健診で「要再検査」「要精密検査」と言われても、慌てる必要はありません。多くの場合、再検査で問題がないことが確認されます。ただし放置は禁物です。しもやま内科(船橋市)では血液・尿・心電図・レントゲン・超音波検査などを当日実施でき、結果を医師が丁寧に説明します。健診結果をお持ちいただければ、追加でどの検査が必要か、どの診療科が適切かを判断し、スムーズにご案内します。

🔊 要点まとめ
- 健診の「要再検査」「要精密検査」は放置せず、原則2〜4週間以内に受診しましょう
- 再検査と精密検査は意味が異なります。再検査は同じ検査を再度行うこと、精密検査はより詳しい検査で確定診断を目的とします
- 当院では血液・尿・心電図・レントゲン・超音波(心臓・頸動脈・甲状腺)などを当日実施可能です
- 専門治療が必要な場合は近隣の連携医療機関へ速やかに紹介します
- 持ち物:健診結果(原本または写し)、保険証、お薬手帳、紹介状(あれば)
- 費用は検査内容によりますが、一般的な再検査で数千円程度が目安です
健診で追加検査が必要と言われたら(心構え)
健康診断や人間ドックの結果、「要再検査」「要精密検査」(要精検)と記載されていると、不安になる方は少なくありません。「もしかして病気なのでは…」と心配になる気持ちはよくわかります。
しかし、健診での「要精検」は病気が確定したという意味ではありません。「もう一度確認する必要がある」「もう少し詳しく調べたほうがよい」という、いわば注意喚起のサインです。実際、再検査の結果、異常が認められないケースは多くあります。
大切なのは以下の3点です。
- 放置しない:再検査期限を過ぎてしまうと、経過観察の機会を逃すことになります
- 慌てすぎない:ほとんどの場合は緊急性を要しません。冷静に日程を組みましょう
- 健診結果を必ず持参する:前回の数値や所見が、医師の判断に不可欠です
よくある要精検項目とその意味
健診でよく指摘される異常値と、その背景にある可能性について解説します。
尿検査(尿たんぱく・尿潜血)
尿たんぱくは腎臓のフィルター機能、尿潜血は尿路や腎臓の出血の可能性を示します。一時的なもの(激しい運動後・脱水・生理中)もあるため、再検査で確認します。持続する場合は慢性腎臓病(CKD)の疑いがあります。
血糖・HbA1c高値
血糖値が高い、またはHbA1c(過去1〜2か月の平均血糖)が基準値を超える場合、糖尿病や糖尿病予備群の可能性があります。再検査では空腹時血糖・HbA1c・必要に応じて75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行います。
脂質異常(LDLコレステロール・中性脂肪高値)
LDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪が高いと、動脈硬化のリスクが高まります。再検査で空腹時の脂質プロファイルを確認し、食事指導や必要に応じて薬物療法を検討します。
血圧高値
健診時の一時的な高血圧(白衣高血圧)の可能性もあるため、安静時の再測定や24時間自由行動下血圧測定を行うことがあります。高血圧が持続すれば、脳卒中や心疾患のリスク管理が必要です。
心電図異常
不整脈、虚血性変化、左室肥大などの所見が見られた場合、精密検査として心エコーやホルター心電図(24時間記録)を行うことがあります。無症状でも発見される所見もあるため、安心のために精査しましょう。
肝機能異常(AST・ALT・γ-GTP)
脂肪肝、肝炎、アルコール性肝障害などの可能性があります。再検査では追加の血液検査と腹部エコーで肝臓の状態を評価します。
eGFR低下・腎機能異常
eGFRが60未満の場合、慢性腎臓病(CKD)の可能性があります。再検査で血清クレアチニン・尿アルブミン/Cr比を測定し、腎機能の経過を評価します。
尿酸高値
尿酸が高いと痛風や尿路結石のリスクが高まります。再検査で尿酸値を確認し、生活指導や治療を検討します。
再検査の流れ(結果の見方→予約→受診)
- 結果を確認する:健診結果票の「判定」欄や「要精検」の項目を確認します。複数項目ある場合は優先順位をつけましょう
- 医療機関を選ぶ:異常の内容に応じて適切な診療科を選びます(下記「何科を受診すべきか」を参照)
- 予約を取る:原則として結果が出てから2〜4週間以内の受診が目安です。ただし症状がある場合や数値が著しく異常な場合は早期に受診してください
- 受診する:健診結果・保険証・お薬手帳を持参のうえ受診。医師が問診と必要な検査を判断します
- 結果説明・フォローアップ:検査結果の説明を受け、治療や生活指導、経過観察の計画を立てます
精密検査の種類と費用目安
精密検査とは、より詳しく病態を評価するための検査です。代表的なものを紹介します。
| 検査種類 | 主な対象 | 費用目安(3割負担) |
|---|---|---|
| 血液再検(追加項目含む) | 血糖・HbA1c・脂質・肝機能・腎機能・甲状腺 | 1,000〜3,000円 |
| 75gOGTT(糖負荷試験) | 糖尿病の確定診断 | 2,000〜4,000円 |
| 心エコー(超音波) | 心臓の構造・機能評価 | 3,000〜5,000円 |
| 頸動脈エコー | 動脈硬化の評価 | 3,000〜5,000円 |
