ワクチン

子宮頸がんワクチンについて

20/06/2022

子宮頸がんワクチンの接種をご希望の方へ

しもやま内科の公費接種はシルガード9のみとさせていただきます。ご了承ください。

子宮頸がんとHPV(ヒトパピローマウイルス)

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんで、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因となることが知られています。日本では年間約10,000人の方が子宮頸がんにかかり、約3,000人の方が亡くなっているとされています。20〜39歳の女性がかかるがんの中では、乳がんに次いで多いとされています。

HPVは主に性行為によって感染し、性行為を経験する年齢になれば、男女を問わず多くの人が感染します。HPVには100種類以上の遺伝子型があり、その多くは問題を起こしませんが、一部の型が子宮頸がんの原因となります。子宮頸がんの約50〜70%は、HPV16型と18型の感染が原因とされています。感染しても多くの場合は自然に検出されなくなりますが、一部は数年〜十数年の経過で前がん病変を経て子宮頸がんに進展します。

HPVは子宮頸がんだけでなく、肛門がんや尖圭コンジローマなどの原因にもなることが知られています。

ワクチンの種類と当院の対応

日本で使用されているHPVワクチンには、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。このうち、子宮頸がんの原因として重要なHPV16型・18型を予防するのはいずれのワクチンも共通で、9価ワクチンはさらに多くの型をカバーします。

シルガード9は、9種類のHPV(6型・11型・16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型)の感染を防ぐワクチンです。このうち7種類(16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型)は、子宮頸がんの原因の80〜90%を占めるとされています。

令和5年(2023年)4月から、定期接種の対象年齢の方も9価ワクチン(シルガード9)を公費で接種できるようになり、さらに令和8年(2026年)4月1日からは、定期接種で使用するワクチンは9価ワクチン(シルガード9)のみとなりました。2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)は定期接種の対象から外れ、令和8年度以降にこの2つを接種した場合は公費の対象外となります。

当院で公費(定期接種)として対応しているのはシルガード9です。当院では中学生以上(12歳〜)の方を診療対象としています。

すでに2価ワクチンまたは4価ワクチンを途中まで接種している場合は、残りの接種を9価ワクチンに切り替えて完了することができます(交互接種)。この場合は9価ワクチンの接種間隔に合わせて3回の接種となります。

定期接種(公費)の対象と接種スケジュール

公費(無料)で接種を受けられるのは、12歳となる日の属する年度の初日から、16歳となる日の属する年度の末日までの間の女性(小学校6年生〜高校1年生相当年齢)です。標準的な接種年齢は中学1年生に相当する年齢とされています。

接種回数と間隔は、1回目の接種時の年齢によって次のように異なります。

  • 1回目の接種が15歳の誕生日より前の方(小学校6年生〜中学3年生相当まで):2回接種。2回目は1回目の接種から6か月後です。1回目から5か月未満で2回目を接種した場合は、3回目の接種が必要になります。
  • 1回目の接種が15歳の誕生日以降の方:3回接種。2回目は1回目の接種から2か月後、3回目は1回目の接種から6か月後です。

体調不良などで予定どおりに接種できない場合のために、短縮接種スケジュールも設けられています。接種の間隔が空いてしまっても、最初からやり直す必要はありません。スケジュールの組み方を含めてご相談ください。

接種当日の持ち物

  • 母子健康手帳(お持ちでない場合は、これまでの接種歴が確認できるもの)
  • 現住所が確認できるもの(マイナンバーカード、運転免許証など)
  • 船橋市の予診票(接種者コードの記入が必要です。予診票は当院にあります)

13歳以上16歳未満の方で保護者が同伴されない場合は、予診票の保護者署名欄に保護者の自筆署名が必要です。また、接種は体調の良い日に行うことが原則です。明らかな発熱がある場合などは接種できませんので、当日の体調についてご相談ください。

キャッチアップ接種は終了しました

小学校6年生〜高校1年生相当の年齢を過ぎた方のうち、平成9年度生まれ〜平成20年度生まれの女性を対象に行われていたキャッチアップ接種は、令和7年3月31日で1回目の接種の受付が終了し、その後に設けられた経過措置(すでに1回以上接種した方が残りの接種を公費で完了できる期間)も、令和8年3月31日で終了しました。

そのため現在、公費(無料)で接種を受けられるのは、定期接種の対象年齢(小学校6年生〜高校1年生相当)の女性のみです。対象年齢を過ぎた方は、任意接種(全額自己負担)となります。

対象年齢を過ぎた方・男性の接種について

定期接種の対象年齢を過ぎた方(17歳以上)や男性の接種は、予防接種法に基づく定期接種ではなく、個人の判断で受ける任意接種となり、費用は全額自己負担です(船橋市の公費助成の対象外です)。

男性に接種が承認されているのは、4価ワクチン(ガーダシル)と9価ワクチン(シルガード9)です。なお、4価ワクチン(ガーダシル)は令和8年12月で販売終了が予定されています。男性が接種することで、肛門がんや尖圭コンジローマなどのHPV関連疾患の予防が期待できるほか、性交渉を介したHPV感染を防ぐことで、パートナーの子宮頸がん予防につながる可能性があるとされています。

