🔎 要点まとめ
- 甲状腺癌は大半が予後良好な乳頭癌・濾胞癌が主体
- 超音波エコーと穿刺吸引細胞診(FNA)が診断の要
- 多くは手術治療が基本だが、経過観察が選択される例もある
- 船橋市のしもやま内科では専門医が適切な評価と連携治療を提案
健診で甲状腺のしこりを指摘され「癌かもしれない」と不安になっていませんか?
甲状腺癌は早期発見が可能で、適切な診断と治療により良好な経過が期待できる病気です。当院では甲状腺専門医が丁寧に診断を行い、患者様の不安に寄り添います。

甲状腺癌の種類
- 乳頭癌(最も多い):予後良好・進行も緩やか
- 濾胞癌:転移に注意が必要
- 低分化癌:まれ・治療成績はやや慎重に評価
- 髄様癌:遺伝性の関与がある場合も
- 未分化癌:非常にまれ・進行が速い
診断に必要な検査
- 甲状腺超音波エコー(結節の大きさ・形状・血流・石灰化を評価)
- 穿刺吸引細胞診(FNA:結節内部の細胞採取)
- 血液検査(甲状腺機能・腫瘍マーカー・カルシトニン・CEA)
- 遺伝子検査(RET遺伝子など:髄様癌疑い時)
- CT・MRI・PET(必要に応じた全身評価)
治療の基本方針
- 手術(甲状腺全摘・葉切除)が基本治療
- 手術後のヨード治療(放射性ヨウ素内用療法)を行う場合も
- 経過観察を選択する例もあり(微小癌や高齢者等)
- 定期的なエコー・採血・再発監視が重要
- 必要時は高次医療機関と連携紹介
📄 よくあるご質問(FAQ)
甲状腺癌は治りますか?
乳頭癌・濾胞癌は予後良好で、治癒が十分期待できます。
がん検診で見逃されることはありますか?
微小癌は無症状で見つかりにくいこともありますが、エコー検査で早期発見が可能です。
手術は必ず必要ですか?
基本は手術適応ですが、一部の微小癌では経過観察が選択されることもあります。
穿刺吸引細胞診は痛みますか?
わずかな痛みで短時間で終了します。局所麻酔を使うこともあります。
転移が心配です
乳頭癌はリンパ節転移が多いですが遠隔転移は少なく、管理可能です。
再発する可能性は?
術後は定期フォローが重要ですが、多くは再発せず長期安定します。
妊娠希望でも大丈夫ですか?
治療計画に合わせて妊娠可能です。主治医にご相談ください。
家族性の影響はありますか?
髄様癌では遺伝性が関与することもあり、家族歴確認が必要です。
仕事や日常生活に支障は出ますか?
術後はホルモン補充で通常通り生活できます。
どの病院を受診すれば良いですか?
甲状腺専門医による初期診断が重要です。当院でも対応します。
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。