| 腹部エコー | 肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓の評価 | 3,000〜5,000円 |
| 甲状腺エコー | 甲状腺結節・腫大の精査 | 3,000〜5,000円 |
| ホルター心電図(24時間) | 不整脈・虚血の詳細評価 | 5,000〜8,000円 |
※上記は保険診療3割負担の場合の目安です。保険の種類や医療機関によって異なります。しもやま内科では血液・尿・心電図・レントゲン・超音波検査を院内で実施しており、総合的な評価が可能です。
再検査を受ける前に知っておくこと
- 食事の影響:血糖・脂質の検査は空腹時の採血が望ましいです。受診前に担当医に指示を確認しましょう
- 内服薬の影響:服用中の薬がある場合は、中断せずにそのままお伝えください。医師が判断します
- 体調の記録:気になる症状があればメモして持参しましょう。いつから・どんな時に出るかが診断のヒントになります
- 健康保険証:必ずお持ちください。保険証の切り替え時期は特にご注意ください
「再検査=悪い」ではない理由
「要精検」と聞くと「自分は病気なのでは」と不安になる方が多いですが、再検査が必要とされる理由はさまざまです。
- 一時的な変動の可能性:検査前日の食事・睡眠不足・ストレス・脱水などで数値が一時的に変動することがあります
- 測定誤差の確認:検査には一定の誤差が伴います。再検査で確認することで信頼性が高まります
- 基準範囲の厳格さ:健診の判定基準は「病気を見逃さない」ためにやや広めに設定されています。軽度の異常でも「要精検」となることがあります
- 経年変化の確認:初めての異常は経過観察が必要な場合があります。前回と比較して有意な変化かどうかを評価します
統計的には、要精検と判定された方のうち、実際に疾患が確認されるのは一部にとどまります。まずは安心して再検査を受けてください。
何科を受診すべきか(項目別)
健診の異常項目によって適切な診療科が異なります。以下の表を参考にしてください。
| 異常項目 | 受診目安 | 適切な診療科 |
|---|---|---|
| 血糖・HbA1c高値 | 2〜4週以内 | 内科・糖尿病内科 |
| 脂質異常 | 2〜4週以内 | 内科 |
| 血圧高値 | 2〜4週以内 | 内科・循環器内科 |
| 心電図異常 | 2週間以内(症状あれば早急に) | 循環器内科・内科 |
| 尿異常・eGFR低下 | 2〜4週以内 | 内科・腎臓内科 |
| 肝機能異常 | 2〜4週以内 | 内科・消化器内科 |
| 甲状腺異常 | 2〜4週以内 | 内科・甲状腺内科 |
| 尿酸高値 | 2〜4週以内 | 内科 |
| 胸部レントゲン異常 | 2週間以内 | 呼吸器内科・内科 |
しもやま内科では、これらのすべての項目に対応可能です。複数の項目にわたり異常がある場合も、まずは内科で総合的に評価し、必要に応じて専門科へ紹介します。
検査を受けるタイミングの目安
健診結果の判定によって、推奨される受診タイミングが異なります。
- 「要精密検査(精検)」:できるだけ早く(2週間以内が理想)。より詳しい検査で確定診断を目指します
- 「要再検査」:1か月以内を目安に。多くは同じ検査を再度行い、異常が持続するか確認します
- 「要経過観察」:3〜6か月後の再検査が推奨されることもあります。医師の指示に従いましょう
- 症状がある場合:息切れ・胸の痛み・めまい・体重減少など自覚症状がある場合は、判定にかかわらず早めの受診をおすすめします
前回の結果を持参する重要性
再検査の際、前回の健診結果を持参することは非常に重要です。その理由は以下の通りです。
- 経時変化の評価:単発の数値だけでなく、前回からの変化をみることで、病態の進行度や改善傾向が把握できます
- 基準範囲の個人差:同じ数値でも、前回と比較して大きく変動しているかどうかが診断の重要な手がかりになります
- 再検査の優先順位:複数の異常項目がある場合、前回との比較結果から、どれを優先して精査すべきか判断できます
- 不要な再検査を避ける:直近で同様の検査を実施済みの場合は、医師が判断して重複を避けられます
もし原本がない場合でも、スマートフォンで撮影した写真でも構いません。手元にある情報をすべてご持参ください。
セカンドオピニオンについて
セカンドオピニオン(第二意見)は、現在の診断や治療計画について別の専門医の見解を聞くことで、より納得した上で治療を進めるための制度です。当院ではセカンドオピニオン外来は行っておりません。現在の診断や治療経過についてご不安がある場合は、通常の保険診療の中で医師が丁寧に説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
⚠️ 緊急を要する検査所見について
以下のような所見がある場合は、速やかな受診が必要です。2〜4週間を待たずに、できるだけ早く医療機関を受診してください。
- 心電図で虚血性変化の疑い:狭心症・心筋梗塞の可能性があります。胸痛・息切れがある場合は特に注意
- 著しい高血圧:収縮期血圧180mmHg以上、または拡張期血圧110mmHg以上
- 著しい高血糖:随時血糖300mg/dL以上、またはHbA1c10%以上
