SASの検査方法|簡易検査と在宅PSGの違い・結果の見方|船橋市 しもやま内科

「夜、いびきをかいてるって家族に言われて、昼間も眠いんです……」——先日、50代の男性患者さんが、そう相談されました。実際に在宅睡眠検査を行ったところ、AHI(呼吸停止指数)が25と中等症のSAS(睡眠時無呼吸症候群)でした。SASは適切な治療で、睡眠の質と日中の眠気を大幅に改善できます。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査と診断

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断には、専門的な検査が必要です。適切な検査を受けて確定診断を得ることで、適切な治療に繋げることができます。船橋市のしもやま内科では、院長が総合内科専門医・糖尿病専門医・循環器専門医・甲状腺専門医であり、検査から診断・治療まで院内で一貫して対応します。

SASの検査方法:2つのタイプ

当院では、どちらの検査も業者から検査機器が自宅に届けられる在宅検査が可能です。入院は不要です。

① 簡易在宅検査(ポータブルモニタリング)

指先のパルスオキシメーター、胸のベルト、鼻のセンサーを装着して行う自宅検査です。1泊の睡眠データを記録します。

メリット:

  • 自宅のベッドで自然な睡眠環境で検査可能
  • 費用が比較的安価
  • 待ち時間が短い

デメリット:

  • 脳波(睡眠の深さ)の測定ができない
  • 軽度のSASの見逃しリスクがある

適している方:明らかないびきや中途覚醒があり、重症SASが疑われる方

② 在宅睡眠ポリグラフ検査(在宅PSG)

当院では在宅で実施できる睡眠ポリグラフ検査(在宅PSG)に対応しています。脳波・呼吸・心拍・酸素飽和度・四肢の動きなどを自宅で詳細に測定します。検査機器は専門の業者から自宅に届けられ、装着方法の説明を受けた後、自宅のベッドで普段通りに眠っていただきます。

測定項目:

  • 脳波(睡眠ステージの判定)
  • 眼球運動(REM睡眠の判定)
  • 筋電図(あご・四肢の動き)
  • 心電図
  • 呼吸(胸・腹の動き、鼻の呼吸)
  • 酸素飽和度

メリット:

  • 入院不要。自宅のベッドで自然な睡眠環境で検査可能
  • 脳波を含む詳細な測定ができる
  • 他の睡眠障害の合併有無も確認しやすい

デメリットと補足:

  • 簡易検査よりセンサーが多く、装着にやや手間がかかる
  • 初めての装着で緊張する可能性がある
  • 万一「うまくできなかった」と感じた場合は、業者に連絡すれば何度でもやり直しが可能です(保険診療のため自己負担は定額です)

SAS検査の流れ:初診から診断まで

Step 1:初診(問診と身体検査)

  • 症状の確認(いびき、昼間の眠気、朝のだるさ等)
  • 生活習慣の確認(飲酒、喫煙、睡眠環境)
  • 咽頭の観察(口蓋垂の大きさ、扁桃の大きさ、舌の大きさ)
  • 肥満度(BMI)の測定
  • 血圧測定(SASは高血圧の原因の一つ)

Step 2:検査の予約

初診時の評価に基づき、簡易在宅検査または在宅PSGのいずれかを提案します。

Step 3:検査実施

どちらの検査も、専門の業者から検査機器が自宅に届けられます。

  • 簡易在宅検査の場合:指先・胸・鼻のセンサーを装着し、1泊自宅で検査。翌日または数日後に機器を返送。
  • 在宅PSGの場合:脳波を含む複数のセンサーを装着し、自宅で1泊検査。機器返送後、解析結果をもとに後日説明。

Step 4:結果説明と診断

検査結果を基に、以下の指標で診断します:

  • AHI(Apnea-Hypopnea Index:呼吸障害指数)
    • 5〜15:軽度SAS
    • 15〜30:中等度SAS
    • 30以上:重度SAS
  • 最低酸素飽和度(SpO2の低下具合)
  • 睡眠ステージの乱れ具合

Step 5:治療方針の決定

診断結果に基づき、CPAP療法、生活指導(減量、体位療法)などを提案します。

SAS診断の基準値とは?

