子供のお腹の痛み 繰り返す|腹部片頭痛の症状・治療を専門医が解説

「お腹が痛い」を繰り返すのに、検査では異常が見つからない——そんなお子さん、いませんか?
腹部片頭痛という概念が関係していることがあります。小児に多い一方で、大人にも起こり得ます。専門医が、症状の見分け方・治療法・受診の目安をわかりやすく解説します。

⚠️ お子さんの繰り返す腹痛でお困りの保護者の方へ

このページは情報提供を目的としています。
お子さんの腹痛については、船橋市立医療センター 小児科を受診することを強くおすすめします。

船橋市立医療センター 小児科
専門の小児科医が丁寧に評価・治療を行っています。

→ 船橋市立医療センター 公式サイトで診療情報を確認する

腹部片頭痛とは?

腹部片頭痛は、頭痛の代わりに腹痛が主症状として前面に出る「片頭痛スペクトラム」の一型として理解されます。

  • 小児に多い:学童期〜思春期に発症することが多い
  • 大人にも起こり得る:年齢の規定はなく、成人でも発症します
  • 器質的疾患を除外:まずは炎症・感染・外科疾患などを丁寧に評価します
腹部片頭痛の発作経過を示すタイムライン図
発作は1〜72時間で出たり引いたりし、間欠期は元気に過ごせるのが特徴です

どんな症状が出ますか?

腹部片頭痛の典型的な症状は以下の通りです:

  • 腹痛:おへそ周囲(正中)に多いが、広範囲の場合も
  • 吐き気・嘔吐:発作時に強く出ることがある
  • 顔面蒼白・倦怠感:痛みと同時に現れることも
  • 発作の持続時間:1時間〜72時間(平均10〜20時間)
  • 間欠期:発作がない時は元気に過ごしている

「腹部片頭痛」か「他の病気」か?見分け方のポイント

項目 腹部片頭痛 器質的疾患(虫垂炎・腸重積など)
痛みの性質 発作性・間欠的 持続的・進行性
発熱 通常、伴わない 伴うことが多い
検査所見 血液・画像で異常が乏しい 炎症所見・画像所見あり
間欠期の状態 元気に過ごせる 症状が残る・悪化する
家族歴 片頭痛の家族歴があることが多い 特に関連しない
⚠️ 注意: 腹痛に高熱・血便・体重減少・持続的な局在痛が伴う場合は、器質的疾患を優先して評価します。お子さんの場合は特に、早めに小児科専門医を受診してください。

起こる仕組み(イメージ)

片頭痛と同様に、脳と腸のつながり(自律神経)や神経ペプチド(セロトニンなど)の関与が示唆されています。「ストレス」「睡眠不足」「食事の乱れ」などで悪化しやすいのはこのためです。

治療の考え方

腹部片頭痛の治療は、急性期の症状緩和と再発予防が中心です。ただし、お子さんの場合は小児科専門医のもとで適切に管理することが重要です。

急性期(発作時)の対応例

  • 安静・水分補給
  • 光・音など刺激の軽減
  • 症状に応じて鎮痛薬・制吐薬を使用

再発予防のポイント

  • 生活リズムの調整(睡眠・食事・ストレス対策)
  • 発作日誌の活用

家庭でできるサポートチェックリスト

  • 発作時の安静環境を整える
  • 水分補給を促す
  • 発作日誌で記録する
  • 睡眠時間を一定に保つ
  • 朝食を欠かさない
  • ストレス発散の機会を作る

お子さんの繰り返す腹痛は、船橋市立医療センター 小児科へ

しもやま内科は内科診療を主としており、お子さんの腹痛については専門的な小児科での評価をおすすめします。

船橋市立医療センター 小児科では、腹部片頭痛を含む小児の腹痛を丁寧に診察しています。
まずはそちらを受診し、必要に応じて連携医療機関としてご相談ください。

→ 船橋市立医療センター 小児科の診療情報はこちら

すぐに受診した方がよいサイン

  • 持続的な高熱(38℃以上)がある
  • 血便・黒色便・嘔吐物に血液が混じる
  • 体重減少・食欲不振が続く
  • 夜間眠れないほどの痛み
  • 反復する激しい嘔吐でぐったりしている
  • 新しく出現した神経症状(けいれん・意識障害など)

上記のサインがある場合は、**すぐに船橋市立医療センター 小児科**(または近隣の小児救急)を受診してください。

よくある質問(FAQ)

腹部片頭痛とはどのような病気ですか?

頭痛の代わりに腹痛を主症状とする「片頭痛スペクトラム」の一型です。小児に多い一方で大人にも起こり得ます。発作は1〜72時間で出たり引いたりし、間欠期は元気であることが特徴です。

大人でも腹部片頭痛になりますか?

はい。頻度は高くありませんが成人にも生じます。

検査で異常が出ないのにお腹が痛いのですが?

腹部片頭痛では血液検査や画像で異常が出ないことも多く、症状経過から総合的に判断します。ただし、他の疾患が隠れていないかは小児科専門医で丁寧に評価してください。

治療法はありますか?

急性期は症状緩和、再発予防として生活調整が中心です。お子さんの場合は小児科専門医のもとで行うことをおすすめします。

この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医 ほか
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、お子さんの診療については船橋市立医療センター 小児科など専門施設への受診をおすすめします。

22/03/2025