「片側だけズキズキ」「電撃痛が走る」「目の奥がえぐられるように痛い」――原因は片頭痛、群発頭痛、副鼻腔炎、三叉神経痛、帯状疱疹など多岐にわたります。本ページでは危険なサイン(赤旗)と受診の目安、当院で行う初期評価の流れを実践的に解説します。

🔎 要点まとめ
- 突然発症・今までにない激痛・神経脱落症状などは至急受診(赤旗)。
- 片頭痛・群発頭痛・副鼻腔炎・三叉神経痛・帯状疱疹で特徴が異なる。
- 当院では問診・診察・必要な血液検査を行い、画像検査は連携病院で迅速に実施。
- 市販薬で長期対応する前に、原因の見極めと再発予防の設計が重要。
🚨 こんな時は至急受診
- 突然発症の雷鳴頭痛(秒〜分で最高強度)
- 発熱/意識障害/けいれん/項部硬直
- 片麻痺・言語障害・視野障害など神経脱落症状
- 高齢初発・がん/免疫抑制/妊娠中
- 外傷後の頭痛、進行性に悪化する頭痛
これらはくも膜下出血、脳出血、脳炎/髄膜炎、脳腫瘍などを示唆することがあります。
🧭 主な原因と特徴(簡易早見表)
- 片頭痛:拍動性、片側、悪心・光過敏、動くと増悪。
- 群発頭痛:片眼の奥、えぐられる痛み、涙・鼻汁、一定期間に群発。
- 副鼻腔炎:顔面圧痛・鼻閉・膿性鼻汁、前屈で増悪。
- 三叉神経痛:電撃痛、洗顔・歯磨きで誘発、数秒〜数十秒。
- 帯状疱疹(顔面):片側のしびれ痛→水疱、早期抗ウイルス薬が重要。
- 緊張型頭痛:締め付け、肩こり、長時間PC作業後に多い。
- 薬剤の影響:鎮痛薬過用、降圧薬/ホルモン薬の変更直後など。
🩺 当院での初期評価と方針
- 問診:発症様式、痛みの部位/性状、誘因、随伴症状、既往・内服。
- 診察:神経学的所見、視診/鼻咽頭、顎関節/歯科的所見。
- 検査:必要に応じ血液・炎症反応、帯状疱疹疑いで皮疹確認。
- 画像:危険徴候あり→連携病院でCT/MRIを速やかに実施。
- 治療:急性期鎮痛、トリガー回避、片頭痛予防薬などを選択。
🧰 セルフケアと受診の目安
- 水分・睡眠・光刺激回避、カフェイン過量に注意。
- 市販鎮痛薬は週2回以内を目安(過用で悪化)。
- 「初発」「いつもと違う」「日常生活に支障」があれば受診。
📞 ご相談・受診予約
症状が強い方、赤旗サインに該当する方はまずお電話でご相談ください。
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本老年医学会 老年病専門医・指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医
地域密着の総合内科として、頭痛・神経痛・帯状疱疹などの初期対応と、必要に応じた専門医連携を行っています。