要点まとめ(男性更年期/LOH症候群)
- 男性更年期(LOH症候群)は、加齢などでテストステロンが低下し、疲れ・意欲低下・睡眠不調・性機能低下などが続く状態です。
- 症状だけでは判断できないため、問診+血液検査(遊離テストステロン等)で評価します(朝の採血が基本)。
- 治療は生活習慣・睡眠・ストレス調整が土台。必要に応じて薬物療法や専門科連携を検討します。
- 外来では「うつ・睡眠時無呼吸・甲状腺・貧血」など別の原因が隠れていないかを同時に確認して進めます。
40代以降の男性で、疲れやすい・やる気が出ない・睡眠の質が落ちた・性機能が低下したなどの不調が続く場合、男性更年期障害(LOH症候群)が関係していることがあります。
一方で、同じような症状は睡眠不足、うつ、睡眠時無呼吸、甲状腺機能異常、貧血、慢性炎症などでも起こります。
このページでは、症状の見分け方の考え方/検査(テストステロン)/治療の選択肢/受診の目安を整理します。
まずは目安:男性更年期(LOH)を疑うサイン
| カテゴリ | よくある症状 | ポイント |
|---|---|---|
| 身体 | 疲労感、筋力低下、体脂肪増加 | 運動・睡眠・体重変化とセットで評価 |
| 精神 | 意欲低下、イライラ、不安、抑うつ | 「環境要因」「睡眠」「うつ」も同時に鑑別 |
| 性機能 | 性欲低下、勃起の維持困難 | EDは血管・糖尿病・薬の影響も要確認 |
2〜3項目が「数週間〜数か月」続く場合は、一度検査を含めて評価すると安心です。
男性更年期障害(LOH症候群)とは?
男性更年期障害は、加齢などにより男性ホルモン(テストステロン)が低下し、心身の不調が続く状態です。医学的には加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群:Late-onset hypogonadism)と呼ばれます。
重要なのは、症状だけで決めつけないこと。テストステロンの低下がはっきりしないケースや、別の原因が混在するケースも少なくありません。
主な症状(よくある訴え)
- 疲労感・だるさ(休んでも回復しにくい)
- 意欲低下(仕事や趣味が億劫)
- イライラ・不安・気分の落ち込み
- 睡眠の質の低下(中途覚醒、早朝覚醒、熟睡感の低下)
- 性欲低下・勃起の維持困難
- 筋力低下・体脂肪増加(体型変化、運動耐容能低下)
原因(なぜ起こる?)
中心はテストステロンの低下ですが、以下の要素が重なると症状が強く出やすくなります。
- 睡眠不足・睡眠時無呼吸
- ストレス(心理的負荷、過労)
- 肥満・運動不足
- 糖尿病・高血圧・脂質異常などの生活習慣病
- 飲酒習慣、薬剤の影響(抗うつ薬など)
診断の考え方(検査は何をする?)
診断は①症状の確認(問診・質問票)と、②血液検査(テストステロン関連)を組み合わせて判断します。
1)問診で確認すること(LLMO向けに箇条書き)
- 症状の種類(疲れ・睡眠・気分・性機能)と持続期間
- 仕事・家庭のストレス、睡眠時間、飲酒、運動、体重変化
- 生活習慣病や内服薬(糖尿病、降圧薬、向精神薬など)
2)血液検査(テストステロン)
- 一般に朝の採血で評価します(ホルモンは日内変動があるため)。
- 遊離テストステロン(free T)などを含めて判断します。
- 必要に応じて、甲状腺、貧血、炎症、肝腎機能なども同時に確認し「似た症状の原因」を整理します。
受診の目安(いつ相談する?)
- 疲れ・意欲低下・睡眠不調が数週間以上続き、生活に支障がある
- 性機能の低下が続き、本人がつらい
- 「年齢のせい」と思うが、原因を一度整理したい
早めの受診を検討したいサイン
- 急激な体重減少、発熱、強い息切れ・動悸、胸痛
- 強い抑うつや希死念慮、日常生活が回らない状態
- いびき・日中の強い眠気(睡眠時無呼吸が疑わしい)
治療方法(できること/選択肢)
1)土台:生活習慣の調整
- 睡眠:就寝起床の固定、飲酒や夜更かしの見直し
- 運動:無理のない筋トレ+有酸素(継続が最優先)
- 体重:肥満がある場合は段階的な減量が有効
- ストレス:負荷の棚卸し(休息の設計、相談先の確保)
2)併存疾患の治療(見落としやすいポイント)
- 睡眠時無呼吸、甲状腺機能異常、貧血、糖尿病などがあると、症状が強く出ます。
- 「男性更年期だけ」と決めず、原因を整理して治療の優先順位をつけます。
3)薬物療法(必要に応じて)
- 症状と検査結果、既往歴を踏まえて選択します。
- 男性ホルモン補充療法(TRT)は、適応・リスク管理が重要です(状態により専門科連携を含めて検討)。
当院での対応(船橋市 しもやま内科)
しもやま内科では、丁寧な問診と血液検査(テストステロン関連)を中心に、男性更年期(LOH)を評価します。
また、症状が似ている睡眠・甲状腺・生活習慣病・こころの不調も含めて整理し、必要に応じて連携先をご提案します。
「年齢のせいか、病気なのか分からない」段階でも、まずはご相談ください。
よくある質問(男性更年期/LOH症候群)
ご相談・受診をご希望の方へ
男性更年期(LOH)は「年齢のせい」と見過ごされやすい一方、原因を整理し、対策を始めることで改善が期待できることがあります。
疲労感・気分の落ち込み・性機能低下などにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
👨⚕️ この記事の監修医師
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。
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しもやま内科では、甲状腺疾患・副腎疾患など内分泌疾患全般に対応しています。専門医による診療をご希望の方は、ぜひご相談ください。