🔊 このページの要点
甲状腺手術は、良性でも大型結節や増大例、悪性が疑われる場合、薬物治療が難しいバセドウ病などで検討します。評価はエコー・採血・FNAが基本で、手術は実績のある連携病院で実施。術後は必要に応じてホルモン補充を当院で継続フォローします。

🔎 甲状腺手術が必要とされる代表的なケース
- 腫瘍(結節・しこり)が3~4cm以上ある場合
→ 圧迫感・しこりの増大・悪性の可能性を考慮
(出典:日本甲状腺外科学会/日本内分泌外科学会編『甲状腺・副甲状腺外科診療ガイドライン2022』) - 細胞診で悪性(甲状腺癌)の可能性が高い場合
→ 診断確定および根治目的での摘出が必要
(出典:日本甲状腺学会編『甲状腺腫瘍取扱い規約 第9版(2022年)』) - バセドウ病が薬物治療でコントロール困難な場合
→ 合併症や治療困難例では手術が選択肢となる
(出典:日本甲状腺学会『バセドウ病の診断と治療の手引き2023』)
🏥 手術の流れと当院での対応
- ① エコー・血液検査・FNAなどでの事前評価
当院ではエコーや採血による評価を行い、必要に応じて連携施設でのFNA(穿刺吸引細胞診)を依頼します。 - ② 連携施設での手術
船橋市立医療センター耳鼻咽喉科など、甲状腺手術の実績が豊富な病院へ紹介いたします。 - ③ 術後のホルモン補充療法
摘出した範囲によっては、甲状腺ホルモン補充(チラーヂンなど)が必要になります。
当院での継続フォローが可能です。
🤝 当院のサポート体制
- 患者さまの疑問や不安に丁寧に対応
- 適応の再評価や。
📄 よくあるご質問(FAQ)
Q. 手術後、重いものは持てないの?
甲状腺術後は、創部への負担を避けるため、約2週間は重いもの(3kg以上)の持ち上げは控えるよう指導されることが一般的です。具体的には、買い物袋や小さなお子さんを抱っこするのも避けたほうが安心です。医師の指示に従い、無理のない範囲で過ごしましょう。
Q. 甲状腺を全部取るとどうなる?
甲状腺を全摘出した場合、甲状腺ホルモン(T4)を体内で作れなくなるため、生涯にわたりチラーヂン(レボチロキシン)によるホルモン補充が必要です。ただし、適切な量を服用すれば日常生活に支障はなく、健康な方と変わらない生活が送れます。
Q. 手術後、声は出なくなるの?
甲状腺の近くには声帯を動かす反回神経があるため、手術後に声のかすれや声量低下が一時的に起こることがあります。多くの場合は数週間〜数ヶ月で改善しますが、まれに永続的に残ることもあります。最近は神経モニタリングを用いた手術でリスクを低減しています。
Q. 入院期間はどのくらい?
通常は3〜7日程度の入院が必要です。術式(葉切除か全摘除か)や経過によって異なりますが、部分切除で3〜4日、全摘除で5〜7日が一般的です。最近は早期退院の傾向にあり、経過が良ければ4日程度で退院できることもあります。
Q. 傷跡はどのくらい残る?
首のシワに沿って切開するため、時間が経つと比較的目立ちにくくなります。約1年で瘢痕(傷あと)は成熟し、色も薄くなります。傷跡ケア用のシリコンシートや軟膏を使用することで、より目立ちにくくすることが可能です。
Q. 手術後、どんな生活制限がある?
退院後1〜2週間は、重いものを持たない、激しい運動を控える、お風呂はシャワーだけ(創部が濡れないように)といった制限があります。その後は徐々に通常の生活に戻れます。運転は麻酔の影響が抜けてから(約1週間後)可能です。医師の指示に従ってください。
Q. 甲状腺の手術費用はどのくらい?
保険適用(3割負担)の場合、甲状腺手術の費用は入院費を含めて約15〜30万円程度が目安です。高額療養費制度の対象となるため、月々の上限額を超えた分は後日払い戻しを受けられます。詳しくは受診時にお問い合わせください。
Q. 甲状腺を取ると太る?
チラーヂンで適切にホルモン補充を行えば、体重への大きな影響はありません。ただし、補充量が不足すると代謝が低下し体重増加につながることがあるため、定期的な血液検査でTSHを適正範囲に保つことが重要です。術後は体重管理も含めてフォローしていきます。
📞 甲状腺の不安、ご相談ください
甲状腺の手術に関するご不安・疑問があれば、お気軽にご相談ください。
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📍 しもやま内科 甲状腺・糖尿病・内科クリニック
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電話予約:047-467-5500
最終更新日:2026-08-17
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。