甲状腺の病気に関するよくある質問|バセドウ病・橋本病などを専門医が解説|しもやま内科(船橋市)

「甲状腺が腫れていると言われたんですが、放置しても大丈夫ですか?」

50代の女性患者さんが、そう尋ねて来院されました。健康診断で「甲状腺に結節がある」と指摘されたそうですが、「痛みもないし、放置してもいいかな」と思っていたそうです。でも、知人に「甲状腺の病気って、放っておくと危険じゃない?」と言われて、一念発起して来院してくれました。

甲状腺の病気は、初期に気づけば適切に管理できます。ここでは、甲状腺専門医としてよく寄せられる質問と、私が実際に診察室で説明している内容をまとめました。

甲状腺の病気について

Q. 甲状腺にしこりがあったら、がんの可能性は?

甲状腺の結節の約90〜95%は良性です。先日の患者さんで、エコーで1cmの結節が見つかった40代女性がいらっしゃいました。「がんじゃないかと心配で眠れないんです」と泣きそうな顔をしていましたが、穿刺検査(細胞診)の結果は良性でした。「よかった…」と安堵の表情を見せてくれました。

ただ、エコーの見た目で「悪性の可能性が少し高い」と判断される場合は、穿刺検査を行います。当院では甲状腺専門医が、エコーで詳しく観察してから、穿刺の必要性を判断します。

Q. 橋本病とバセドウ病の違いは?

簡単に言うと、橋本病は「甲状腺が低い状態(機能低下症)」で、バセドウ病は「甲状腺が高い状態(機能亢進症)」です。橋本病の方は、疲れやすい、冷え、むくみ、体重増加などの症状が出やすく、バセドウ病の方は、手の震え、動悸、多汗、体重減少などが出やすいです。

先日の患者さんで、橋本病と診断された30代女性が「薬を一生飲まなきゃいけないんですか?」と聞いてきました。橋本病は自己免疫疾患なので、根本的に治すのは難しいですが、レボチロキシン(甲状腺ホルモン剤)を飲むことで、普通の生活が送れます。「これは不足している分を補うだけの薬ですから、副作用はほとんどありません」と説明したら、安心して服用を始めてくれました。

Q. 甲状腺のエコー検査は痛い?

全く痛くありません。首にジェルを塗って、超音波のプローブを当てるだけです。検査時間は数分程度です。先日の患者さんで、エコーが初めての20代女性が「痛い検査なのかと思って緊張してました」と言っていましたが、「終わりましたよ」と伝えたら、「あ、もう終わり?全然痛くなかったです」と驚いていました。

当院では年間480件以上の甲状腺エコーを行っているので、プローブを当てる位置や角度も慣れています。すぐに結果も説明できます。

Q. 妊娠中に甲状腺の薬を飲んでも大丈夫?

はい、妊娠中もレボチロキシンは安全に服用できます。むしろ、甲状腺ホルモンが不足していると、赤ちゃんの脳の発育に影響を与えることがあるので、妊娠中はしっかり服用することが大切です。

当院では、妊娠を希望される方や妊娠中の方には、TSHの目標値を一般よりも厳しく設定しています。妊娠中は1〜2か月に1回、血液検査でTSHとFT4を確認し、薬の量を調整していきます。

甲状腺でお悩みの方へ

「甲状腺に結節があると言われた」「疲れやすくて甲状腺が気になる」——どんな小さな症状でも、ぜひ一度ご相談ください。当院では甲状腺専門医が、エコー検査と血液検査で詳しく診断します。

電話予約:047-467-5500
診療時間:月・火・木・金 9:00〜12:00、14:45〜17:30/土曜 9:00〜12:00(水日祝休診)

13/07/2025