TI-RADS(甲状腺エコー評価分類)とは——専門医が解説
TI-RADS(Thyroid Imaging Reporting and Data System)は、甲状腺エコー検査の結果を客観的に評価する国際的な分類システムです。「エコーで何か見つかったけど、よくわからなかった」という経験はありませんか?TI-RADSを使えば、結節の悪性確率を数値で把握でき、患者さんにもわかりやすく説明できます。当院では年間480件のエコー検査でTI-RADS評価を実施しています。
TI-RADSの5つのカテゴリー
| 分類 | 評価 | 悪性の確率 | 対応 |
|---|---|---|---|
| TR1 | 良性(正常) | 0% | 定期検診でOK |
| TR2 | 良性と考えられる | <2% | 定期検診でOK |
| TR3 | 低度の疑い | 2〜5% | 経過観察(6〜12ヶ月後) |
| TR4 | 中度の疑い | 5〜50% | 穿刺検査(FNA)を推奨 |
| TR5 | 高度の疑い | >50% | 穿刺検査(FNA)必須 |
TI-RADSの評価ポイント
エコー画像で以下の5つの項目をスコア化し、合計点でカテゴリーを決定します:
- 構成 — 囊胞(液体)か、充実性(中身がある)か
- エコー輝度 — 周囲の甲状腺と比べて白いか黒いか
- 形 — 縦長か横長か(縦長は悪性の徴候)
- 境界 — 滑らかか、不鮮明か
- 石灰化 — 微小石灰化(点状の白い影)の有無
TI-RADSが重要な理由
TI-RADSを使う最大のメリットは、「医師による評価のバラつきを減らせる」ことです。同じエコー画像でも医師によって「気になる」「気にならない」の判断が分かれることがありますが、TI-RADSは統一基準で評価するため、客観的で再現性の高い結果が得られます。患者さんにとっても「TR3だから経過観察で大丈夫」「TR5だから穿刺が必要」と、根拠を理解した上で次のステップに進めます。
当院のTI-RADS評価
年間480件のエコー検査実績を持つ専門医が、TI-RADSに基づく客観的な評価と適切な対応を提案します。エコー室でモニターを見ながら、その場で画像を説明しますので、不安な点はその場で質問してください。
診療時間・予約
月・火・木・金 9:00〜12:00 / 14:45〜17:30、土 9:00〜12:00(水日祝休診)
電話:047-467-5500