食事の塩分を控えることも糖尿病の食事療法において大変重要なことです。
塩分の過剰摂取は血圧を上昇させることが知られています。高血圧は、糖尿病患者さんにとって心血管疾患のリスク因子となります。糖尿病患者さんは積極的に塩分摂取を抑え、心臓や腎臓の合併症を防ぐために日々の食事に気を配るようにしてください。特に、糖尿病性腎症を指摘されている患者さんにとってはとても大事なことです。
- 塩分の制限: 食事中の塩分摂取を減らすことが重要です。高塩分の食品(加工食品、スナック菓子、調味料など)を避け、塩分を控えた料理を選ぶように努めましょう。
- 食材の選択: 加工食品や外食品には多くの場合塩分が多く含まれています。ナトリウムが多く含まれる食品(加工食品、冷食、スパイス、味噌など)をできる限り避け、低塩調味料を積極的に取り入れましょう。食品のラベルを読んで塩分量を把握し、できるだけ自炊や調理をして塩分を制限しましょう。
- 調理法: 塩分の代わりにハーブやスパイスを使った調味料や、レモンや酢を使った酸味で味付けすることも有効です。塩分が少なくても味が楽しめる料理を心がけましょう。
- 飲料: 塩分を控えるために、塩分が含まれるジュースやスポーツドリンクなどを避け、水や茶などの無糖の飲料を選ぶようにしましょう。