グルカゴノーマとは?壊死性紅斑と糖尿病を伴う膵α細胞腫瘍

30/01/2025

グルカゴノーマは、膵臓のα細胞から発生する非常に稀な内分泌腫瘍です。

過剰なグルカゴンの分泌により、糖尿病様の高血糖
皮膚の紅斑(壊死性遊走性紅斑:NME)など、多彩な症状を呈します。

発疹やびらん、かさぶたが繰り返し現れるのが特徴で、内分泌内科での精密な評価が必要です。

代表的な症状

  • 壊死性遊走性紅斑(NME):皮膚に繰り返し現れる紅斑、びらん、かさぶた
  • 耐糖能異常:糖尿病や高血糖
  • 体重減少
  • 貧血・口角炎・舌炎などの栄養障害
  • 精神症状:うつ状態・認知障害などを伴うことも

グルカゴノーマの診断

  • 血中グルカゴン高値(200pg/mL以上が目安)
  • 皮膚症状(NME)の有無
  • CT・MRI・EUSなどで膵腫瘍を確認

治療の基本方針

  • 外科的切除(腫瘍が局在できれば第一選択)
  • 切除不能例には、サンドスタチン(オクトレオチド)などの内科的治療
  • 糖尿病に対する血糖コントロールも重要

しもやま内科での対応

グルカゴノーマは非常にまれな疾患ですが、当院では、皮膚症状や耐糖能異常などから疑われる場合に、必要な血液検査・ホルモン評価を実施し、高次医療機関への連携紹介を行っています。

🩺 糖尿病・内分泌疾患のご相談は専門医へ

皮膚の異常や糖尿病が気になる方は一度ご相談ください。内分泌専門医による適切な診療と高次医療への橋渡しを行います。

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👨‍⚕️ この記事の監修医師

下山 立志(しもやま たつし)
しもやま内科 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本老年医学会 老年病専門医・指導医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医糖尿病、甲状腺、副腎など内分泌疾患の診療に長年従事し、地域密着型の総合内科医として診療を行っています。