バセドウ病・橋本病が原因?うつ・イライラ・不眠・パニックの精神症状|しもやま内科

📘 まず結論:甲状腺と精神症状の関係

うつ・イライラ・不眠・パニック・不安などの精神症状は、甲状腺の機能異常が原因または増悪因子のことがあります。特に以下の場合は甲状腺の検査を強くおすすめします:

  • 抗うつ薬が効かない、効きが弱い
  • 動悸・手の震え・冷え・体重変化を伴う
  • バセドウ病・橋本病の既往がある
  • 症状に波がある(ホルモンの変動に伴う)

当院では当日採血・当日エコー検査が可能です。

この記事の要点

  • うつ・不安・イライラ・パニックなどの精神症状は、甲状腺の機能異常(特に橋本病・バセドウ病)が原因または増悪因子になっていることがあります。
  • 橋本病では「抑うつ・無気力」、バセドウ病では「不安・焦燥・パニック様症状」が出やすいのが特徴です。
  • 精神科治療で改善が乏しい場合や、動悸・手の震え・冷えなどの身体症状を伴う場合は、甲状腺の検査をおすすめします。
  • 当院では当日採血・当日エコー検査が可能です。

うつ病と言われたけど薬が効かない」「イライラして家族にあたってしまう」「不安で眠れない、動悸がする」——その症状、甲状腺が原因かもしれません。

気分の落ち込みや不安感は、睡眠・ストレスだけでなく、甲状腺の病気が背景にあることがあります。甲状腺専門医が、見分け方と治療法をわかりやすく解説します。

なぜ甲状腺とメンタルは関係するのか?

甲状腺ホルモンは、脳内の神経伝達物質(セロトニン・ノルアドレナリン)に深く関与しています。そのため、甲状腺の機能異常は、直接的に気分や感情に影響を与えます。

甲状腺ホルモンと脳内伝達物質の関係図
甲状腺ホルモンはセロトニンなどの神経伝達物質に影響し、メンタル状態を左右します

機能異常によるメンタル症状

  • 機能低下(橋本病):無気力・抑うつ・眠気・記憶力低下
  • 機能亢進(バセドウ病):焦燥・不安・不眠・パニック・イライラ
  • 自律神経失調:動悸・発汗・手の震えなど身体症状も併発

橋本病とバセドウ病の精神症状を比較

項目 橋本病(機能低下) バセドウ病(機能亢進)
主な精神症状 気分の落ち込み、抑うつ、意欲低下 イライラ、焦燥感、不安、パニック
身体症状 冷え・むくみ・だるさ・体重増加 動悸・多汗・手の震え・体重減少
睡眠 日中の眠気、過眠 寝つきが悪い、不眠
認知機能 記憶力低下、集中力低下 過敏になる、落ち着きがない
特徴 「うつ病」と誤診されやすい パニック障害と間違われやすい
⚠️ 特に注意: 動悸・手の震え・不安感(パニック様症状)が目立つ場合、バセドウ病が背景にあることがあります。精神科治療だけでは改善しないケースが多いため、甲状腺の検査が重要です。

💡 検査で異常がないのに不調が続く方へ

甲状腺の機能検査(TSH・FT3・FT4)で原因がわかることがあります。


📞 047-467-5500

しもやま内科(船橋市)

当日採血・当日エコー検査可能です

実際の患者さんの症例

【症例】40代女性:「うつ病」と診断され2年経過

主訴: 気分の落ち込み、倦怠感、意欲低下

経過: 心療内科で抗うつ薬を服用するも改善乏しく、当院受診

検査結果: TSH 15.2(高値)、TPO抗体陽性

診断: 橋本病(甲状腺機能低下症)

治療: チラーヂン(甲状腺ホルモン剤)開始

経過: 3ヶ月で抑うつ症状著明に改善。「人生が変わりました」との言葉

こんな方は甲状腺の検査をお勧めします

✅ 甲状腺検査の目安

  • うつ病と診断されたが、薬が効かない
  • 不安感・パニック発作が急に出るようになった
  • 出産後に気分の波や倦怠感が強い
  • 心療内科で治療中だが改善しない
  • 更年期と診断されたが、症状が重い
  • 家族に甲状腺疾患の人がいる

しもやま内科での診療の流れ

🏥 当院の特徴

① 当日採血(TSH・FT3・FT4・抗体)
→ 結果は後日説明(通常3-5日)

② 甲状腺エコー検査
→ 必要に応じて当日実施可能

③ 専門医による総合評価
→ 甲状腺専門医が直接診察

④ 治療開始 or 必要時専門機関へ連携
→ 船橋市立医療センターと連携

✨ 他院治療中の方も。 ホルモン変動による情緒不安定が数週間〜数か月続くことがあります。
特に出産後1年以内に気分の浮き沈みが激しい方は、甲状腺の検査をお勧めします。

よくある質問(FAQ)

甲状腺の病気がうつや不安の原因になることはありますか?

