内科

帯状疱疹は認知症のリスク因子?予防にはワクチン接種が有効です

23/09/2024

「帯状疱疹が認知症のリスクになる」——そんな報告が近年、海外を中心に注目されています。
特に顔や頭に発症した帯状疱疹は、脳の炎症や血管障害を引き起こし、将来的な認知機能への影響が懸念されています。
本記事では、帯状疱疹と認知症の関係性や、ワクチンによる予防効果について、最新の知見をもとにわかりやすく解説します。

帯状疱疹と認知症の関連を解説する高齢女性のイラスト|しもやま内科(船橋市)

▶ 帯状疱疹と認知症の意外な関係

「帯状疱疹は皮膚の病気」と思われがちですが、実は 将来的な認知症のリスク との関連性も、国内外の研究から示唆されています。

📚 科学的根拠の要約

観察内容 主な研究結果
帯状疱疹と認知症の関連 帯状疱疹発症者は 認知症リスクが高まる 。特に顔面・頭部の発症で顕著(Lancet Neurology 2022など)。
ワクチンと認知症リスク低下 不活化ワクチン(シングリックス)を接種した高齢者で、 認知症リスクが15~20%低下 (BMJ 2022年など)。
メカニズムの考察 HZVの再活性化を防ぐことで、脳への炎症や血管障害を抑制。免疫刺激により 全身的な炎症予防 効果も期待。

💉 ワクチン接種がもたらす二重の予防効果

  • 50歳以上で 帯状疱疹の予防 ができる
  • 将来的な認知症のリスクも低下 する可能性あり

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