- 重度の貧血:ヘモグロビン8g/dL未満
- 胸部レントゲンで腫瘤影の指摘:肺癌などの可能性の精査が必要
- 急激な体重減少を伴う異常:3か月で5%以上の体重減少がある場合
これらの所見に該当する可能性がある場合は、当院までお電話(047-467-5500)でご相談ください。状況に応じて迅速にご対応します。
当院で当日に可能な検査
- 血液検査:血糖、HbA1c、脂質、肝腎機能、甲状腺ホルモン、尿酸 など
- 尿検査:定性・定量(アルブミン/Cr比を含む)
- 心電図・胸部レントゲン
- 超音波検査:心エコー、頸動脈エコー、甲状腺エコー(原則予約制/空き枠があれば当日実施可)
受診から結果説明までの流れ
- 受付・問診:健診結果を拝見し、必要な追加検査を決定
- 検査実施:当日可能な検査を実施。必要に応じて後日予約
- 結果説明:当日判明分は当日説明、血液検査などは後日説明
- 治療・生活指導:食事・運動・内服治療の提案
- 専門医紹介:精密検査・手術が必要な場合は速やかに連携機関へ紹介
費用の目安と持ち物
- 自己負担額は保険種別・項目により異なります(一般的な血液+尿検査で数千円程度)
- 持ち物:健診結果(原本または写し)、保険証、お薬手帳、紹介状(あれば)
❓ よくある質問(健診の再検査)
要精検と言われたらどうすればいいですか?
まずは慌てずに、健診結果票をよく確認してください。判定が「要精密検査」「要再検査」「要経過観察」のいずれかによって推奨される対応が異なります。おおむね2〜4週間以内に医療機関を受診し、結果を持参の上で医師に相談しましょう。
再検査と精密検査はどう違うのですか?
再検査は同じ検査を再度行って異常が持続するか確認することです。精密検査はより詳しい検査(例:心電図異常に対する心エコー)で確定診断を目的とします。健診結果には「要再検査」または「要精密検査」の区分で記載されています。
費用はどのくらいかかりますか?
保険種別・検査項目で異なります。一般的な血液+尿検査で数千円程度が目安です。心エコーなどの超音波検査では3,000〜5,000円程度になります。「費用が心配」と遠慮せずに受診前にご相談ください。
何科を受診すればいいですか?
異常項目によって適切な診療科が異なります。血糖や脂質は内科・糖尿病内科、心電図異常は循環器内科・内科、尿異常は内科・腎臓内科などが目安です。複数項目に異常がある場合やどこの科かわからない場合は、まずは内科をご受診ください。しもやま内科では総合内科として幅広く対応しています。
再検査を放置してもいいですか?
放置はおすすめしません。早期発見・早期治療が可能な疾患を見逃すリスクがあります。たとえ問題がなかったとしても、安心を得るためにも速やかに受診しましょう。放置した結果、症状が進行してから受診すると治療が難しくなることもあります。
結果はいつわかりますか?
当日に分かる項目(心電図・レントゲン・一部の血液検査)はその場で説明します。ホルモン検査や特殊な項目は後日(約1〜2週間後)の再来時に説明します。お急ぎの場合はお伝えください。
どのくらいの期間内に受診すれば良いですか?
原則2〜4週間以内を目安に受診してください。症状がある場合や数値が大きく異常な場合は早めの受診が望ましいです。緊急を要する所見については上記「緊急を要する検査所見」の項目をご確認ください。
紹介状がありませんが受診できますか?
可能です。健診結果票をご持参ください。紹介状がなくても再検査・精密検査は受診できます。必要に応じて当院から連携医療機関への紹介状を作成します。
当日、どこまで検査できますか?
採血・尿検査・心電図・レントゲンは当日可能です。超音波検査(心エコー・頸動脈・甲状腺)は原則予約制ですが、空き枠があれば当日対応できる場合もあります。事前にお電話でご確認いただくとスムーズです。
セカンドオピニオンは可能ですか?
はい、可能です。現在の診断や治療方針について、別の医師の意見を聞きたい場合は遠慮なくお申し出ください。セカンドオピニオンは保険診療内で対応可能な場合と、自費診療となる場合があります。当院では自費診療は行っておりませんので、ご希望の際は事前にご相談ください。
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👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長/日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本老年医学会 老年科専門医・指導医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医
この記事は健診結果の一般的な解釈と再検査の流れについて解説したものです。個別の症状や検査結果については、必ず医師の対面診察を受けてください。最終更新日:2026年8月
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最終更新日:2026-08-28
👨⚕️ この記事の監修医師
下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。