はい。甲状腺ホルモンは脳内伝達物質(例:セロトニン)と関係しており、異常により気分の落ち込みや不安感が出ることがあります。橋本病では抑うつ、バセドウ病では不安やパニック症状が出やすいです。

精神科や心療内科で治療中ですが、甲状腺の検査は受けたほうがいいですか?

はい。一度、採血(TSH/FT3/FT4 など)を受けることをおすすめします。改善が乏しい場合や身体症状(動悸、手の震え、冷えなど)を伴う場合は甲状腺疾患が隠れている可能性があります。

橋本病でもイライラしたり不眠になったりしますか?

主には「抑うつ・倦怠感・意欲低下」が中心ですが、ホルモン変動期にはイライラや不眠が見られることもあります。また、橋本病とバセドウ病が混在するケースもあります。

バセドウ病の不安感やパニック症状は、薬で治まりますか?

抗甲状腺薬などでホルモンバランスが整うに従い改善することが多いです。重症例では安定剤併用を検討することもあります。適切な治療で多くの場合、症状はコントロール可能です。

出産後に気分の浮き沈みが激しいのは、甲状腺が関係しているかもしれませんか?

はい。産後甲状腺炎では気分の波が出ることがあります。産後うつとの鑑別に採血での確認が重要です。出産後1年以内の症状は特に注意が必要です。

甲状腺の治療で、うつや不安は改善しますか?

甲状腺ホルモン異常が原因(または増悪因子)になっている場合、適切な治療で気分の落ち込みや不安感が軽くなることは少なくありません。ただし、症状の出方や背景(睡眠、貧血、更年期、ストレス要因など)は人によって異なるため、採血と症状の両方を見ながら判断します。

バセドウ病で不眠になるのはなぜですか?治療で改善しますか?

バセドウ病では甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるため、交感神経が緊張状態になり、寝つきが悪い・眠りが浅い・夜中に何度も目が覚めるなどの不眠症状が出やすくなります。抗甲状腺薬でホルモン値を正常化することで、不眠は多くの場合改善します。治療中は睡眠習慣の見直しや、必要に応じて安定剤の一時的な使用も検討します。

橋本病でイライラや怒りっぽくなることはありますか?

橋本病では抑うつ症状が中心ですが、ホルモンが変動する時期や、甲状腺機能が正常でも自己抗体の影響でイライラ・怒りっぽさ・情緒不安定を感じる方もいます。また、疲労感や冷えなどの身体症状がストレスとなり、二次的にイライラが生じることもあります。症状が気になる方は一度甲状腺の検査をおすすめします。

バセドウ病と双極性障害(躁うつ病)は関係がありますか?

バセドウ病の症状(焦燥感・多弁・活動性亢進・気分の高揚)は双極性障害の躁状態と似ているため、誤診されることがあります。また、バセドウ病と双極性障害が併発するケースも報告されています。精神症状が甲状腺の機能亢進によるものか、独立した精神疾患かを鑑別するには、採血(TSH・FT3・FT4)による甲状腺機能の評価が不可欠です。当院では当日採血が可能です。

🚨 緊急を要する場合: 強い動悸・意識の変調・息苦しさを伴う場合は、ためらわずに 119番(救急車)へ連絡してください。夜間・休日も対応可能な救急医療機関を受診してください。

甲状腺とメンタルの不調、まずはご相談ください

「うつっぽい」「不安が続く」——その不調、甲状腺が原因かもしれません。


📞 047-467-5500

しもやま内科(船橋市)

船橋市・津田沼エリアの方、お気軽にお問い合わせください

監修:しもやま内科 院長 下山立志(総合内科専門医・糖尿病専門医・循環器専門医・甲状腺専門医)

最終更新日:2026年8月20日

最終更新日:2026-08-20

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

28/07/2025