HbA1c (ヘモグロビンエーワンシー)

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HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは|糖尿病の長期コントロール指標

HbA1cとは|赤血球と糖化ヘモグロビンの仕組み図|しもやま内科
HbA1cは赤血球内のヘモグロビンがブドウ糖と結合した割合を示します

糖尿病の治療で最も重要な指標の一つがHbA1cです。
「血糖値」はその瞬間の値ですが、HbA1cは過去1〜2か月の平均血糖を反映します。
合併症を防ぐためには「長期間安定した血糖コントロール」が必要で、HbA1cが最適な目安となります。

HbA1cの仕組みと意義

  • 赤血球内のヘモグロビンがブドウ糖と結合 → グリコヘモグロビン(HbA1c)になる
  • 血糖が高いほどHbA1c割合が増える
  • 赤血球寿命約120日 → HbA1cは過去1〜2か月の平均血糖を示す
  • 血糖値のように1日単位で変動せず、長期的なコントロールが評価できる

2025-2026年 目標値の目安(日本糖尿病学会基準)

対象 HbA1c目標 備考
一般成人(合併症予防重視) 7.0%未満 低血糖リスクを考慮
高齢者(75歳以上・健康状態良好) 7.0〜7.5%未満 個別調整
高齢者(認知機能低下・ADL低下) 7.5〜8.0%程度 低血糖回避優先
妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠 6.0%未満(厳格管理) 胎児への影響考慮

※目標は年齢・低血糖リスク・合併症の有無で個別に調整します。詳細は外来でご相談ください。

HbA1cだけでは見えないこと(beyond HbA1c)

HbA1cは優れた指標ですが、以下は見えにくいため併せて評価します。

  • 血糖変動(食後高血糖・低血糖の頻度)
  • Time in Range(TIR):70-180mg/dLの範囲内時間(CGMで測定)
  • 低血糖リスク(特に高齢者・インスリン使用者)

詳細はbeyond HbA1cのページをご覧ください。

こんな人はHbA1cが参考になりにくい

  • 貧血・溶血性疾患
  • 腎不全(人工透析中)
  • 妊娠中(赤血球寿命変化)
  • 重度の血糖変動・食後高血糖

→ これらの方はグリコアルブミンやCGMを併用します。

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04/07/2010