75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)とは? 糖尿病の早期発見に役立つ検査

75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)とは|糖尿病診断の決め手

「健診で血糖が少し高いと言われたので、再検査で75gOGTTを受けるように言われました。これって何をする検査ですか?」——先日、40代の女性患者さんが不安そうな顔で聞かれました。実は、75gOGTTは「糖尿病かどうかの確定診断」に最も使われる検査です。怖い検査ではありませんので、安心してください。

75gOGTTとは?

75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)とは、砂糖水(ブドウ糖75g)を飲んで、飲む前と飲んで2時間後の血糖値を測定する検査です。膵臓が砂糖水に対してどれだけインスリンを出せるか、という「実力テスト」みたいなものです。

先日の患者さんは「砂糖水って甘いんですか?」と聞かれました。ええ、相当甘いです。でも一気に飲むので、意外とすんなり飲めますよ。

検査の流れ

  1. 前日の夜9時以降は絶食(水はOK)
  2. 来院してまず空腹時の血糖値を採血
  3. 砂糖水(75g)を5分以内に飲む
  4. その後、2時間待つ(待ち時間は待合室でおくつろぎください)
  5. 2時間後に再び採血
  6. 結果は当日〜数日後に説明

「2時間待つのは退屈ですか?」——そう思われるかもしれませんが、当院ではWi-Fiもご利用いただけますし、お持ちの本やスマホで時間を潰せます。先日の患者さんは「思ったよりあっという間でした」とおっしゃっていました。

75gOGTTの判定基準(2025-2026年 日本糖尿病学会)

分類 空腹時血糖 2時間後血糖
正常 110mg/dL未満 140mg/dL未満
境界型(耐糖能異常) 110〜126mg/dL未満 140〜200mg/dL未満
糖尿病 126mg/dL以上 200mg/dL以上

※どちらか一方でも基準を超えれば「糖尿病」の診断になります。「境界型」の方は、まだ糖尿病ではありませんが、将来糖尿病になるリスクが高い状態です。先日の患者さんは「境界型でした。でも先生に早めに対策を教えてもらえて安心しました」とおっしゃっていました。

検査前の注意点

  • 前日は過度の運動や飲酒を避ける
  • 検査中は水以外の飲食は不可(お菓子やガムもNG)
  • 喫煙者は検査中の喫煙を控える(血糖に影響するため)
  • 風邪をひいている日や薬を服用中の場合は事前に相談

よくある質問

砂糖水が飲めない(苦手)な場合は?
残念ながら、75gOGTTではブドウ糖溶液の摂取が必須です。飲めない場合は、空腹時血糖とHbA1cだけで判断することもありますが、確定診断の精度は下がります。「苦手でも一気に飲めば意外とイケますよ」と、先日の患者さんにはそうお伝えしました。
妊娠中の75gOGTTは同じ?
妊娠中は「50gまたは75gの1時間後・2時間後」測定が一般的です。妊娠糖尿病のスクリーニングとして行われます。当院では妊婦さんの検査も対応しておりますので、ご安心ください。
結果が「境界型」だったらどうすればいい?
境界型は「まだ糖尿病ではないが、将来なるリスクが高い」状態です。食事療法と運動療法を始める絶好のタイミングです。当院では、個別の食事指導と運動アドバイスを行い、進行を防ぐサポートをしています。「境界型で良かった」と言われた患者さんは、半年後に正常値に戻されました。

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📅 2023年5月22日に公開・2026年5月18日に最終更新 | 👨‍⚕️ 監修:しもやま内科 院長(甲状腺・糖尿病 専門医)

22/05/2023