「24時間も機械をつけて生活するって、けっこう大変なんじゃ…」——ホルター心電図という名前を聞くと、そう思う方も少なくありません。でも実際は「装着したこと自体忘れてた」という方がほとんど。今回は、不整脈を見つけるためのこの検査について、実際の体験談を交えながらご紹介します。
どんな検査?——超ざっくり言うと
ホルター心電図は、小型の心電計を24時間身につけて、心臓の電気活動をずっと記録する検査です。
「普通の心電図でいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。でも普通の心電図はたった10秒。不整脈の中には「1日に1回ポッと出るか出ないか」というものもあって、たまたま病院にいる10秒間に出てくれないと見つけられないんです。
24時間つければ、そういう不規則にやってくる不整脈をキャッチできる確率がグッと上がります。「たまにドキドキするけど、病院に行くときには落ち着いちゃってる」という方にはうってつけの検査です。
こんな方、けっこう多いです
- 「電車に乗ってるとき急にドキドキする。でも数分で治まる」——30代男性。実際にホルターで心房細動が見つかりました。「若いし大丈夫」と放置すると脳梗塞のリスクがあるので、見つかってよかったと言ってました。
- 「立ちくらみがする。一度だけ倒れたことがある」——40代女性。不整脈による失神の可能性を調べるためにホルターを装着。結果は「偶発的なもの」で一安心。
- 「心房細動の治療を始めたけど、ちゃんと効いてるか確認したい」——治療の経過観察にも使います。
実際の流れ——「装着したこと忘れる」が感想の9割
- 来院・装着(15分くらい)。胸に電極(シール)を何枚か貼って、小型の記録器をポーチに入れて持ち帰ります。記録器はスマホより小さいので、服の下にすっぽり隠れます。
- そのまま普段通りに生活。お風呂以外は何も制限なし。仕事も家事も運動もOK。気になることがあったら症状と時刻をメモしてもらうと、後の解析の参考になります。
- 翌日返却。また来院して記録器を返すだけ。あとはこちらで解析して、結果を説明します。
患者さんからよく聞くのは「電極のシールが剥がれないか心配だったけど、全然平気だった」「寝るときにちょっと違和感があったけど、すぐ慣れた」という感想。中には「付けてるの忘れて、そのままお風呂に入りそうになった」という方も(笑)——お風呂の時は外してくださいね。
❓ よくある質問
お風呂に入れないのはツラくないですか?
仕事中に機械がなったりしませんか?
結果はいつわかりますか?
最終更新日:2026-06-19
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。