ソマトスタチノーマとは?|稀な膵内分泌腫瘍の症状と治療を解説

27/04/2022

ソマトスタチノーマは、膵臓または十二指腸に発生する非常にまれな内分泌腫瘍で、ソマトスタチンというホルモンを過剰に分泌します。このホルモンは他のホルモン分泌を抑制する作用があるため、様々な代謝異常を引き起こします。

代表的な症状

  • 糖尿病:インスリン抑制による耐糖能異常
  • 胆石症:胆嚢収縮抑制により胆汁が滞留
  • 脂肪便・慢性下痢:消化酵素抑制により脂肪の吸収が妨げられる
  • 体重減少・栄養障害

診断の流れ

  • 血中ソマトスタチンの測定(200 pg/mL 以上で高値)
  • 腹部CT・MRI・EUS:腫瘍の局在診断
  • 内分泌学的評価:併存疾患の有無をチェック

治療方法

  • 外科的切除:腫瘍が局在可能な場合の第一選択
  • ソマトスタチンアナログ療法(オクトレオチドなど):ホルモン分泌の抑制と症状改善
  • 症状に応じた対症療法:血糖・下痢・胆石などに対処

しもやま内科での対応

当院では、下痢・糖尿病・体重減少などが続く患者さんに対し、内分泌学的視点からの鑑別診断を行っています。ソマトスタチノーマの可能性が疑われる場合には、速やかに血液検査と画像検査を実施し、必要に応じて専門施設へご紹介いたします。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. ソマトスタチノーマはどんな病気ですか?

A. 膵臓や十二指腸に発生する稀な腫瘍で、ソマトスタチンというホルモンの過剰分泌により消化・代謝機能に影響を及ぼします。

Q2. 主な症状にはどんなものがありますか?

A. 糖尿病、胆石、脂肪便による慢性下痢、体重減少、栄養障害などがみられます。

Q3. どうやって見つかるのですか?

A. ソマトスタチンの血中濃度を測定し、画像診断で腫瘍の局在を調べます。症状から疑われることもあります。

Q4. 皮膚に異常が出ることはありますか?

A. 脂溶性ビタミン欠乏によって皮膚の乾燥や口角炎が見られることもあります。

Q5. 悪性腫瘍なのですか?

A. 神経内分泌腫瘍(NET)に分類され、転移する可能性もあるため、慎重な管理が必要です。

Q6. 治療法はありますか?

A. 外科的切除が第一選択です。切除できない場合は、薬物治療や対症療法で症状を抑えます。

Q7. しもやま内科で検査してもらえますか?

A. はい。内分泌疾患の専門的な評価を行っており、検査や専門施設への紹介体制を整えています。

Q8. どこに相談すればいいか迷っています。

A. 消化器症状と糖尿病が同時に進行している場合は、内分泌の視点での評価が有用です。お気軽にご相談ください。

🩺 内分泌疾患のご相談は専門医へ

慢性的な下痢や糖尿病が続いている方は、一度内分泌疾患を疑ってみることも大切です。
船橋市の「しもやま内科」では、専門医が丁寧に評価・診療を行い、必要時には専門病院へご紹介しています。


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✔ 船橋市で稀な内分泌疾患の診断をご希望の方へ

しもやま内科では、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ソマトスタチノーマなど、稀な内分泌疾患にも対応できる医師が在籍しています。
必要に応じて高次医療機関とのスムーズな連携も行っております。


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この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長/
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/
日本内科学会 総合内科専門医/
日本甲状腺学会 専門医/
日本老年医学会 老年科専門医・指導医

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