AHI(呼吸障害指数)による分類

分類 AHI 最低SpO2 治療方針
正常 5未満 90%以上 経過観察
軽度SAS 5〜15 85〜90% 生活習慣改善
中等度SAS 15〜30 80〜85% CPAP療法
重度SAS 30以上 80%未満 CPAP療法を強く推奨

必ず治療が必要なケース

  • AHIが30以上(重度SAS)
  • 最低SpO2が80%未満
  • 合併症(高血圧、不整脈、糖尿病)を持つ方
  • 昼間の眠気で運転や業務に影響がある方

検査費用(保険点数・自己負担の目安)

どちらの検査も保険適用です。3割負担の場合の目安は以下の通りです(初診料・再診料などは別途かかります)。

① 簡易在宅検査

項目 保険点数 3割負担の目安
検査料(終夜睡眠ポリグラフィー・その他) 720点 2,160円
判断料(脳波検査判断料2) 180点 540円
合計 900点 2,700円

② 在宅PSG(患者さん自身で装着する場合)

項目 保険点数 3割負担の目安
検査料(終夜睡眠ポリグラフィー・その他のもの) 2,000点 6,000円
判断料(脳波検査判断料2) 180点 540円
合計 2,180点 6,540円

※ 万一やり直しになった場合も、保険診療のため自己負担は上記と同額(定額)です。

SAS検査前の注意点

検査当日の準備・注意点

  • 普段通りの生活を送る(異常な睡眠時間にならないように)
  • 昼寝は避ける
  • カフェイン(コーヒー・紅茶)の摂取は午後3時までに控える
  • お酒は飲まない(検査結果に影響します)
  • 睡眠薬・鎮静剤は避ける(医師に相談してください)

検査結果の見方:具体例

【症例1】軽度SASの場合

AHI 12、最低SpO2 88%、いびきあり、昼間の眠気軽度

診断:軽度SAS

治療:減量(体重3kg減)、仰向け寝を避ける(体位療法)、経過観察

【症例2】重度SASの場合

AHI 45、最低SpO2 72%、頻繁な呼吸停止、重度の昼間眠気、高血圧合併

診断:重度SAS

治療:CPAP療法を開始。3か月後に再検査で治療効果を確認

しもやま内科のSAS検査・診断の特徴

院長による専門的な診断

院長は総合内科専門医・糖尿病専門医・循環器専門医・甲状腺専門医であり、検査結果を詳しく解説します。数値だけでなく、生活習慣や合併症との関連を総合的に判断します。

在宅検査の充実

  • 簡易在宅検査・在宅PSGともに業者から自宅に機器が届く形式
  • 入院不要で自然な睡眠環境で検査可能
  • 万一のやり直しにも対応(保険診療・定額負担)

検査から治療まで院内完結

検査→診断→CPAP導入まで、当院で一貫して対応します。他院への紹介は原則不要です。

生活習慣改善指導

SASは肥満と深く関係しています。減量プログラム、運動指導、食事改善も併せて行います。

診療情報

診療時間

  • 月・火・木・金:9:00〜12:00 / 14:45〜17:30
  • 土曜:9:00〜12:00
  • 水・日・祝:休診

アクセス

住所:千葉県船橋市芝山4-33-5
最寄駅:高根木戸駅・飯山満駅 各徒歩15分
駐車場:7台完備(予約不要・無料)

SASの検査・診断について、まずはご相談ください。いびきや昼間の眠気でお悩みの方、ぜひ一度受診をご検討ください。

よくあるご質問

Q. SASの簡易検査とは? 在宅PSGとどう違うのですか?

A. 簡易検査は指先・胸・鼻のセンサーで主に呼吸と酸素飽和度を測定する自宅検査です。在宅PSGは脳波も含めてより詳細に測定します。どちらも入院不要で、業者から自宅に機器が届けられる形式です。当院では在宅検査を主流としています。

Q. 在宅PSGの結果の見方は? AHIとは何ですか?

A. 主な指標はAHI(1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数)です。AHI 5未満が正常、5〜15が軽症、15〜30が中等症、30以上が重症と分類されます。最低酸素飽和度や睡眠ステージの乱れも重要な判断材料です。結果は専門医が生活習慣や合併症と合わせて総合的に解説します。

Q. 在宅検査は痛いですか? 準備は必要ですか?

A. 痛くありません。センサーを装着するだけです。普段通りの生活で自宅のベッドで眠っていただきます。検査当日はカフェインやお酒を控え、普段通りの睡眠時間を確保してください。

Q. SASの診断基準と治療の目安は?

A. AHIと最低酸素飽和度で判断します。AHI 30以上または最低SpO2 80%未満、合併症がある場合は積極的な治療(主にCPAP)が必要です。軽症でも日中の眠気が強い場合や、生活に支障がある場合は治療を検討します。

Q. SAS検査の結果が出るまでどれくらいかかりますか?

A. 簡易検査・在宅PSGともに、検査機器を業者に返送してから、解析・結果報告までおおよそ1週間程度かかります。その後、当院からご連絡し、結果説明を行います。

関連情報

最終更新日:2026-06-28

👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

21/04/2026

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