妊娠糖尿病(GDM)FAQ|よくある質問10選|しもやま内科

「妊娠中に血糖値が高いと言われたんですが、お菓子を我慢するだけでいいんですか?」

30代の妊婦さんが、そう尋ねて来院されました。妊娠24週の検診で75gOGTTを受けたそうですが、値が基準を超えて「妊娠糖尿病(GDM)」と診断されたそうです。「赤ちゃんに影響あるんじゃないか」と不安そうな顔をしていました。

妊娠糖尿病は、妊娠中に一時的に血糖値が高くなる病気で、適切に管理すれば、多くの方が健康な赤ちゃんを出産できます。ここでは、妊婦さんからよく寄せられる質問をまとめました。

妊娠糖尿病(GDM)について

Q. 妊娠糖尿病って、食事制限だけで治る?

「お菓子を我慢するだけ」ではありません。妊娠中は、お母さんと赤ちゃんの両方に必要な栄養を摂ることが大切です。極端な糖質制限は、かえって赤ちゃんの発育に影響を与えることがあります。

先日の妊婦さんで、「インターネットで『糖質ゼロ』がいいと書いてあったので、ご飯を一切食べないようにしていました」と言われた方がいました。でも、妊娠中は脳の発育に糖質が必要なので、「適量の糖質を摂る」ことが大切です。当院では、栄養士と連携して、妊婦さんに適した食事プランを提案しています。

Q. インスリンを打つと赤ちゃんに影響ある?

「インスリンを打つと、赤ちゃんが巨大児になるんじゃないですか?」と心配される方がいますが、これは誤解です。むしろ、血糖値が高いままだと、赤ちゃんが大きくなりすぎるリスクが高まります。インスリンは、胎盤を通らないので、赤ちゃんに直接影響を与えません。

先日の妊婦さんで、食事療法だけでは血糖値が下がらず、「やっぱりインスリンが必要ですね」と説明した方がいました。「針が怖い」と言っていましたが、ペン型のインスリンなら、毎日の注射も簡単です。「最初は不安でしたが、打ち方を教えてもらって、今は自分でスムーズに打てます」と、その後言っていただきました。

Q. 血糖値は1日何回測るの?

妊娠糖尿病の方は、1日4回(朝の空腹時と、朝昼晩の食後2時間)測るのが基本です。「4回も測るのは大変」と思われる方もいますが、実際は血糖値を見ながら食事を調整すると、「この組み合わせなら血糖値が安定する」ということが分かってきます。

先日の妊婦さんで、「朝ごはんにパンを食べると食後の血糖値が高くなるんですが、おにぎりにすると安定しますね」と気づかれた方がいました。自分の体の反応を知ることが、管理の近道です。

Q. 出産後、糖尿病になるリスクは?

妊娠糖尿病の方の約30〜50%は、将来2型糖尿病になるリスクが高くなります。でも、出産後に適切な体重管理と運動を続ければ、リスクは大幅に減らせます。

当院では、出産後6〜12週に再度75gOGTTを行い、血糖値が正常化しているか確認します。その後も、年に1回の健康診断で血糖値をチェックすることをおすすめしています。

妊娠中の血糖管理でお悩みの方へ

「血糖値が高いと言われた」「食事がよく分からない」——妊娠中の血糖管理でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。産科との連携も万全です。

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22/03/2026