sleep

血糖が測れるスマートウォッチは本当?限界と正しい使い方|睡眠・SASも解説|しもやま内科(船橋市)

16/02/2023

🔊 このページの要点

睡眠の見える化(スマートウォッチ等)は便利ですが、診断や治療の代わりにはなりません。いびき・無呼吸が気になる場合は、医科で重症度を評価(簡易PG/PSGなど)し、必要に応じてCPAPや口腔内装置(OAT)などを選びます。

要点まとめ

  • スマートウォッチのデータは「気づき」に有用(睡眠時間・心拍・SpO2など)
  • ただし睡眠時無呼吸(OSA)の診断は医療機関の検査(簡易PG/PSG)が基本
  • 治療は重症度で決まる:中等症〜重症はCPAPが第一選択、軽症〜中等症やCPAP不耐はOATが選択肢
  • 「血糖が測れる腕時計」などの非侵襲機器は、信頼できないものが混在(医療用CGMとは別物)
  • 当院では /sleep/(ハブ)を起点に、検査→治療→フォローまでの全体像を整理

📝 受診前セルフチェック(匿名)

「いびき・無呼吸の可能性」「まず何から始めるとよいか」の目安に使えます。匿名で、回答内容が当院に送信されることはありません
※診断ではありません。息が止まる/強い眠気/運転中の眠気などがある場合は受診をご検討ください。

睡眠医療と未来のデジタルヘルス:スリープテックを「安全に」活用するコツ

スマートウォッチや睡眠アプリの普及で、睡眠は「見える化」できる時代になりました。一方で、いびき・無呼吸(OSA)や日中の強い眠気は、放置せず医療として評価することが大切です。
当院の睡眠領域の総合案内(ハブ):/sleep/(睡眠・いびき・SASの検査と治療)

なぜ「睡眠の見える化」が注目されているのか

睡眠は、体調(倦怠感・集中力・気分)だけでなく、血圧や体重、糖代謝とも関連します。最近は、スマートウォッチで睡眠時間・睡眠段階の推定、心拍、SpO2などを日常的に確認でき、生活改善のヒントになります。

ただし注意:ウェアラブルは「診断機器」ではありません

睡眠時無呼吸(OSA)の確定診断や重症度判定には、医療機関での簡易PG/PSG(在宅含む)などが基本です。ウェアラブルの通知は便利ですが、結果を鵜呑みにせず、症状(いびき、呼吸停止、日中の眠気、起床時の頭痛など)と合わせて評価します。

「血糖が測れるスマートウォッチ」は本当?

結論から言うと、医療用CGM(持続血糖測定)を置き換える腕時計は現時点で一般的ではありません。スマートウォッチは、医療用CGMの表示端末として使えることはありますが、腕時計だけで血糖を測るタイプは、正確性や承認状況に注意が必要です。血糖管理が必要な方は、医療用機器(指先測定・CGM)を前提に、外来で一緒に方針を組み立てます。

睡眠時無呼吸(OSA)の検査と治療は「重症度」で決まる

OSAは重症度により治療の優先順位が変わります。中等症〜重症ではCPAPが第一選択になりやすく、軽症〜中等症やCPAPが合わない方ではOAT(口腔内装置)が選択肢になります。まずは検査で重症度を確認し、治療の土台を作ることが近道です。

当院での進め方:検査→治療→フォロー(必要なら他科連携)

  1. 症状の確認:いびき、呼吸停止、夜間頻尿、起床時頭痛、日中の眠気、運転中の眠気など
  2. 睡眠検査:簡易PG/在宅PSGなどで重症度を評価
  3. 治療の選択:CPAP/OAT/生活改善(体重・飲酒・鼻閉対策など)
  4. 効果確認:症状と必要に応じて再検査で客観評価
  5. 定期フォロー:機器調整、合併症(高血圧・心血管リスクなど)も含め総合的に管理

📞 いびき・無呼吸・眠気のご相談は

047-467-5500

お気軽にお電話ください(受付:午前9:00–12:00/午後14:45–17:30)

🛌 よくあるご質問

いいえ。スマートウォッチ単体はCGMやPSGの代替にはなりません
血糖管理は医療用の指先測定やCGMを、睡眠評価は簡易PG/PSGなど医療機関の検査を基本にします。

「腕時計だけで血糖を測る」とうたう機器は、正確性や承認状況に注意が必要です。スマートウォッチは医療用CGMの表示端末として使えることはありますが、治療判断は医療用機器と診療で行います。

通知は可能性の示唆に留まるため、結果を鵜呑みにせず受診してご相談ください。必要に応じて自宅での簡易PGまたは在宅PSGを手配します。

一部の医療用CGMはスマートウォッチ表示に対応しています(ウォッチは表示端末)。データは問診の参考に用い、診断・治療判断は医療機器の測定と医師の総合判断で行います。

参考情報(一次情報)

  • FDA:非侵襲で血糖を測れるとうたうスマートウォッチ/リング等への注意喚起(Safety Communication)
    https://www.fda.gov/medical-devices/safety-communications/do-not-use-smart-watches-or-smart-rings-claim-measure-blood-glucose-levels-without-piercing-skin-fda-safety-communication
  • AASM:消費者向け睡眠テクノロジーに関する立場表明(Position Statement)
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29567699/
  • JCS/JPC/JCC 2023:睡眠時無呼吸と循環器疾患に関するガイドライン(口腔内装置など)
    https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2023/11/JCS2023_Momomura.pdf

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・治療を含め、総合内科医として地域の皆様の健康を支える医療を提供しています。

-sleep