糖尿病性腎症と減塩|進行を防ぐ食事の工夫を医師が解説|しもやま内科(船橋市)

03/05/2024

糖尿病性腎症が進行すると、最終的に透析が必要になることもあります。
しかし「減塩」を意識するだけでも、腎機能の悪化を防ぐ可能性があります。
このページでは、減塩の理由と具体的な食事の工夫を、医師がわかりやすく解説します。

📘糖尿病性腎症の進行を防ぐために


🩺なぜ「減塩」が大切なの?

糖尿病性腎症が進行すると、腎臓の働きが低下し、最悪の場合は透析が必要になります。
塩分(ナトリウム)の摂りすぎは、

  • 血圧を上げる
  • 腎臓に負担をかける
  • 腎症の悪化を早める

といったリスクがあります。

塩分を控えることで、腎臓へのダメージを軽減し、病気の進行を防ぐ効果が期待できます。


よくあるご質問(FAQ)

なぜ減塩が糖尿病性腎症に重要なのですか?

塩分の摂りすぎは血圧を上げ、腎臓に負担をかけるため、糖尿病性腎症の悪化リスクが高まります。減塩は進行予防に効果的です。

どのくらいの塩分量に抑えるのが理想ですか?

腎症のある方は1日6g未満が目標です。外食や加工品の成分表示を確認しましょう。

減塩のコツにはどんなものがありますか?

「だし」や香味野菜で味に変化をつける、調味料は「かける」より「つける」、減塩製品を活用するのがポイントです。

🍴1日に摂っていい塩分の目安

一般的な成人 高血圧や腎症のある人
7.5g未満(男性)/ 6.5g未満(女性) 6g未満が目標

🧂塩分が多くなりやすい食品例

食品 1食あたりの塩分量(目安)
カップラーメン 約5〜6g
漬物(小皿) 約1〜2g
味噌汁1杯 約1.2〜2g
ハム・ソーセージ 約1〜2g/本

✅減塩のコツ

✔ 味付けは「だし」「香味野菜」で工夫

  • 昆布・かつおの出汁でうま味を強化
  • しょうが、にんにく、ねぎ、しそ、レモンで風味をプラス

✔ 調味料は「かける」より「つける」

  • 醤油は料理全体にかけず、「少しつける」がポイント

✔ 「減塩タイプ」を活用しよう

  • 減塩醤油・減塩味噌などを選ぶ

✔ 外食や加工品は塩分チェック

  • 成分表示を見て、1食の塩分を確認
  • スープはなるべく飲まない

💡こんな工夫もおすすめ

  • 味噌汁は「具だくさん」にして、味噌の量を減らす
  • 自炊で「出汁生活」に挑戦
  • 薄味に慣れるために、段階的に減塩する(例:1週間ごとに少しずつ薄く)

📓減塩生活のチェックリスト

✅ 外食のスープを残した
✅ 漬物の量を減らした
✅ 減塩調味料を使った
✅ 出汁や香味野菜を活用した
✅ 食品の塩分表示を見た

→ 週に3つ以上チェックがつけば合格!


🩷医師・栄養士と相談しながら、続けよう!

無理なく、でもしっかりと。
あなたの腎臓を守る「減塩」、今日から始めてみましょう。

この記事の監修医師

しもやま内科 院長
下山 立志(しもやま たつし)
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
日本糖尿病学会 専門医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本甲状腺学会 甲状腺専門医
日本老年医学会 老年科専門医・指導医
糖尿病、甲状腺疾患、循環器疾患、老年期疾患などの診療に長年携わり、地域のかかりつけ医として多数の診療実績があります。

腎臓を守る減塩生活、始めませんか?

しもやま内科では、糖尿病と腎症の管理に豊富な経験を持つ医師が、患者さまの生活に寄り添ったアドバイスを行っています。
「続けられる減塩」を一緒に考え、無理なく改善をサポートします。


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