男性の場合の接種回数は、4価ワクチン(ガーダシル)が3回、9価ワクチン(シルガード9)は、接種開始日が15歳の誕生日の前々日までの方は2回、15歳の誕生日の前日以降の方は3回です。

当院では、任意接種(自費)のシルガード9を1回30,000円(税込・令和8年9月時点)で接種しています。15歳以上で初回接種を受ける場合は3回の接種が必要です。

接種を希望される場合や、ご自身が接種した方がよいかどうかを迷われている場合は、外来でご相談ください。

副反応と接種後の対応

接種後に、接種部位の痛み・腫れ・赤みなどの局所反応や、発熱・倦怠感などの全身反応がみられることがありますが、多くは一時的なものとされています。また、広範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動などの多様な症状が報告されています。ワクチンとの因果関係が分からないものも含め、接種後に重い症状として報告されているのは、接種した方1万人あたり約5〜7人とされています。

接種は合計2回または3回ですが、1回目・2回目の接種後に気になる症状が現れた場合は、それ以降の接種を中止することができます。接種後に体調の変化があった場合は、接種を受けた医療機関またはかかりつけ医にご相談ください。

定期接種として受けた接種で、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じ、国の審査会でワクチンによるものと認定された場合は、予防接種法に基づく健康被害の給付を受けることができます。任意接種として受けた場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の医薬品副作用被害救済制度の対象となる場合があります。手続きについてのご相談は、船橋市健康部健康づくり課(047-409-3836)でも受け付けています。

妊娠中の方は接種を受けることができません。また、接種の途中で妊娠が分かった場合は、残りの接種を行わず、医師にご相談ください。

子宮頸がん検診について

HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となる一部のHPVの感染を防ぐものであり、子宮頸がんのすべてを防ぐものではありません。20歳を過ぎたら、2年に1回程度を目安に子宮頸がん検診を受けることが大切です。船橋市でも子宮頸がん検診を行っています。

接種の予約・ご相談

当院の予防接種は予約制です。お電話(047-467-5500)でご予約ください。公費接種をご希望の方は、母子健康手帳と船橋市の予診票をご持参ください。

よくあるご質問

Q. 公費(無料)で接種を受けられるのは誰ですか?

12歳となる日の属する年度の初日から、16歳となる日の属する年度の末日までの間の女性(小学校6年生〜高校1年生相当年齢)です。標準的な接種年齢は中学1年生相当とされています。当院では中学生以上(12歳〜)の方を診療対象としています。

Q. 接種は何回必要ですか?

1回目の接種が15歳の誕生日より前の方は2回、15歳の誕生日以降の方は3回です。2回目が1回目から5か月未満だった場合は3回目の接種が必要になります。接種間隔が空いてしまっても、最初からやり直す必要はありません。

Q. 公費で受けられるワクチンはどれですか?

令和8年4月1日から、定期接種で使用するワクチンは9価ワクチン(シルガード9)のみとなりました。2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)は定期接種の対象から外れています。当院で公費接種として対応しているのはシルガード9です。

Q. キャッチアップ接種はまだ受けられますか?

キャッチアップ接種は、令和7年3月31日で1回目の接種の受付が終了し、経過措置も令和8年3月31日で終了しました。現在、公費で受けられるのは定期接種の対象年齢の方のみです。対象年齢を過ぎた方は任意接種(全額自己負担)となります。

Q. 男性も接種できますか?

男性の接種は任意接種となり、費用は全額自己負担です(公費助成の対象外)。男性に承認されているのは4価ワクチン(ガーダシル)と9価ワクチン(シルガード9)で、4価ワクチンは令和8年12月で販売終了が予定されています。当院では任意接種(自費)のシルガード9を1回30,000円(税込)で接種しています。

Q. 途中まで別のワクチンで接種しています。どうすればよいですか?

残りの接種を9価ワクチン(シルガード9)に切り替えて完了することができます(交互接種)。交互接種の場合は、9価ワクチンの接種間隔に合わせて3回の接種となります。公費の対象となるのは9価ワクチンで接種する分です。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

定期接種の対象年齢の方は公費(無料)です。対象年齢を過ぎた方や男性の任意接種は全額自己負担となり、当院ではシルガード9を1回30,000円(税込)で接種しています。

Q. 副反応はありますか?

接種部位の痛み・腫れ・赤み、発熱、倦怠感などが報告されていますが、多くは一時的なものとされています。接種後に気になる症状がある場合は、お電話または外来でご相談ください。

関連ページ

本ページの制度内容は令和8年(2026年)9月時点のものです。最新の情報は船橋市ホームページをご確認ください。

最終更新日:2026-09-13

👨‍⚕️ この記事の監修医師

監修・執筆:しもやま内科 院長(日本内科学会 総合内科専門医/日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医/日本循環器学会 循環器専門医/日本甲状腺学会 甲状腺専門医/日本老年医学会 老年科専門医・指導医)
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。

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