糖尿病内科

ゼップバウンド(Zepbound®)とは?|保険適用の条件と当院での対応について

25/01/2025

ゼップバウンド(Zepbound®)とは?

ゼップバウンド(Zepbound)のアテオス型注射薬を手に持ち微笑む若い女性のイラスト|GLP-1/GIP受容体作動薬による肥満症治療は認可医療機関でのみ保険適用|しもやま内科(船橋市)

ゼップバウンド(一般名:チルゼパチド)は、2型糖尿病治療薬として使用されてきた「GLP-1/GIP受容体作動薬」であり、2024年、日本でも肥満症に対しての適応が認可されました。

保険適用には「最適使用推進ガイドライン」に準拠する必要があります

ウゴービと同様に、ゼップバウンドも「最適使用推進ガイドライン」が厚生労働省により定められており、厳格な施設要件・診療体制が求められます。

保険診療での使用は、認可を受けた一部の専門医療機関に限定されており、当院ではゼップバウンドの処方はできません。

当院での対応:紹介をご希望の方へ

しもやま内科では、ゼップバウンドを希望される患者様に対し、肥満症専門の外来を設けている連携先医療機関(例:船橋市立医療センター)へご紹介することが可能です。

「生活習慣病に起因する肥満」「BMIが一定以上」など、条件を満たす方は、まずは当院での受診をおすすめします。症状や既往歴をふまえた上で、紹介状を発行いたします。

ゼップバウンドは医師の管理下で適切に使用すべき薬です

GLP-1/GIP受容体作動薬は、低血糖や消化器症状などの副作用も報告されており、自己判断での使用や入手は絶対におやめください。

正しい診断と専門医の指導のもと、適切な治療を受けましょう。

📌 高度肥満と睡眠時無呼吸症候群の関係

高度肥満の方では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を合併していることが多く、CPAP治療などによって日中の眠気や代謝異常が改善され、減量しやすくなる可能性があります。

実際、2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドラインでも、SASと肥満の双方向の関連が指摘されています。

SASを治療することで、結果的に体重減少につながる可能性があります。


肥満と睡眠時無呼吸症候群の関係を解説するイラスト|しもやま内科(船橋市)


睡眠時無呼吸症候群(SAS)の詳細を見る

※ CPAP導入の流れや、当院での検査対応について詳しく紹介しています。

まとめ

  • ゼップバウンドは、認可医療機関でのみ保険診療で使用可能
  • 当院では処方できませんが、船橋市立医療センターなどへの紹介が可能
  • 希望される方は、まず当院までご相談ください

よくあるご質問(FAQ)

Q. ゼップバウンドは保険診療で使えますか?

A. はい。ただし、最適使用推進ガイドラインを満たす医療機関のみ保険で処方可能です。

Q. しもやま内科では処方してもらえますか?

A. 当院では処方できませんが、肥満症専門外来を有する医療機関への紹介が可能です。

Q. 自費での処方はしてもらえますか?

A. ゼップバウンドは処方制限のある薬剤のため、自費診療での提供も行っておりません。

📌 関連する治療薬のご案内

2型糖尿病の方には、同じチルゼパチド製剤の
「マンジャロ(Mounjaro)」を使用します。

肥満症の治療薬としては、
「ウゴービ(Wegovy)」もあります。

この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長

日本内科学会 総合内科専門医/
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/
日本甲状腺学会 専門医/
日本循環器学会 専門医/
日本老年医学会 老年科専門医・指導医

糖尿病・甲状腺疾患の専門医として、GLP-1受容体作動薬に関する最新の知見を踏まえた診療を行っています。
肥満症治療薬「ゼップバウンド(Zepbound)」についても、船橋市立医療センター「肥満症治療薬外来」にご紹介できます。


☎ 047-467-5500 に電話して相談する



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