1型糖尿病

30/05/2019

1型糖尿病

1型糖尿病

糖尿病の患者さんのうち10人に1人もいないという非常に少ない型、それが1型糖尿病です。ウイルス感染などが原因で、免疫細胞(自分の体を守ってくれている)が、本来攻撃をしてはいけない膵臓を攻撃して破壊してしまいます。

膵臓が破壊されてしまうので、血糖値を下げるインスリンの分泌が落ちてしまいます。そのため外部からインスリンを補ってあげる必要があるのですが、それにはインスリン注射しかありません。つまり、治療はインスリン注射ということになります。

1型糖尿病か2型糖尿病かはどうしたらわかるの?

自分が1型糖尿病か2型糖尿病なのかは、わずか数mlの血液検査のみでわかります。これまで検査をされたことがないという方は検査が必要です。なぜなら、先ほどのお話の通り、1型糖尿病か2型糖尿病かによって治療方法が全く変わってくるからです。1型糖尿病の人にいくら薬で治療をしても効果はありません。治療しているにもかかわらず、数値はますます悪化してしまいます。そうならないためにも、ご自身が1型糖尿病か2型糖尿病かの検査は必ず受けるようにしてください。

2型糖尿病に見えるけど、本当は1型糖尿病のことがある(緩徐進行1型糖尿病)

なぜなら、一見すると普通の糖尿病(2型糖尿病)に見えて、ゆっくりと膵臓が破壊されてインスリンが出なくなっていく緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)であることが少なくないからです。

最初に診断を間違えてしまうと、治療しても血糖コントロールがうまくいかないばかりか、膵臓のインスリンを出す細胞(β細胞)がどんどん死んで行ってしまいます。インスリンが全く出なくなってから1型糖尿病と判明するより、早期診断・早期治療したほうが注射するインスリン量が少なくて済み、結果的に血糖変動幅が少ない良質な血糖コントロールが可能になります。

その他にも、非常に急激に進行する1型糖尿病(劇症1型糖尿病)もあり、1型糖尿病といっても色々なタイプがあります。最初にしっかり診断をつけることが最重要であることは言うまでもありません。

一度きちんと検査をして、安心できる治療計画を立てませんか?

自分だけは、合併症は起きないのではないか?と思っていませんか?

自分だけは、合併症は起きないのではないか?と思っていませんか?合併症があり、治療を受けている方の割合は70%(10人中7人)にものぼります。合併症になる方のほとんどが、糖尿病治療が遅れ症状がひどくなって気づいている現実をご存知ですか?一度きちんと検査をして、安心できる治療計画を立て、健康な人生計画を立てませんか?

治療を開始するのは、早ければ早いほど良いのです。糖尿病は治療が遅れれば遅れるほど悪い状態になっていきます。未来も健康で幸せでいるために、早めの検査、治療を考えてみませんか?

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