん御自身がお食事を作られない場合、主に食事を作る方に対する食事指導を行うことが大切です。食事や生活スタイルに関して心配なことがございましたら、ぜひご相談ください。